カテゴリー「昆虫(カメムシ)」の19件の記事

2009年2月 3日 (火)

クサギカメムシの幼虫(4齢)

 今日は一寸サボって簡単な虫を出します。クサギカメムシの4齢幼虫です。
 撮影したのは昨年の9月12日、コエビガラスズメの幼虫ヒラタヤドリバエ亜科のEuthera tuckeriサビキコリその他を撮ったのと同じ日です。場所は「三ツ池緑地」で、これも同日に撮影したビロウドコガネと同じく、ナツツバキの葉に留まっていました。ナツツバキの実を吸汁していたのかも知れません。

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クサギカメムシの4齢幼虫.翅の原基が出来ているが
腹部にはみ出してはいない
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/09/12)

 クサギカメムシの5齢幼虫は既に掲載してあります。5齢では翅の原基がかなり大きくなり、腹部にまではみ出しているのに対し、4齢では3齢とは異なって原基は明確に認められますが、腹部にまではみ出してはいません。
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胸部や腹部前方にはかなり鋭い棘がある
(2008/09/12)

 また、5齢幼虫の胸部には殆ど棘と言えるほどの目立った構造はありません。しかし、4齢にはまだかなり鋭い棘状の突起があります。この点ではやや3齢幼虫に似ています(3齢幼虫の棘はもっと発達していますが、1齢分体が小さいので、棘の絶対的な長さは4齢の方が長いかも知れません)。
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随分お腹が膨らんでいる.一般に若齢ほど比率としては体が厚いが
これは恐らくシッカリ吸汁した後であろう
(2008/09/12)

 普通ならば、もっと執拗に写真を撮るのですが、このカメムシ君、身の危険を感じたらしく、ポトリと隠遁の術を使って逃げてしまいました。それで、写真は3枚しかありません。
 写真が少ないと文章も短くて済み、書く方としては非常に楽です。「簡単な虫」の所以です。

 なお、「カメムシの幼虫」を検索してこちらに来られた方は、「昆虫(カメムシの幼虫)」と言うカテゴリーがありますので、そちらを御覧下さい。

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2008年12月14日 (日)

ヒメコバネナガカメムシ

 先日、「トビムシの1種」を掲載しましたが、今日は同じ日に、同じく「四丁目緑地」に植えられているケヤキの樹皮下に居た小さなカメムシを紹介します。
 ヒメコバネナガカメムシ(Dimorphopterus bicoloripes)、ナガカメムシ科コバネナガカメムシ亜科(Blissinae)に属す体長3.5mmの小さなカメムシです。

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ケヤキの樹皮下に居たヒメコバネナガカメムシ
体長は3.5mmと小さい
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/11/30)

 このカメムシ、「日本原色カメムシ図鑑」には載っていません。似た種類で載っているのはヒメの付かないコバネナガカメムシとスナコバネナガカメムシの2種で、特に後者はこのカメムシに非常によく似ています。この仲間のカメムシは短翅型と長翅型があり、無印コバネの方は短翅型しか写真がないので、余り似ている様には見えないのです。
 しかし、図鑑の解説には、コバネは湿地のマコモやヨシ、或いは、水田のイネ等に寄生するとあり、また、スナコバネの方は、海岸や河川のイネ科植物の根際で発見される、と書かれています。ケヤキの樹皮下とは随分違う環境です。恐らく別種でしょう。
 こう言うときは「カメムシBBS」の御世話になるのが一番です。「カメムシBBS」内を検索してみると、ヒメコバネナガカメムシという種類があり、何れもケヤキの樹皮下で見付けられたものでした。写真のカメムシもこのヒメコバネで間違い無いでしょう。
 ケヤキの樹皮下以外では、地表のコケの下、シダの枯れた部分、スゲなどの生える乾燥した土中等で越冬するのが観察されているとのこと、しかし、活動期に何をしているのかは良く分かっていない様です。
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足早に歩き回るので撮影には苦労した
(2008/11/30)

 写真を撮ったのは非常に暖かい日で、このカメムシ君、陽の当たる樹皮の上を足早に歩き回り、撮影は容易でありませんでした。ストロボで撮っても、陽光を反射する部分はブレが写り込んでしまうのです。片手で陽を遮りながら撮る手もあるのですが、姿勢の関係で一寸無理でした。30枚以上撮って、使える写真はたった2枚、惨憺たる成果でした。

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2008年11月22日 (土)

オオクロセダカカスミカメ

 今年の7月に「三ツ池緑地」で撮影した小さなカスミカメ、ヒメセダカカスミカメを掲載しました。今日は、それによく似たオオクロセダカカスミカメ(Proboscidocoris varicornis)を紹介します。
 これは我が家の庭に居た虫です。もう一方のWeblog「我が家の庭の生き物たち」では既に紹介済みですが、他所では全く見かけないのでこちらでも掲載することにしました。撮影は9月上旬で、夏の虫らしく、今はもう居ません。

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オオクロセダカカスミカメ.小楯板はほぼ均一な配色
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/09/05)

 ヒメセダカカスミカメと非常によく似ています。日本原色カメムシ図鑑の第1巻でヒメセダカカスミカメとして載っている写真は、実はオオクロセダカカスミカメの誤りであったと言う位です(第2巻に訂正が出ています)。また、全体の形ばかりでなく、脚にある斑模様までよく似ています。
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横から見ると全身に微毛が映えているのが分かる
(2008/09/05)

 この両者の相違点としては、先ず大きさ挙げられます。ヒメセダカの方が小型で体長は3mm強、オオクロセダカの方は4mm以上あります。カメムシ図鑑には4.5mm以上と書かれていますが、写真のオオセダカは丁度4mmです。幼虫時代に御飯を充分食べられなかったのでしょう。
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真っ正面から見た図(2008/09/05)

 形態的には、よく見ると、ヒメセダカの方は小楯板(背中にある三角形の部分)の後端が白っぽくなっています。これに対し、オオクロセダカの小楯板はほぼ均一に配色されています。
 また、触角の第1節が異なります。オオクロセダカでは、まァ、普通のカメムシの触角第1節と言う感じですが、ヒメセダカの方は太くて短く、先端に浅い括れがあり、一寸した節の様になっています。
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触角の掃除をするオオクロセダカカスミカメ
(2008/09/05)

 ヒメセダカとオオクロセダカは互いに非常によく似ているのですが、ヒメセダカはCharagochilus属、オオクロセダカはProboscidocoris属と属が異なります。カスミカメムシ科の属に付いて詳しく書かれた文献は持っていませんので、何が重要な違いなのか分かりませんが、或いは、触角の違いが効いているのかも知れません。まァ、素人には分からない世界です。
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正面上方から見た図(2008/09/05)

 食草に関しては情報が余りありません。ヒメセダカの方は色々な植物に寄生する様です。オオクロセダカの方は、カメムシ図鑑には何も書いてありませんが、どうもツユクサが好きな様です。我が家ではツユクサに付いて居ましたが、Internetで調べると、やはりツユクサに居たと言う記事が幾つか見つかりました。ツユクサに居れば、先ずオオクロセダカだと思って良いのかも知れません。
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オマケにもう1枚.中々勇ましい感じ
(2008/09/05)

 もう11月も下旬となりました。しかし、9月に撮った写真はまだまだあります。完全に季節外れですが、時折季節の動植物も交えながら、一つずつ紹介して行くつもりです。

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2008年11月17日 (月)

ハギメンガタカスミカメ+ナミヒメハナカメムシ?

 昨年の秋は、色々なカメムシが居ましたが、今年の秋は何故か、余りその姿を見ません。昨年は、四丁目緑地にオオケタデ(オオベニタデ)オオイヌタデが沢山咲いており、それに沢山のカメムシが来ていました。しかし、今年は除草が何回も入ったせいか、タデ類は1本も無く、カメムシも当然居ません。我が家の庭でも、昨年はセイタカアワダチソウに、スカシヒメヘリカメムシアカヒメヘリカメムシヒメナガカメムシなどが来ていたのですが、今年はサッパリです。この町全体として、今年の秋はカメムシが少ない様です。
 そんな訳で、些かガッカリしていたのですが、七丁目の空地でカスミカメムシの「新種」を見付けました(実は、もう大分前のことなのですが・・・)。
 ハギメンガタカスミカメ(Eurystylus luteus)、体長6mm強で体高のある分厚いカスミカメです。

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ハギメンガタカスミカメ.この仲間はみな触角が太い
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/10/02)

 見付けたのは、以前掲載したイヌホオズキの生えていた空地です。カメムシの名前には「ハギ」と付いていますが、フヨウの花を吸汁していました。「日本原色カメムシ図鑑第2巻」に拠ると、「(幼虫は)ハギに寄生するが、成虫は他の植物の花からも見つかる」のだそうで、全くその通りでした。。
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前胸背後縁近くに縦長の小さな暗色斑が
左右に一対あるが分かり難い
(2008/10/02)

 メンガタは「面形」で、「ハギ」の付かない只のメンガタカスミカメでは前胸背後縁近くの左右に白い輪郭を持つ黒斑があるので、これを目玉に見立てて付けられた名前の様です。ハギメンガタカスミカメでは、その様な目玉模様は有りませんが、同じ位置に縦長の小さな暗色斑があります。非常に不明瞭な斑で、良く見ないと気が付かない程度の斑紋です。
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斜め上からみたハギメンガタカスミカメ
(2008/10/02)

 メンガタカスミカメ類は、カスミカメムシ科の中で一つの属(メンガタカスミカメ属:Eurystylus)を構成しています。先の「カメムシ図鑑」に拠れば、旧世界の熱帯を中心に50種ほどが属すそうで、日本には3種、上に上げた2種の他に、奄美諸島以南に分布するタイワンメンガタカスミカメが居るだけです。
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フヨウの花弁の上を歩くハギメンガタカスミカメ
下からストロボの反射を受けて、まるで銀レフで照らされた様
(2008/10/02)

 このハギメンガタカスミカメ、Googleで検索すると僅か23件しかヒットしません。学名で検索しても同じ程度です。しかし、成城の様な都会の住宅地にも居るのですから、決して珍種ではないでしょう。恐らく、先の図鑑以外には載っておらず、写真を撮っても種名が分からないので、御蔵にしている御同類が多いのではないでしょうか。
 そこで、その様な御同類の為に、沢山写真を貼っておきました。
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フヨウの萼の上を歩くハギメンガタカスミカメ
(2008/10/02)

 種として確立されたのもかなり最近のことらしく、メンガタカスミカメと混同されたり、タイワンメンガタカスミカメ(ザウターメンガタメクラガメ:E. sauteri)とされていたこともある様です。学名としてEurystylus luteusが当てられたのはごく最近で、1993年に出版されたカメムシ図鑑の第1巻では、Eurystylus sp.Eurystylusに属すが、種名は不明)となっています。この学名自体、キチンと書くとEurystylus luteus Hsiao,1941ですから、比較的新しい命名です。
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同上.中々カッコイイ
(2008/10/02)

 このハギメンガタカスミカメが居たのは、先日紹介したフタトガリコヤガの幼虫が居たのと同じフヨウの株です。こちらの方がずっと小さいにも拘わらず、見付けたのはカメムシの方が先です。どうも毛虫よりもカメムシの方に注意が行ってしまう様です。或いは、最近は小さな虫ばかり撮っていますので、毛虫は大きすぎて目に写らなかったのかも知れません。
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フヨウの花弁に口吻を突き刺すハギメンガタカスミカメ
この写真だけ拡大率が大きいので少し鮮明度が低い
(2008/10/02)

 最後の写真には、手前にこのカスミカメよりもずっと小さな虫が写っています。撮影時には絞り開放でファインダーを覗いていますから、かなりぼけて見えていたと思いますが、全く気が付きませんでした。この虫、良く見ると、ナミヒメハナカメムシの様です。
 ハナカメムシ科はまだこのWeblogには登場していません。また、この科のカメムシはみな捕食性なので農業害虫の天敵として注目され、ナミヒメハナカメムシなどは生物農薬として登録されているにも拘わらず、虫が非常に小さい(多くは2mm以下)せいか、Internet上に掲載されている写真は僅かです。気が付けばシッカリ撮って堂々初公開だったのですが、どうして気が付かなかったか、悔しがることしきりです。
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ハギメンガタカスミカメと手前は多分ナミヒメハナカメムシ
撮影時はこのハナカメムシの存在に全く気が付かなかった
(2008/10/02)

 最近は、ネタのストックが十二分にあるので、ついつい簡単に掲載出来る写真の少ないネタを選んでしまう傾向があります。今日は、少し反省して写真の多い虫を選びました。
 写真が多いと、その選択・調整にも文章を書くのにも、かなりの時間を要します。今後は、写真の多いネタと少ないネタを交互に掲載することになるでしょう。

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2008年11月13日 (木)

ホソヘリカメムシの幼虫(5齢=終齢)

 少し前にホソヘリカメムシの4齢幼虫を掲載しましたが、今日はその続きとでも言うべき5齢(終齢)幼虫を紹介します。写真を撮影したのは2ヶ月以上前で、些か旧聞に属します。しかし、このWeblogには余り日記的要素はありませんので、特に問題は無いでしょう。

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枝豆の葉上に居たホソヘリカメムシの5齢幼虫
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/09/02)

 これまでカメムシ類の幼虫は、各齢を1回ずつ掲載していました。そこで、このホソヘリカメムシの幼虫も4齢と5齢で分けたのですが、この5齢幼虫、4齢とかなり似ています。違うのは、色が成虫に似た茶色に変わったこと、体がやや幅広くなると共に後肢も成虫に似て太くなり、翅の原基が伸長したこと位です。体長も多少は増加していますが、少し大きいかな?、と言う程度です。
 前にも書いた様に、ホソヘリカメムシの幼虫はアリに擬態しているとよく言われます。確かに若齢幼虫はアリに似ていますが、4齢幼虫になると体もかなり大きくなるのでアリとの色や形の違いが目立ち、5齢では最早アリという感じは殆どありません。
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横から見ると少しアリ的だが、色や腹部の形が異なる
(2008/09/02)

 撮影場所は、4齢と同じ七丁目の第1家庭菜園(ファミリー農園)で、4齢幼虫と一緒に枝豆(大豆)の葉上に居ました。ホソヘリカメムシは、成虫、幼虫共に大豆の害虫としてその名が知られています。枝豆の上に居たところを見ると、やはり大豆が目当てでこの家庭菜園にやって来たのでしょう。この農園には成虫も含めて、ホソヘリカメムシがかなりの数居ました。1回でも吸汁されると豆はもうダメになってしまいますから、枝豆の大半はやられてしまったのではないかと思います。
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斜めから撮ったホソヘリカメムシの5齢幼虫
触角が長い(2008/09/02)

 ホソヘリカメムシの成虫を掲載したのは9月9日で、その写真を撮ったのは7月20日です。今日紹介している5齢幼虫を撮影したのは9月2日なので、成虫を撮った約40日後になります。多分、7月に居た成虫が産んだ卵から成長したのが、この5齢や以前紹介した4齢幼虫なのでしょう。
 ホソヘリカメムシはホソヘリカメムシ科に属します。カメムシ科のクサギカメムシやアオカメムシ類は年1回の発生ですが、ホソヘリカメムシは最近の研究(日本応用動物昆虫学会講演要旨:ホソヘリカメムシ生活史の解明)に拠ると、関東では年2~3世代を経過する様です。この幼虫は成虫になった後、その儘越冬して来年の春、クローバー等のマメ科やイネ科の植物に産卵し、そこで1~2世代経た後、また、大豆等の豆類にやって来るのでしょう。
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ホソヘリカメムシ5齢幼虫の顔.成虫よりもヒゲ面
(2008/09/02)

 今日は久しぶりの好天です。この記事を投稿した後は、カメラでもぶら下げて「三丁目緑地」辺りへ行こうかと思っています。9月、10月に撮影してまだ未掲載の写真がゴッソリあるのですが、これでは写真が溜まる一方です。今年の冬は、余り写真を撮らなくても済むかも知れません。

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2008年10月30日 (木)

ホソヘリカメムシの幼虫(4齢)

 もうすっかり秋も深まった感がありますが、まだ9月に撮って掲載していない虫が沢山残っています。今日はその中から、ホソヘリカメムシの4齢幼虫を紹介します。一緒に撮った5齢幼虫の写真もあるのですが、これまでカメムシの幼虫は各齢を一つずつ記事にして来たので、今回も4齢と5齢で分けることにしました。

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ホソヘリカメムシの4齢幼虫.体長1cm程度
アリに擬態していると言われるが、背側から見ると
余りアリ的ではない.翅の原基が見える
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/09/02)

 ホソヘリカメムシの成虫は既に紹介済みです。マメ科の作物、特に大豆の害虫として悪名が高いカメムシです。カメムシ類は幼虫と成虫で食性に変わりはありませんから、幼虫も大豆を食害します。
 撮影したのは、七丁目の家庭菜園(第1ファミリー農園)で、大豆の害虫らしく、やはり枝豆の葉上に居ました。体長は1cm程度です。
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横から見たホソヘリカメムシの4齢幼虫
かなりアリに似ているが、お尻の形が一寸違う
(2008/09/02)

 ホソヘリカメムシの成虫はハチに擬態していると言われることがあります。一方、幼虫の方はアリに似ていると言われます。確かに、触角の振り方や脚の感じはアリに似ていますが、お尻が妙な感じで上に突出しているのと、4齢幼虫では少し大き過ぎて色の違いが目立ち、余りアリのようには見えません。もっと若齢の幼虫を第2農園の方で見ましたが、これは確かにアリによく似ていました。
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前から見たホソヘリカメムシの4齢幼虫
頭部は金色に紫を混ぜた様な変な色
(2008/09/02)

 しかし、アリに似ているのはホソヘリカメムシの幼虫だけではありません。カメムシの中にはアリによく似た種類が沢山います。ヒョウタンカスミカメの仲間や、昨年紹介したヨツボシヒョウタンナガカメムシ等も、大きさや形ばかりでなく歩き方もアリに似ていて、特に幼虫となると、マクロレンズで覗かないと区別が出来ない様な場合もあります。
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同一個体の拡大.青紫がかった色をしている
(2008/09/02)

 この写真のホソヘリカメムシの4齢幼虫は、一寸変な色をしています。肉眼では茶色っぽく見えたのですが、大きく拡大してみると、頭部は青紫が強くなっています。3枚目の写真では一寸表現の難しい金属的な色をしていますが、これを拡大すると、4枚目と殆ど同じ色になります。
 デジタルカメラでは時に色が妙なことになることがあります。このカメムシの色を茶色にするには現像時の色温度を相当高くしなければなりません。しかし、そうすると今度は枝豆の葉が枯れかかったような色になってしまいます。
 どの当たりが適切なのか、実際の色の記憶が定かではありませんから判断に苦しむところですが、5齢幼虫は同じように現像しても赤褐色になっているので、4齢幼虫は少なくともある程度は紫がかった色をしているのではないかと思います。
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オマケにもう1枚(2008/09/02)

 この4齢幼虫では、翅の原基は既に出来ており、しかも4齢としてはかなり大きいのですが、余り目立ちません。これが5齢になると、もっと大きくずっとハッキリしてきます。また、色合いも薄く茶色っぽくなります。5齢幼虫は近日中に掲載の予定です。

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2008年10月26日 (日)

ホソハリカメムシの幼虫(5齢=終齢)

 今年は我が家の庭に生えているイヌタデにハリカメムシが付いたので、初齢幼虫を除く全段階の幼虫(2齢3齢4齢5齢脱皮直後5齢老熟)と成虫の写真を撮ることが出来ました。そこで、次は比較の為に、同じヘリカメムシ科に属す近縁種のホソハリカメムシの幼虫を撮りたいものだと思っていたところ、七丁目の家庭菜園(第2ファミリー農園)で脱皮後余り時間が経っていないと思われるホソハリカメムシの5齢(終齢)幼虫を見付けました。

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ホソハリカメムシの終齢幼虫.脱皮後まだ本来の色になっていない
前胸背の後端以外に尖った部分は認められない
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/09/08)

 ホソハリカメムシの5齢幼虫は、普通はもっと濃い茶色(緑を帯びることもあるらしい)をしています。この個体は脱皮後どの程度時間が経っているのか分かりませんが、まだ色が充分に濃くなっていません。脱皮直後は、恐らくハリカメムシの場合と同様、斑点の無い乳白色に近い色だろうと思います。
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少し下側から見たホソハリカメムシの終齢幼虫
(2008/09/08)

 普通、幼虫の脱皮後の色の変化はかなり急速で、数時間もすれば完全に色が安定するものです。しかし、我が家の庭に居たハリカメムシの終齢幼虫を見ると、数日経ってもまだ色が充分濃くはなっていませんでした。このホソハリカメムシの場合も、確証はありませんが、恐らく近縁のハリカメムシ同様、数日かかるのではないかと思います。
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背中の腹背盤にある黒斑が目立つ
(2008/09/08)

 ハリカメムシホソハリカメムシは、成虫は互いにかなり良く似た形をしているのですが、幼虫は少し形が違います。
 ハリカメムシ、ホソハリカメムシ共に、若齢幼虫ほど体長に比して長い棘を持っています。ハリカメムシの5齢幼虫には、4齢以下ほどではありませんが、まだかなり棘があります。しかし、ホソハリカメムシの5齢幼虫では、前胸背の後端を除いて、棘らしい棘はありません。
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ハリカメムシ程ではないが、触角はカッコイイ
(ぜひ、写真をクリックして拡大して見て下さい)
(2008/09/08)

 ハリカメムシ幼虫の触角は、5齢幼虫でも軍配を連結した様な翼のある面白い形をしています。一方、ホソハリカメムシの幼虫では、この翼があまり発達していません。
 また、ホソハリカメムシ成虫の触角第1節は、ハリカメムシのものよりも短くて太いのですが、5齢幼虫でも触角第1節は成虫に似て太く短くなっています。
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体に密着した口吻が良く見える
(2008/09/08)

 腹部の背側に2つの大きな出っ張りが見えます。これは、腹背盤、或いは、臭線盤と呼ばれるもので、そのテッペンにある2つの黒い粒々の横に臭線の開口部があります。臭線は、成虫では中肢と後肢の付け根の間、やや側方に開口するのですが、幼虫では腹部の背側に開口します。この臭線の開口する腹背盤はカメムシ上科では3個あるのに対し、ヘリカメムシ科では2個しかありません。
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ホソハリカメムシ終齢幼虫の腹部.腹背盤の頂上に極く小さな
棘が見える.横方向に臭線が開口している
(2008/09/08)

 ハリカメムシの5齢幼虫では、この腹背盤に各1対の明確な棘があります。ホソハリカメムシでは棘はない様に見えます。しかし、拡大すると極く微小な棘が1対ずつあるのが分かります。
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草の上を逃げ回るので、遂に真っ正面からは撮れなかった
(2008/09/08)

 また、ハリカメムシ5齢幼虫の腹部側盤の先端は棘状になっていますが、ホソハリカメムシにはその様な構造はありません。
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オマケにもう1枚.触角第1節は成虫同様に太くて短い
(2008/09/08)

 4齢以下の幼虫は、見つかりませんでした。幸いにも、「日本原色カメムシ図鑑」にはホソハリカメムシの終齢幼虫の他に、初齢、3齢、4齢幼虫の写真が出ています。初齢幼虫には棘がありますが、体長に対する棘の長さの比率でみると、ハリカメムシの2齢幼虫よりもずっと短く、4齢幼虫程度でしかありません。また、ホソハリカメムシの3齢幼虫の棘はハリカメムシの終齢程度で、4齢になると棘はごく短く痕跡的になっています。
 一言で言えば、ホソハリカメムシの幼虫はハリカメムシの幼虫よりも、外見的な面白味に欠ける訳です。しかし、害虫としてはホソハリカメムシの方がずっと格が上?ですから、各齢幼虫の形態についての情報もハリカメムシ以上に必要となります。

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2008年10月15日 (水)

クサギカメムシの幼虫(5齢=終齢)

 今日は久しぶりにカメムシ科の如何にもカメムシらしいカメムシを紹介します。・・・と言っても、まだ幼虫です。クサギカメムシの5齢(終齢)幼虫、6丁目のある御宅の垣根に居たのを撮影しました。

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クサギカメムシの5齢(終齢)幼虫.中世の騎士の如し
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/09/02)

 クサギカメムシは日本全国(小笠原諸島に付いては不明)に分布するカメムシで、この辺り(東京都世田谷区西部)にも沢山居る最普通種です。今年は我が家の庭でも、少なくとも2個所に卵塊がありました。何れもタマゴバチなどに寄生されることなく、チャンと孵化しました。
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葉の上を歩き回るクサギカメムシの5齢幼虫
(2008/09/02)

 成虫は体長15mm前後の暗褐色の地に黄褐色の斑紋が散らばる地味なカメムシです。幼虫も写真の5齢幼虫は色彩の点では成虫に近いですが、形は中々厳つく、中世の騎士の様な「甲冑」を帯びています(写真をクリックして拡大して見て下さい)。
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正面から見たクサギカメムシの5齢幼虫
緊張して這いつくばっている
(2008/09/02)

 成虫はかなり平べったい虫ですが、5齢幼虫も相当に「平ら」になります。しかし、普通はこの写真ほど酷くはありません。色々な角度から写真を撮るために、カメムシ君の留まっている葉を色々な方向に曲げたり、ひっくり返したりしたので、カメムシ君、相当緊張して這いつくばっているのです。
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普段はこんなに這いつくばらない
恰も画像処理で上下を圧縮した様
(2008/09/02)

 クサギカメムシの初齢幼虫は、厚みのある丸い体をしています。色も赤と黒の派手な取り合わせです。これが、2齢になると赤は殆ど消えて、この5齢幼虫に近い黒味の強い色彩になり、厚みも急に減少します。なお、このクサギカメムシの地色は、成虫も含めて、青っぽいのから赤っぽいのまで、かなりの変異があります。
 今年は我が家の庭にクサギカメムシの卵塊があったので、各齢の幼虫を観察することが出来ました。初齢2齢の幼虫は、既にもう一つのWeblogで紹介してありますので、興味のある方は御覧下さい。
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斜め上から.厳つい筈が、何ともだらしのない格好
(2008/09/02)

 クサギカメムシの「クサギ」は、クマツヅラ科のクサギ(臭木)から来ているのだと思います。しかし、非常に広食性のカメムシで、特にクサギに付く訳ではありません。種々の果物や豆類も吸汁するので、農業害虫として悪名の高いカメムシの一つです。
 また、晩秋になってから、越冬する為に集団で人家に侵入したりするので嫌われます。クサギカメムシは臭いカメムシの代表選手とも言えます。
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クサギカメムシの顔写真.背面は不規則な点刻で被われる
(2008/09/02)

 今年はクサギカメムシの幼虫を彼方此方で随分沢山見たのですが、不思議なことに成虫はまだ一度も見ていません。クサギカメムシは本来は種子を吸汁するカメムシです。成虫になって翅が出来たので、屹度、何処かに良い餌を求めて飛んで行ってしまったのでしょう。

追記:「カメムシの幼虫」で検索すると、このページが先に出て来ることがありますが、別に「昆虫(カメムシの幼虫)」と言うカテゴリーがあります。「カメムシの幼虫」で来られた方は、そちらを御覧下さい。

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2008年10月13日 (月)

ハネナガマキバサシガメ

 もう10月も中旬に入り、兪々秋たけなわですが、まだ暑い頃に撮って掲載していない虫や植物が沢山残っています。もう時季外れになってしまいましたが、まァ、このWeblogは日記としての性格は余りありませんので、一つひとつ紹介して行きたいと思います。
 今日の主人公は、ハネナガマキバサシガメです。マキバサシガメ科に属す、体長8mm前後の細長い小さなカメムシです。「マキバ」が付いてもサシガメですから、小昆虫などを餌にする捕食者です。

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ハネナガマキバサシガメ.カスミカメに一見似るが、頭部が細長い
七丁目の第2家庭菜園で撮影.ストロボで翅が光ってしまった
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/09/08)

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三ツ池緑地で撮影したハネナガマキバサシガメ
翅端が少しボケているが、反射がないので翅の様子が良く分かる
(2008/07/05)

 肉眼で見ると、イネの害虫として著名なイネホソミドリカスミカメ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)を一寸大きくして、色を灰褐色にした様な感じです。最初に見付けたのは7月上旬の「三ツ池緑地」で、その時はカスミカメムシの1種かと思いました。しかし、良く見ると頭部が随分と細長く、カスミカメムシ科とは違うことが分かります。
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イネ科の葉上を歩き回るハネナガマキバサシガメ
ジッとしていないので写真が撮り辛い
(2008/08/20)

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上と同じ個体の反対側.第2家庭菜園で撮影
(2008/08/20)

 非常に忙しいカメムシで、身繕いをしているとき以外は、中々写真が撮る機会がありません。イネ科の葉や穂に留まっているのを見付けても、直ぐに警戒して葉や穂を伝って先端まで行き、其処から飛んで逃げてしまいます。後を追いかけても、また、イネ科の葉などに留まり、先端へ行って飛ぶ・・・、の繰り返しです。「三ツ池緑地」では何回か見かけたのですが、最初の日を除いて、1枚もまともな写真が撮れないまま見失ってしまうのが常でした。
 その後、8月上旬に「三ツ池緑地」は除草されてしまいました。当然、虫はもう居ません。これは来年まで待たなければならないか、と思っていたところ、七丁目の第2家庭菜園(ファミリー農園)の脇に生えているイネ科の雑草の中にかなり沢山居るのを見付けました。それでもチャンと撮れないまま見失ってしまうことが多く、一通りの写真が揃うまでかなりの時間が必要でした。
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横から見たハネナガマキバサシガメ
身繕いの合間に撮った写真.第2家庭菜園
(2008/09/08)

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身繕いをするハネナガマキバサシガメ.触角をしごいている
三ツ池緑地で撮影(2008/07/05)

 ところで、「マキバサシガメ」の語源ですが、草原に多いサシガメなので「牧場刺亀」だと思っていたところ、口吻の形状に由来した「巻歯刺亀」だと言うサイトを見付けました。そこで、以前掲載したヨコヅナサシガメを見てみましたが、口吻はかなり曲がっており、このマキバサシガメと余り違わない様に思えます。
 しかし、正面から見ると(下の写真)、確かに先端が巻いている様にも見えます。マキバサシガメ科は口吻が4節で、サシガメ科は3節ですから、マキバの方が曲り易いのかも知れません。
 一通り図鑑や検索関係の書物も調べてみましたが、語源についての記述は見つかりませんでした。Wikipediaでも「牧場刺亀」としており、何方が正しいのか分からないままです。
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前から見たハネナガマキバサシガメ.第2家庭菜園で撮影
口吻の先端が巻いている様にも見える
(2008/08/20)

 現在、画像倉庫では完全に写真がだぶついています。文章は簡単にして掲載回数を増やす様、努力する必要がありそうです。

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2008年10月 7日 (火)

イネホソミドリカスミカメ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)の
幼虫(終齢)

 七丁目の第2家庭菜園(第2ファミリー農園)は、耕作用区画の大部分は手入れが良く行き届いていますが、区画以外の部分や放棄された区画?などには、主としてイネ科やカヤツリグサ科の雑草がかなり生えています。この雑草の中に結構多種類のカメムシが居ます。
 一番数が多いのは、小さいので目立ちませんが、イネの害虫として有名なイネホソミドリカスミカメ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)です。その他にも、既に掲載済みのアカホシカスミカメヨツボシヒョウタンナガカメムシハリカメムシホソハリカメムシクモヘリカメムシ等、また、成虫ばかりでなく、まだ未掲載の幼虫も色々棲息していました。今日は、それらの幼虫の中からイネホソミドリカスミカメ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)の終齢(5齢)幼虫を紹介します。

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イネホソミドリカスミカメ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)の終齢幼虫
オヒシバの穂に居た.体長約3.5mm
翅以外は成虫とよく似ている
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/09/02)

 イネホソミドリカスミカメは、昨年紹介したので繰り返しになりますが、斑点米を作るカメムシとして著名で、「悪者度」の最も高いカメムシの一つです。成虫の体長は5~6mmですが、名前の通り細長いので、イネ科やカヤツリグサ科の細長い葉や穂と体を平行にしていると、中々眼に留まりません。
 しかし、成虫は草むらの中を歩くとウンカの様に飛び立つので、容易に見付けることが出来ます。ところが、幼虫は翅がないので飛ぶことはありません。それに加えて、成虫よりももっと小さいので、探すのはかなり大変です。
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真横から見たイネホソミドリカスミカメの終齢幼虫
(2008/09/02)

 この5齢幼虫は体長約3.5mm、他のカメムシを追っているときに偶然見付けたものです。成虫は沢山居るのに、幼虫を見付けたのはこの時一度限りです。
 幼虫は飛ばないので、ネットで採集してから、草地に放して撮る手があります。しかし、その様な「ヤラセ」的行為はしないことにしています。
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斜め前から見たイネホソミドリカスミカメの終齢幼虫
動きが速く、真っ正面からの写真は遂に撮れなかった
(2008/09/02)

 幼虫も稲の子実を吸汁しますから、世間様では、成虫同様に「大害虫」と見なされています。しかし、此処は家庭菜園ですから、イネやムギを栽培している人は居ません。主にメヒシバやオヒシバの種子を吸汁しているのだと思います。雑草の種子を減らしているのですから、「大害虫」も家庭菜園では「益虫」を演じていることになります。
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オヒシバの穂を歩き回るイネホソミドリカスミカメの終齢幼虫
(2008/09/02)

 多くのカメムシは、成虫と終齢幼虫でかなり外観が異なります。特にハリカメムシなどは、5齢(終齢)幼虫成虫で同じ種類とは思えない程の違いがあります。
 しかし、このイネホソミドリカスミカメの終齢幼虫は、成虫と余り違った感じがしません。勿論、幼虫には翅はありませんが、触角の色も同じですし、その基部に3本の赤色条がある点でも同じです。翅さえ長くすれば、成虫と殆ど変わるところはありません(腹端の構造は当然成虫と違うはずですが、成虫の場合、背側からは翅に隠れて見えません)。
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動きが速くて写真が撮り難い(2008/09/02)

 それでは4齢以下の幼虫はどうなのでしょうか。大いに興味がありますが、これよりも小さい緑色の細長いカメムシを、同じく緑色のオヒシバやメヒシバの穂から見つけ出すのは容易ではありません。大発生している場所なら兎も角、普通の場所では、ネットで採集してから放す「ヤラセ」的手法を取らないと、一寸無理かも知れません。
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オマケにもう1枚、背側から(2008/09/02)

 数日前に第2家庭菜園に行ってみたところ、耕作用区画以外の部分が綺麗に除草されていました。当然、カメムシ達ももう居ません。ヨツボシヒョウタンナガカメムシに似た別の種類が居た様な気がしていたのですが、未確認の儘になってしまいました。菜園ですから、除草が入るのは当然ですが、一寸残念でした。
 なお、「カメムシの幼虫」で検索される方が大勢おられるので、新しいカテゴリー「昆虫(カメムシの幼虫)」を作りました。

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