カテゴリー「昆虫(カメムシ)-2」の26件の記事

2010年12月14日 (火)

シラホシカメムシ(Eysarcoris ventralis


 このところ虫撮りには出かけていないので、11月に撮った写真を出すことにします。シラホシカメムシ(Eysarcoris ventralis)、カメムシ科(Pentatomidae)カメムシ亜科(Pentatominae)に属す典型的なカメムシの一種です。イネ科植物を好み、斑点米を作るカメムシとしてその名が知られています。


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シラホシカメムシ.小楯板が短く基部両側の黄白紋が小さい

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/03)



 これまでこの辺り(東京都世田谷区西部)では見た記憶のないカメムシですが、世田谷区の第一七丁目ファミリー農園跡の草原に沢山発生していました。イネ科の雑草がシッカリ生えていますから、その種子を吸汁しているのでしょう。

 チョコマカと歩き回り、中々良い写真が撮れません。風も結構吹いており、御蔭で少し焦点の外れた写真もありますが、御寛恕下さい。

 なお、普通は同一個体を色々な角度から撮影するのですが、今日のシラホシカメムシは、何回も途中で逃げられた為、少なくとも3個体が混ざっています。

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斜め前から見たシラホシカメムシ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/03)



 シラホシカメムシはEysarcoris属ですが、九州大学の日本産昆虫目録を見ると、同属には7種が記録されており、全てに「シラホシカメムシ」の名が付いています。中にはよく似た種類も居ます。

 その7種の内のヒメシラホシカメムシは、九大目録に拠ると、小笠原やミクロネシアに生息し、本土で見られる可能性はない様です。オオトゲシラホシカメムシ、トゲシラホシカメムシは両側の前胸背角(肩に当たる部分)が鋭く尖っているので、これも区別は容易です。オオトゲとトゲの区別は、北隆館の圖鑑に拠れば、トゲの方が「小型なこと、前胸背両側の棘状突起が鋭く尖っていること、小楯板基部両側にある黄白色紋が大型で長形などによって区別できる」とあります。

 またズグロシラホシカメムシは、同圖鑑の解説に「頭部背面、前胸背前縁の両側部および小楯板基半を占める三角紋は紫黒色である」と書かれており、大分色具合が異なります。また、かなりの珍種の様です。

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斜め上から見たシラホシカメムシ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/03)



 残る3種が、只のシラホシカメムシ、マルシラホシカメムシ、マルツヤシラホシカメムシ(ムラサキシラホシカメムシ)です。この3種の中で、シラホシカメムシは小楯板が小さくて革質部の先端に届かず、また、小楯板基部両側の黄白紋が他よりずっと小さいので容易に区別が出来ます。

 後2者は、全農教の「日本原色カメムシ図鑑」に拠れば、マルシラホシの方が「光沢が弱く、腹部がやや長めで、小楯板基部両側の黄白色の紋が小さいので区別出来る」とのことです。

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同じ様な写真をもう1枚.真横からの写真は没になった

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/03)



 マルツヤシラホシカメムシは我が家のイヌタデに毎年発生します。遠くから見ると殆ど真っ黒で、大きさからしてダンダラテントウの様に見えます。しかし、このシラホシテントウは色がずっと薄く、遠くから見ても淡灰褐色です。

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真ん前から見たシラホシカメムシ.後ピンで些か見苦しい写真!!

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/03)



 シラホシカメムシは極く普通種だと思っていたのですが、Web上には意外と写真がありません。類似種を除外して検索すると1000件位がヒットしますが、大半は農業害虫としての記事です。どうやら、かなり「悪者度」の高いカメムシの様です。


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2010年11月30日 (火)

チャバネアオカメムシ(Plautia crossota)(成虫)


 速いもので、もう11月も晦日になってしまいました。11月の更新はこれで漸く7回目、我ながらかなり低調と言わざるを得ません。

 今日は、以前掲載したチャバネアオカメムシの終齢幼虫(その1その2)の成虫になった姿を紹介します。


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羽化したチャバネアオカメムシ.羽化後丸1日は経っていない

小楯板の先端がまだ充分白くなっていない

また、革質部の赤味が足らない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/12)



 「終齢幼虫(その2)」の写真は10月10日に撮影したものです。その2日後の朝には4頭の内3頭が羽化していました。12日の朝に3個の脱皮殻が落ちているのに気が付いたので、実際の羽化は前日であった可能性もあります。

 残りの1頭は次の日に成虫になりました。

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大害虫でも中々愛嬌のある顔をしている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/12)



 今日の7枚の写真の内、最初の5枚はその羽化に気付いた日の夕方に撮影したものです。1頭だけまだテネラルと思われる色のやや薄い個体が居ましたが、他は一見普通の色彩になっていました。

 しかし、よく見てみると、小楯板の先端が充分白くなっていません(最初の写真)。また、革質部(小楯板の左右にある翅の固い部分)が周囲を除いて余り赤くありません。これらの特徴は他の個体でも同じでした。色が完全に安定するには、丸1日位はかかるのでしょうか。

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体の下側はかなり色が薄い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/12)



 写真は自宅のベランダ(当然屋外)に置いてあるテーブル上で撮ったのですが、羽のある成虫になっても逃げようとはしませんでした。これは最後の2枚の写真を撮影した2日後でも同じでした。

 このチャバネアオカメムシ(Plautia crossota)はカメムシ科(Pentatomidae)カメムシ亜科(Pentatominae)に属す典型的なカメムシです。いじめると相当臭い汁を出しますが、撮影中にチョッカイを出しても臭い匂いがしたことはありませんでした。

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斜め上から見たチャバネアオカメムシ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/12)



 チャバネアオカメムシは、現在「悪者度」の非常に高い果樹害虫として知られています。堤隆文著「果樹カメムシ」に拠ると、果樹を食害するカメムシの代表選手はこのチャバネアオカメムシの他、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシの3種で、特にこのチャバネは日本全国に分布し、広い地域で果樹カメムシの優占種となっている、最重要犯だそうです。

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コムラサキの種子を吸汁してご満悦のチャバネアオカメムシ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/12)



 しかし、これらのカメムシが果樹カメムシとして顕著な害虫になったのは高度成長期以降なのだそうです。昔は様々な雑木林に生える木の種子等を吸汁してその数も多くはなかったのが、スギやヒノキの造林地化が進むにつれて個体数が増え、それが同じ頃に面積を拡大した果樹園に飛来して害虫として嫌われる様になったとのことです。まァ、人間が自分の利益の為に環境を変化させ、それに伴ってたまたま増加した虫を、勝手に害虫と称して撲滅に躍起になっている訳です。

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上の写真から2日後に撮影.小楯板の先端が白く

革質部もチャンと赤くなっている.個体識別は

していないので上と同一個体かは不明

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/14)




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別個体.同様に小楯板の先端が白く縁取られ、革質部も赤い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/14)



 上の2枚の写真は、最初の5枚を撮った2日後に撮影したものです。本当は4頭全部撮ってあるのですが、同じ様な写真を沢山並べても意味がないので、その内の2頭を載せることにしました。

 何れも、最初の写真と比べると、小楯板の先端が白くなっているのが分かります。革質部もシッカリ赤くなっています。これが「正しい」チャバネアオカメムシ成虫の配色です。なお、越冬前には、緑色の部分が赤味を帯びた茶色に変化します。

 チャバネアオカメムシは果樹の大害虫でも、この辺りで果樹を栽培している農家は殆どありません(クリ園はあります)。モデルになって貰った御礼?として、4頭全部、我が家に植えてあるコムラサキの辺りに放してやりました。


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2010年11月 9日 (火)

チャバネアオカメムシの幼虫(終齢:その2)(Plautia crossota


 前々回、「チャバネアオカメムシの幼虫(終齢:その1)」を掲載しましたが、今日は「その2」です。

 「その1」を撮影したのは10月2日で、今日のは10日ですから、8日後と云うことになります。前々回書いた様に、今日の子亀たちは飼育中のものです。6日か7日に「四丁目緑地」に行って、透明なポリ袋に4頭入れて持ち帰ってきました。


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チャバネアオカメムシの老熟した終齢幼虫

2日に撮った写真とは大変わり

第7腹節にも黒い紋がある

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/10)




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別個体.上の写真とよく似ている(当たり前か)

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/10)



 最初に背側から撮った2頭の写真を出しておきます。2頭、互いによく似ています。10月2日に撮影した終齢幼虫とは随分雰囲気が違います。固い外骨格に被われた頭部胸部は殆ど変わらない筈ですが、腹部が大幅に伸長して、「図説 カメムシの卵と幼虫」に載っている図よりも細長くなっています。

 図版とは異なり、第7腹節背板(と思います)にも臭線盤の様な黒い細い部分があります。しかし、原画を拡大してみても、臭線は開口していない様です(当然でしょう)。

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真横から見たチャバネアオカメムシの終齢幼虫

短日条件で飼育したがお腹が大きい

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/10)



 4頭の幼虫の内、3頭は12日の早朝には、既に成虫に羽化していました。その2日前ですから、写真の幼虫は老熟した終齢幼虫と言えます。

 随分大きなお腹をしています。これから卵を産むのでしょうか?

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横斜め上からみたチャバネアオカメムシの終齢幼虫

やはりお腹の大きさが目立つ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/10)



 農文教の「果樹カメムシ」に拠ると、チャバネアオカメムシの産卵臨界日長は13.5~14時間で、これより短日条件で飼育すれば、年内には産卵しない筈です。

 東京天文台のHPにある「こよみの計算」を使って、夜明けから日暮れまでの時間が13.5時間になる日を調べると、東京では9月15日でした(夜明け・日暮れの時刻は太陽の中心高度が-7°21’40”[随分細かい!!]となる時刻で、標高0mでの計算値だそうです)。

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葉の上(裏側)を歩くチャバネアオカメムシの終齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/10)



 このことを考えて、飼育は屋内ではなく、戸外で行いました。10月ですから、明らかに臨界日長には達していませんが、都会は明るいですし、これだけお腹が大きいと言うことは、やはり年内に卵を産むつもりなのかも知れません。

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真っ正面から見たチャバネアオカメムシの終齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/10)



 10月2日の写真はコムラサキの枝先に自然状態で居たのを撮影したので、他の枝が邪魔になったりして良く写真を撮れませんでした。今回は飼育条件なので、角度を任意に変えられますし、幼虫ですから飛んで逃げることもありません。また、ポトリと隠遁の術で逃げようとしても下は草原ではありませんからこれも通用しません。

 ・・・と云う訳で、沢山写真を撮ってしまいました。

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オマケの1枚

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/10)



 次は成虫と云うことになりますが、写真はまだ調整中ですし、次回は別の虫を紹介することになるでしょう。

 どうも、毎年撮影する動植物の種類数の方が掲載する種類数よりもかなり多く、未掲載のままお蔵入りになってしまう写真が増える一方です。もう少し更新の頻度を上げたいと思うのですが、中々難しい様です。



[追記]:これらの幼虫から羽化した成虫を「チャバネアオカメムシ(成虫)」として11月30日に掲載しました。(2010/12/16)

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2010年10月31日 (日)

チャバネアオカメムシの幼虫(終齢:その1)(Plautia crossota


 コムラサキ(植物のコムラサキです)は、秋になると紫色の房状の実を一杯着けて枝垂れ、中々風情があります。我が家の庭にもあり、この実を目当てにカメムシが来ないか時々見に行くのですが、残念ながら何時も「外れ」です。

 ところが、先日、「四丁目緑地」に植えられているコムラサキに、体長6mm位のまん丸いカメムシの幼虫が群れているのを見つけました。


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コムラサキの葉に群れるチャバネアオカメムシの終齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/02)



 頭部胸部と腹部の臭線盤は真っ黒で、腹部のその他の部分もかなり濃い色をしています。キンカメムシ類の幼虫ではないかと思って、シッカリ写真を撮ってしまいました。

 しかし、家に帰って「日本原色カメムシ図鑑」で調べてみると、どうも違う様です。そこで、養賢堂の「図説 カメムシの卵と幼虫」を引っ張り出し、1種ずつ図版(初齢から終齢までの精緻な描画が出ています)と比較してみました。

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詳細な写真を撮った後の分散したチャバネアオカメムシの終齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/02)



 すると、色は全然違いますが、翅芽や臭線盤(腹背盤)の形など、どうも最普通種のチャバネアオカメムシの終齢幼虫が最もよく似ていました。些か、ガッカリです。カメムシ科(Pentatomidae)カメムシ亜科(Pentatominae)に属す、典型的なカメムシです。

 しかし、図説の描画よりも形はずっと丸いですし、色も終齢としては余りに真っ黒です。本当にチャバネアオカメムシの終齢幼虫なのか確信が持てません。

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翅芽が発達しているので終齢幼虫であることが分かる

体は真ん丸に近く、体の殆どは真っ黒

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/02)



 そこで、数日後、また「四丁目緑地」に出掛けて、4頭を確保してきました。飼育箱(100円ショップの食パンケース)に入れ、餌には我が家のコムラサキの実を与えました。

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コムラサキの果実から吸汁中と思われる

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/02)




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同じ様な写真をもう1枚、上と同一個体

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/02)



 数日経つと、幼虫は成長してかなり体長が増加し(細長くなり)、全体的な感じも同じ種類とは思えない程違ってきました。しかし、その成長した終齢幼虫については、また、次の機会に紹介することにしましょう。


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正面から見たチャバネアオカメムシの終齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/02)



 チャバネアオカメムシは「悪者度」の非常に高いカメムシとされています。しかし、その割にはWeb上に幼虫の写真が少ない様に思います。変異が大きく、また、類似種も多いので、野外で写真を撮っただけでは確実なことが言えないせいではないでしょうか。今回は、飼育をして最終的にチャバネアオカメムシであることを確認しました。同じ終齢幼虫の成長度に応じた違いを詳しく紹介するのも、何らかの役に立つのではないかと思い、別に紹介することにしたのです。



[追記]:成長した終齢幼虫を「チャバネアオカメムシの幼虫(終齢:その2)」として11月9日に、更にそれから羽化した成虫を「チャバネアオカメムシ(成虫)」の表題で11月30日に掲載しました。(2010/12/16)

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2010年3月11日 (木)

エサキモンキツノカメムシ(Sastragala esakii


 先日、ヒメコバネナガカメムシについての記事の最後に、もっと大きな越冬中の新顔カメムシを見付けた、と書きました。今日はその新顔カメムシ君を紹介します。

 ツノカメムシ科(Acanthosomatidae)のエサキモンキツノカメムシ(Sastragala esakii)です。背中のど真ん中(小楯板の中央)に大きなハート型の黄紋があるのでよく知られています。

 「七丁目緑地」に生えているムクノキの樹皮下に居ました。


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「七丁目緑地」のムクノキの樹皮下に居たエサキモンキツノカメムシ

ジッと動かないが勿論生きている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 樹皮を剥がしたとき、上の写真の様な格好をしてジッとしていました。斜め上から見たのが下の写真です。全く動かず、死んでいるのではないかと思ったのですが、チャンと生きていました。

 この格好では写真を撮るのに些か不都合なので、一寸突っついたら、極くゆっくりと歩き始めました。しかし、足許が何とも頼りなく、やがて落葉の中に落下、幸い体長が11mmと大きく、明るい色をしてたので何とか見付けることができ、また、樹の幹に戻ってもらいました。

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斜め上から見た越冬中のエサキモンキツノカメムシ

付節が2節しかないことに注意

触角を2段に折り畳んでいる

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 実は、ツノカメムシ科の虫を紹介するのは今回が初めてです。名前の通り、肩が角状に尖っています。しかし、ツノカメムシ科の中には殆ど尖っていない種類もありますし、逆にカメムシ科の中にもクチブトカメムシ類(捕食性)の様に尖った肩を持つグループも居ます。「角」の有無だけではツノカメムシ科の証拠にはなりません。

 如何にもカメムシらしいカメムシ(ノコギリカメムシ科を除くカメムシ上科:クヌギカメムシ科、マルカメムシ科、ツチカメムシ科、キンカメムシ科、カメムシ科、ツノカメムシ科、触角は何れも5節)の中では、ツノカメムシだけ付節が2節しかありません。他の科では全て3節です。なお、ノコギリカメムシも付節は2節ですが、格好が独特ですし、触角が4節なので区別は容易です。

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落下後幹に戻して撮影.中々カッコイイ

触角は5節、付節は2節からなる

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 エサキモンキツノカメムシと只のモンキツノカメムシはかなり良く似ています。エサキではハート型となる黄紋上部の窪みがありますが、無印モンキツノカメムシの方は窪みが無く半月形、或いは、三角形に近い形になります。尤も、カメムシの掲示板「カメムシBBS」の議論を読むと、この紋の形には中間形があり、判別の難しい場合は、触角を見て、触角第1節と2節がほぼ同長ならエサキ、第2節の方が長ければ無印だそうです。また、肩の角の形による判別法も紹介されていました。無印の方がエサキより長く張り出していながら先端は丸みを帯びているとのことです。しかし、これは比較表現ですから、両方の写真か標本が無ければ適用出来ません。


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横から見たエサキモンキツノカメムシ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 このツノカメムシの和名に付いている「エサキ」は、種名のesakii(「エサキの」の意)から来ていると考えて良いでしょう。「エサキ」とは、ほぼ間違いなくかつての昆虫学の大御所、江崎悌三氏のことと思われます。従って、エサキモンキツノカメムシは、漢字で書くと「江崎紋黄角亀虫」となります。

 なお、記載者も江崎氏であると書いているサイトもありますが、記載者が種名に自分の名を付けることはありません。学名を全部書くと、「Sastragala esakii Hasegawa, 1959」となり、記載者(命名者)は長谷川氏です。しかし、1959年とは随分最近のことで、一寸驚きです。江崎氏は1957年に逝去されていますので、その追悼の意味でesakiiと種名を付けたのかも知れません。

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エサキモンキツノカメムシの横顔.複眼が銀色

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 ところで、このカメムシ、肩が尖っていてまるで裃を着ている様な格好です。また、黄紋は背中の真ん中にあり家紋を思わせます。そこで、私はこのカメムシの名をず~とエサキモンツキノカメムシ(江崎紋付之亀虫)だと思っていました。誤りに気が付いたのは、かなり最近のことです。私は子供の頃からこの手の過誤を時々犯します。読者諸氏も御用心下さい。

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エサキモンキツノカメムシの顔写真

銀色の複眼と赤い単眼が印象的

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 最後に、このカメムシの習性等について一寸書いておきます。全農教の「日本原色カメムシ図鑑」の解説には、「成虫はミズキ、クマノミズキ、コシアブラ、ウド、ケンポナシ、ハゼノキ、カラスザンショウ、ツタウルシなどの植物で得られるが、繁殖は大部分ミズキ上で行われる」と書かれています。幼虫はミズキに寄生し、成虫になると食物スペクトルが広くなるのでしょう。なお、雌成虫は、卵や幼虫の保護をする習性があるそうです。

 久しぶりに大きく綺麗な虫に出合ってすっかり感激し、写真を沢山撮ってしまいました。以下、カメムシ君の雄姿?をお楽しみ下さい。。

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カメムシ君の雄姿.関取の土俵入り?

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)




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カメムシ君の雄姿?(その2)

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)




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カメムシ君の雄姿?(その3)

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)




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カメムシ君の雄姿?(その4)

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 昔撮った写真は沢山ありますが、今年の写真はそろそろ底を付きそうです。今日は久しぶりに天気が良いので、散歩がてら、カメラを持って虫撮りに出掛けることにします。


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2010年3月 9日 (火)

ヒメコバネナガカメムシ(dimorphopterus bicoloripes
(その2)


 先日、「コカニグモ」のところで書いた様に、「七丁目緑地」に生えているケヤキの樹皮下にはヒメコバネナガカメムシが集団越冬していました。このカメムシは、既に一昨年の暮れに掲載してあるので撮影しなかったのですが、改めてその時の記事を見ると、写真は僅か2枚、しかも背面からの写真だけなので、再度掲載すべく、撮り直しに行って来ました。

 ヒメコバネナガカメムシ(dimorphopterus bicoloripes)はナガカメムシ科(Lygaeidae)Blissinae亜科に属し、体長約3.5mmとかなり小型です。


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「七丁目緑地」のケヤキの樹皮下で越冬するヒメコバネナガカメムシ

全部で15頭と余り大きな集団ではない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 コカニグモを撮影した時にはかなり沢山居たのですが、今回は大部数が減っていました。前回、樹皮を剥がした所にいた虫が、まだ剥がしていない樹皮下に逃げ込んで、かなり密度が上がっているのではないかと思ったのですが、そうは問屋が卸さなかった様です。一番密集して居て上の写真程度、僅か15頭で、しかも分散しています。これで「集団越冬」と言うのは、一寸大袈裟かも知れません。

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別の場所で越冬するヒメコバネナガカメムシ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 こう云う密集した虫を焦点深度の浅い一眼レフで撮るのは結構大変です。個々の虫の位置にかなり凹凸があり、中々全面に焦点が合わないのです。上の写真は、幸い一つの平面上に9頭が密集していて、何とか全面に焦点を合わせて撮ることが出来ました(一番下の個体は一寸ボケていますが・・・)。これは、「七丁目緑地」ではなく、以前紹介した「ムツボシテントウ」を撮影した、緑地近くの裏道に生えているケヤキの樹で撮りました。

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ヒメコバネナガカメムシ.体長は3.5mmと小さい

「七丁目緑地」のケヤキで撮影(以下同じ)

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 このヒメコバネナガカメムシと云うのは、一寸変なカメムシです。全農教の「日本原色カメムシ図鑑」には載っていません。以前掲載したときは、カメムシの掲示板「カメムシBBS」で探して漸くヒメコバネナガカメムシであることが分かった次第です。

 この掲示板は、2004年11月12日から始められており、その中でこのカメムシが最初に現れるのは2006年5月24日です。質問されているのは、某掲示板を主催しておられる虫に大変詳しい方で、この方が御存じなかったと云うのは、恐らく、それ以前はカメムシ専門の人以外には知られていない種類だったのでしょう。実際、その時の応答で「あまり記録はないように思いますが,私も今年の春にケヤキの樹皮下で越冬しているのを観察しました」とあり、また、この掲示板のそれ以降の記事を見ると、何処で採れるのか産地を教えて欲しい、と云う様なことも書かれています。当時、と云っても僅か4年前ですが、その頃はまだ珍しい種類だった様です。

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横から見たヒメコバネナガカメムシ.かなり毛深い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 それが、今では極く普通種、この辺りのケヤキやムクノキの樹皮を剥がせば容易に見付かります。最近は、温暖化のせいか否かは別として、御時勢に応じて?昆虫相もかなり「乱れている」様ですから、その1例なのかも知れません。


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ヒメコバネナガカメムシの顔.矢鱈にデコボコしている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 しかし、ケヤキ等の樹皮下で越冬しているヒメコバネナガカメムシを探すのは容易でも、活動期の個体は相変わらず中々見付からないそうです。その生態は良く分かって居らず、寄主もイネ科植物であろうと推測されているらしいですが、未だにハッキリはしていない様です。

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斜め上から見たヒメコバネナガカメムシ

アンシャープで誤魔化している

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 今回は、目的とする虫が小さいので、2倍のテレプラスを挟んで撮影しました。しかし、撮れた写真を見ると思ったほど解像度は上がっておらず、些かガッカリしました。キャノンの例のシステムを使えば遙かにスッキリした写真が撮れると思いますが、一寸高価過ぎます。費用を掛けず、大袈裟にならない高解像度システムを少し真剣に考える必要がある様です。

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オマケにもう1枚.背中の中心は少しボケており

脛節も焦点を外れている.深度が浅いのである

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 このヒメコバネナガカメムシを撮影したのは、先日紹介したキイロクビナガハムシムツボシテントウと同じ日です。この日は、実は、他にもっと大きな越冬中の新顔カメムシを見付けたのです。まだ、写真の整理が出来ていませんが、近日中に紹介する予定です。


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2010年2月13日 (土)

ヤニサシガメの幼虫(5齢:越冬中)


 今日は久しぶりにカメムシを紹介します。越冬をしているヤニサシガメ(Velinus nodipes:サシガメ科)の5齢幼虫です。

 六丁目の或る駐車場に生えているヒマラヤスギの樹皮下に2頭一緒に居ました。体長は約9.5mm、図鑑に拠れば成虫の体長は12~16mmとなっています。


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ヒマラヤスギの樹皮下にいたヤニサシガメの5齢幼虫

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(2010/01/19)



 腹部の結合板が金色をしている他は殆ど真っ黒です。しかし、眼の周りや体の正中線に沿って金色~白色の筋があり、また、触角の2個所と各脛節に幅広い白色輪が、良く見ると各腿節にも2個の白色輪があります。小楯板の先も白くなっています。「日本原色カメムシ図鑑」に拠ると、腹部下面にも小さい白色斑があるそうですが、写真からは見えません。

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下側の1頭を拡大.体はベトベトで樹皮片がくっ付いている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 こう云う真っ黒な虫は、写真にすると細部が黒く潰れて良く見えなくなることが多く、撮る者としては嫌な被写体です。しかし、RAWファイルを現像するとき暗部が少し明るくなる様にしていますので、多少はデコボコした感じが出ているかと思います。

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触角と腿節には2個所、脛節には1個所の白色帯がある

触角の先端節は微毛に被われている

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(2010/01/19)



 このヤニサシガメ、真っ黒なヤニを体に付けた様な肢体をしていますが、実際にヤニを付けているのです。触っては見ませんでしたがベトベトして居るそうで、それは体の所々に樹皮片らしきものが付着しているのでも分かります。

 埼玉県立自然史博物館の「自然史だより 第14号」に拠ると、このヤニ状物質は針葉樹の切口から分泌されるヤニで、これを脚を使って直接体に擦りつけるのだそうです。

 しかし、マツヤニの分泌部に口吻(こうふん)を刺し込んで吸収することもあり、以前言われていた様に、一部は脚にある結節状の膨らみから分泌されている可能性も、完全に否定することは出来ない様です。

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眼の周りや正中線には白~金色の筋がある

脚は非常にデコボコしている

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(2010/01/19)



 以前紹介した外来種のヨコヅナサシガメと少し似ています。ヨコヅナサシガメは通常広葉樹の樹幹に棲んでいますが、このヤニサシガメはヤニの出る針葉樹を住処としています。この個体はヒマラヤスギに居ましたが、WEBの情報ではアカマツやクロマツで見られることが多い様です。

 しかし、サシガメですから勿論肉食で、針葉樹の球果や枝から吸汁する訳ではありません。

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円らな眼をしていて海亀を想い出させる

サシガメにしては可愛い顔!

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(2010/01/19)



 越冬は、写真でもお分かりの通り、終齢(5齢)幼虫の段階で行われ、時として群生するそうです。しかし、WEB上で写真を探してみましたが、ヨコヅナサシガメの集団越冬の様なゴチャゴチャ大集団の写真は見付かりませんでした。

 羽化は5~6月とのこと。針葉樹の樹幹に棲む虫は、広葉樹と較べるとずっと少ないので、余り探したことがありませんが、今年は少しは探してみようかと思います。


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2009年2月 3日 (火)

クサギカメムシの幼虫(4齢)


 今日は一寸サボって簡単な虫を出します。クサギカメムシの4齢幼虫です。

 撮影したのは昨年の9月12日、コエビガラスズメの幼虫ヒラタヤドリバエ亜科のEuthera tuckeriサビキコリその他を撮ったのと同じ日です。場所は「三ツ池緑地」で、これも同日に撮影したビロウドコガネと同じく、ナツツバキの葉に留まっていました。ナツツバキの実を吸汁していたのかも知れません。


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クサギカメムシの4齢幼虫.翅の原基が出来ているが

腹部にはみ出してはいない

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2008/09/12)



 クサギカメムシの5齢幼虫は既に掲載してあります。5齢では翅の原基がかなり大きくなり、腹部にまではみ出しているのに対し、4齢では3齢とは異なって原基は明確に認められますが、腹部にまではみ出してはいません。

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胸部や腹部前方にはかなり鋭い棘がある

(2008/09/12)



 また、5齢幼虫の胸部には殆ど棘と言えるほどの目立った構造はありません。しかし、4齢にはまだかなり鋭い棘状の突起があります。この点ではやや3齢幼虫に似ています(3齢幼虫の棘はもっと発達していますが、1齢分体が小さいので、棘の絶対的な長さは4齢の方が長いかも知れません)。

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随分お腹が膨らんでいる.一般に若齢ほど比率としては体が厚いが

これは恐らくシッカリ吸汁した後であろう

(2008/09/12)



 普通ならば、もっと執拗に写真を撮るのですが、このカメムシ君、身の危険を感じたらしく、ポトリと隠遁の術を使って逃げてしまいました。それで、写真は3枚しかありません。

 写真が少ないと文章も短くて済み、書く方としては非常に楽です。「簡単な虫」の所以です。



 なお、「カメムシの幼虫」を検索してこちらに来られた方は、「昆虫(カメムシの幼虫)」と言うカテゴリーがありますので、そちらを御覧下さい。


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2008年12月14日 (日)

ヒメコバネナガカメムシ


 先日、「トビムシの1種」を掲載しましたが、今日は同じ日に、同じく「四丁目緑地」に植えられているケヤキの樹皮下に居た小さなカメムシを紹介します。

 ヒメコバネナガカメムシ(Dimorphopterus bicoloripes)、ナガカメムシ科コバネナガカメムシ亜科(Blissinae)に属す体長3.5mmの小さなカメムシです。


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ケヤキの樹皮下に居たヒメコバネナガカメムシ

体長は3.5mmと小さい

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2008/11/30)



 このカメムシ、「日本原色カメムシ図鑑」には載っていません。似た種類で載っているのはヒメの付かないコバネナガカメムシとスナコバネナガカメムシの2種で、特に後者はこのカメムシに非常によく似ています。この仲間のカメムシは短翅型と長翅型があり、無印コバネの方は短翅型しか写真がないので、余り似ている様には見えないのです。

 しかし、図鑑の解説には、コバネは湿地のマコモやヨシ、或いは、水田のイネ等に寄生するとあり、また、スナコバネの方は、海岸や河川のイネ科植物の根際で発見される、と書かれています。ケヤキの樹皮下とは随分違う環境です。恐らく別種でしょう。

 こう言うときは「カメムシBBS」の御世話になるのが一番です。「カメムシBBS」内を検索してみると、ヒメコバネナガカメムシという種類があり、何れもケヤキの樹皮下で見付けられたものでした。写真のカメムシもこのヒメコバネで間違い無いでしょう。

 ケヤキの樹皮下以外では、地表のコケの下、シダの枯れた部分、スゲなどの生える乾燥した土中等で越冬するのが観察されているとのこと、しかし、活動期に何をしているのかは良く分かっていない様です。


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足早に歩き回るので撮影には苦労した

(2008/11/30)



 写真を撮ったのは非常に暖かい日で、このカメムシ君、陽の当たる樹皮の上を足早に歩き回り、撮影は容易でありませんでした。ストロボで撮っても、陽光を反射する部分はブレが写り込んでしまうのです。片手で陽を遮りながら撮る手もあるのですが、姿勢の関係で一寸無理でした。30枚以上撮って、使える写真はたった2枚、惨憺たる成果でした。


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2008年11月22日 (土)

オオクロセダカカスミカメ


 今年の7月に「三ツ池緑地」で撮影した小さなカスミカメ、ヒメセダカカスミカメを掲載しました。今日は、それによく似たオオクロセダカカスミカメ(Proboscidocoris varicornis)を紹介します。

 これは我が家の庭に居た虫です。もう一方のWeblog「我が家の庭の生き物たち」では既に紹介済みですが、他所では全く見かけないのでこちらでも掲載することにしました。撮影は9月上旬で、夏の虫らしく、今はもう居ません。


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オオクロセダカカスミカメ.小楯板はほぼ均一な配色

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2008/09/05)



 ヒメセダカカスミカメと非常によく似ています。日本原色カメムシ図鑑の第1巻でヒメセダカカスミカメとして載っている写真は、実はオオクロセダカカスミカメの誤りであったと言う位です(第2巻に訂正が出ています)。また、全体の形ばかりでなく、脚にある斑模様までよく似ています。


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横から見ると全身に微毛が映えているのが分かる

(2008/09/05)



 この両者の相違点としては、先ず大きさ挙げられます。ヒメセダカの方が小型で体長は3mm強、オオクロセダカの方は4mm以上あります。カメムシ図鑑には4.5mm以上と書かれていますが、写真のオオセダカは丁度4mmです。幼虫時代に御飯を充分食べられなかったのでしょう。


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真っ正面から見た図(2008/09/05)



 形態的には、よく見ると、ヒメセダカの方は小楯板(背中にある三角形の部分)の後端が白っぽくなっています。これに対し、オオクロセダカの小楯板はほぼ均一に配色されています。

 また、触角の第1節が異なります。オオクロセダカでは、まァ、普通のカメムシの触角第1節と言う感じですが、ヒメセダカの方は太くて短く、先端に浅い括れがあり、一寸した節の様になっています。

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触角の掃除をするオオクロセダカカスミカメ

(2008/09/05)



 ヒメセダカとオオクロセダカは互いに非常によく似ているのですが、ヒメセダカはCharagochilus属、オオクロセダカはProboscidocoris属と属が異なります。カスミカメムシ科の属に付いて詳しく書かれた文献は持っていませんので、何が重要な違いなのか分かりませんが、或いは、触角の違いが効いているのかも知れません。まァ、素人には分からない世界です。

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正面上方から見た図(2008/09/05)



 食草に関しては情報が余りありません。ヒメセダカの方は色々な植物に寄生する様です。オオクロセダカの方は、カメムシ図鑑には何も書いてありませんが、どうもツユクサが好きな様です。我が家ではツユクサに付いて居ましたが、Internetで調べると、やはりツユクサに居たと言う記事が幾つか見つかりました。ツユクサに居れば、先ずオオクロセダカだと思って良いのかも知れません。

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オマケにもう1枚.中々勇ましい感じ

(2008/09/05)



 もう11月も下旬となりました。しかし、9月に撮った写真はまだまだあります。完全に季節外れですが、時折季節の動植物も交えながら、一つずつ紹介して行くつもりです。


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