ハシボソガラス
今日は久しぶりに鳥を紹介します。ハシボソガラス(Corvus corone)、成城の町でゴミ袋をあさっているのはハシブトガラスで、このハシボソガラスではありません。
ハシボソもゴミあさりをしない訳ではないのですが、ハシボソ自体が住宅地の中には基本的に居ないのです。この写真を撮ったのは、実は2年前の今頃で、場所は仙川(川の仙川)の川岸です。
仙川は成城と祖師谷の間を流れています。このハシボソが居たのは左岸なので、正確には成城ではなく祖師谷であることと、もう少し良い写真が撮れないものかと思って、今まで画像倉庫に放置していました。しかし、その後ハシボソを撮る機会が全く無く、没にするのも惜しいので、掲載してしまうことにしました。
![]() 仙川の川岸で餌を探すハシボソガラス ハシブトより何となく品が良い (クリックで拡大表示、以下同じ) (2006/11/06) |
ハシボソガラスはハシブトガラスと較べると、体が一回り小さく、嘴が細めで上部が余り膨らまず、ハシブトの様に「オデコ」ではありません。また、ハシボソはハシブトより少し青みがかった黒をしています。
鳴き声も違い、ハシブトはカーカーと澄んだ声でなくのに対し、ハシボソはガーガーと濁った声で鳴くそうです。何だか、外見と相反していますね!!
![]() 上と同じ個体.青味がかった黒が綺麗.記憶に拠れば 2羽で来ており、この後、直ぐに逃げてしまった (2006/11/06) |
ハシブトガラスは、本来は森林がその住処なのだそうです。森林が減った結果、都会に進出・適応して、今や都心部に居るカラスの殆ど全てはハシブトガラスです。これに対して、ハシボソガラスは田園地帯のカラスで、草原や畑、川などの多い環境を好むとのことです。成城には、まだ少しは田園的なところが残っている、と言うことでしょうか。
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