カテゴリー「クモ」の20件の記事

2010年11月15日 (月)

ネコハグモ(Dictyna felis


 今日は一寸気分を変えて、クモを紹介することにしました。ネコハグモ(Dictyna felis)と云うハグモ科(Dyctynidae)に属すクモです。体長は4mm程度、小さいですが、結構綺麗なクモだと思います。


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小さなハバチを捕まえたネコハグモ

クモの眼がボケているが御寛恕を!

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/11)



 ハグモ科は、谷川明男氏の「日本産クモ類目録 ver.2010R2」に拠れば16種記録があります。しかし、文一総合出版の「日本のクモ」には6種しか載っていません。このネコハグモ以外の5種は、何れも体長2~3.5mm程度の相当小さな種ばかりです。小さくて余り眼に付かないので、図鑑には少ししか載せていないのでしょう。

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獲物を放してしまったネコハグモ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/11)



 見付けたのは四丁目の国分寺崖線下で、何も生産していない「生産緑地」の中です。表面が窪んだミカンの葉上に居ました。「日本のクモ」の解説には、「人家、神社、寺院、倉庫、屋外トイレの周囲、壁、窓枠、壁、フェンス、門扉、鉄册、看板、歩道橋などの隅に棚網または不規則網が壊れたようなボロ網を張る.庭木、生け垣(種に広葉樹)の葉上に張られた網では白色の天幕状の覆いを付けたものが多く、天幕網と呼ばれる」とあります。

 しかし、写真でお分かりの通り、木の葉の上に数本の糸が張ってある、と云う程度の網です。まだ作成中だったのかも知れません。

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撮影の為に葉を手で持ったりしたので警戒して

防備体勢に入ったネコハグモ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/11)



 丁度、小型のハバチが網に掛かっていました。ハバチの種類は一寸分かりません。

 獲物としては特に大きいとは思えませんが、かなり手こずっていました。ハチであることを知っていて、刺される可能性を考えていたのでしょうか。しかし、ハバチには毒針はありませんから、刺される心配は要りません。

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今度は翅(前縁脈)を捕まえている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/11)



 何時もクモを撮る時は、出来るだけ眼を撮ることにしています。しかし、この日はかなり強い風が吹いており、左手で葉を持って撮ろうとしてもクモが風に揺れ、鮮鋭度を高くして撮ることが出来ません。結果としては、白く光る1対の眼以外は良く分かりませんでした。

 この白い眼(恐らく後中眼だと思います)の下にある黒い部分に他の眼があるのだと思いますが、良く分かりません。「日本のクモ」に拠れば、ハグモ科は「8眼または6眼」となっています。ヒョッとすると、このネコハグモは6眼なのかも知れません。

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獲物の翅が、クモの眼の下にある上顎(鋏角)の間に挟まれている

上顎の内側に牙があり、その先端から毒液を出す

翅脈には血リンパが流れている筈なので

やがてハバチの体に毒がまわる

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/11)



 どうも最近はまたサボリ気味になって来ました。写真は余っているので、ドンドン更新しようと思うのですが、中々思う通りには行かない様です。


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2010年4月 5日 (月)

ウズキコモリグモ(Pardosa astrigera


 日当たりの良い乾燥した草地を歩くと、脚を含めて2cm位の中型のクモが沢山飛び出して来ます。地表性のクモと云うのは、直ぐに草の下に逃げ込んでしまったり、撮影するのに無理な体勢を強いられるので、余り撮る気にならないのですが、「四丁目緑地」の草地には非常に沢山のクモが居たので一寸撮ってみました。

 撮影したのは、実はこれも昨年の春です。何頭か撮ったのですが、調べてみると全てコモリグモ科(Lycosidae)のウズキコモリグモ(Pardosa astrigera)の様です。


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「四丁目緑地」に沢山居たウズキコモリグモ

頭胸部の正中線に沿った凸凹の縦筋が特徴

(写真クリックで拡大表示)

(2009/03/19)



 コモリグモ科は似た様な種類が多くて種の判別が難しいグループです。コモリグモの多くには、頭胸部に正中線に沿った白っぽい縦筋があります。ウズキコモリグモの場合は、これが所々で膨らんでいる(或いは、太い筋の所々に切り込みがある)様な形になっているのが特徴の様です。文一総合出版の「日本のクモ」には「頭胸部の黒褐色の縦条の中央に、灰白色のT字型の斑紋があるのが本種の特徴」とありますが、掲げられている写真にはその様なT字型の紋は見当たりません。

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やや黒く脚は細い.雄の亜成体ではないかと思う

(写真クリックで拡大表示)

(2009/03/19)



 図鑑を見ると、フジイコモリグモにも類似の縦筋があります。しかし、このクモの場合は、縦筋の前半部が全体的に横へ拡がっており、ウズキの様な凸凹状にはならない様です。また、撮影したのは、落ち葉の沢山ありますが、日当たりの良い乾燥した場所です。図鑑に拠るとフジイコモリグモは「特に湿度の高い樹林内の落葉中に多い」とありますし、クモ蟲画像掲示板の主催者であるきどばん氏の「石神井公園の蟲日記:2006年12月前半3」に、「乾燥した荒地ではウヅキコモリグモ、水辺ではキバラコモリグモが優先種.そして林床での優先種はフジイコモリグモ」とあります。生息環境からも今日のクモはウズキコモリグモとして良いでしょう。

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別個体.後側眼は大きく後にあり横少し後を向いている

(写真クリックで拡大表示)

(2009/03/19)



 「コモリグモ」とは「子守り蜘蛛」のことで、雌は産卵後、卵嚢をお尻(糸疣)に付けて移動し、卵の孵化後は仔グモを腹部の載せて保護するのでその名があります。吉倉眞著「クモの生物学」に拠ると、ウズキコモリグモの場合、母子生活をするのは5~6日で、その間、仔グモは餌を摂らない(水は飲む)そうです。また、仔グモが親からはぐれた場合、仔グモは違った親の体へも上がって行き、登られた方も平気でそれを受け入れ、保育に努めるとのことです。

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別個体.肉眼で見れば結構保護色になっている筈

(写真クリックで拡大表示)

(2009/03/19)



 コモリグモ科のクモの眼は、前中眼と前側眼が何れも小さく横一列に並び、後中眼と後側眼は大きく、後中眼は前列眼の直ぐ後にあって前を向き、後側眼は少し後に離れて位置し、横少し後方を向いています。

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正面から見た同一個体.中々格好良い

(写真クリックで拡大表示)

(2009/03/19)



 コモリグモ科に一見類似した同じく地表性のクモとしては、ヤチグモ科があります。しかし、眼の配列は随分違います(こちらをどうぞ)。また、ヤチグモの正面から見た顔は、ヴァイキングに似てかなり凶暴な感じがしますが、コモリグモの場合は下の写真の様に、結構愛嬌のある顔をしています。

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上の写真の部分拡大.後中眼が大きく前を向いている

(写真クリックで拡大表示)

(2009/03/19)



 全く今年の春は碌でもない天気の日ばかりです。この2週間の間、雨は多いし、寒くなければ大風が吹くかで、春らしく晴れた日は1日もありません。今、世田谷区百景の一つ「成城の桜並木」は満開ですが、こんな天気では見に行く気にもなりません。


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2010年3月27日 (土)

ノコギリヒザグモ(Erigone prominens


 今日は微小なクモを紹介します。「四丁目緑地」の横に生えているケヤキの樹皮下に居ました。これまでかなりの本数のケヤキで樹皮を剥がしてきましたが、このクモを見るのは初めてです。しかし、この樹には沢山いて、小さな樹皮片を剥がしても必ず1頭は出て来る、と云う感じでした。

 体長は1.5mm、テレプラスを挟んで約2倍で接写しましたが、画像は鮮明ではありません。今日の写真は暗部が潰れない様にやや明度を高めに調整してあります。モニターによっては明るすぎるかも知れません。


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ケヤキの樹皮下に居たノコギリヒザグモの雄亜成体

頭胸部周縁に歯状の小突起があると云うが見えない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/24)



 さて、このクモ、小さ過ぎてまるで種類が分かりませんでした。文一総合出版の「日本のクモ」を端から端まで、写真を何回かジックリ見較べてみましたが、該当するものがありません。サラグモ科のクモに似ているものが多いのですが、樹皮下に生息すると云う種類は見当たりませんでした。

 体長僅か1.5mm、しかし、触肢を見ると既に移精器官の形をしているので、既に幼体ではなく雄ないしはその亜成体の様です。確か3個体を撮影した筈ですが、何れも同じ形の触肢をしているので、全部雄と云うことになります。今時、雄ばかり居ると云うのは一寸奇妙な感じです。

 分からないことだらけで、私一人では解決不能です。そこで、例によってクモのBBS「クモ蟲画像掲示板」に御伺いを立ててみました。

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触肢は移精器官の形をしているがまだ亜成体

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/24)



 掲示板の主催者、きどばん氏が対応して下さいました。「サラグモ科のノコギリヒザグモと思われます。(中略)触肢の様子から♂亜成体でしょうね」との御話でした。サラグモ科のクモの殆どは、この程度のマクロ写真だけでは同定不可能の様ですが、「練馬区の公園ではケヤキやアキニレの樹皮下で越冬しているのがよく見られます.ケヤキ樹皮下で同様の外見を持つ別種は見たことがありません」とのことなので、サラグモ科(Linyphiidae)のノコギリヒザグモ(Erigone prominens)雄亜成体で先ず間違いないでしょう。

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体を縮めるノコギリヒザグモの雄亜成体

腹部が輪状に光っているが、これは

腹部に窪みがあることによる

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/24)



 このノコギリヒザグモは「日本のクモ」にも載っていました。雌成体の写真が出ていますが、殆ど真っ黒です。また、きどばん氏が示して下さった雄成体の写真は、腹部が相対的に小さくかなりホッソリとしていて、今日の写真とはまるで似ていません。どうもサラグモ科と云うのは、亜成体から成体になるときに、劇的に外観が変わる様です。

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横から見たノコギリヒザグモの雄亜成体(別個体)

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/24)



 「日本のクモ」の解説には、「平地に多く生息.庭園、水田、河原、畑地などの下草の根本付近や地表のくぼみにシート網を張る.バルーニング(空中飛行)によって飛んできた個体を、都市部から山地まで広く見つけることができる.全体黒褐色であるが、個体により濃淡がある.ヒザグモ属は頭胸部の周縁にギザギザの小突起があり、また上顎の前面にものこぎり歯状の突起がある」と書かれています。

 ケヤキの樹皮下に居たのは越冬の為で、普段の生活場所ではなかったことになります。また、写真からは、上顎の歯状突起は勿論、頭胸部周縁の突起も確認できません。やはり、サラグモ科には手を出さない方が無難の様です。

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2010年3月22日 (月)

ハナグモ(Misumenops tricuspidatus)(雄)


 最近紹介するクモは、ケヤキやプラタナス等の樹皮下に潜んでいたものばかりでしたが、今日は一寸趣向を変えて、菊花の上に居たハナグモ(Misumenops tricuspidatus)を紹介します。しかし、撮影したのは一昨年の晩秋、場所は七丁目に位置する世田谷区の家庭菜園です。

 ハナグモはカニグモ科(Thomisidae)に属します。写真の個体は、体長4mm前後ですが、脚が長く、しかもかなり太いので、もっと大きく感じられます。


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先ずは全体写真.菊花の上で食事中のハナグモ

体長は4mm前後だが、脚が太い長い

(写真クリックで拡大表示)

(2008/11/23)



 丁度、獲物を捕らえて居ました。餌食になっているのはハナバエ科の1種で、種類は分かりませんが(このハエの写真はシッカリ撮ってあるのですが、属も分からないので未掲載の儘放置されています)、此処に植えられている菊に沢山来ていた普通種です。

 文一総合出版の「日本のクモ」を見ると、写真の様に、第1~第2歩脚が縞模様で、頭胸部が褐色を帯びてその背面に1対の縦筋があるハナグモは雄で、雌にはこの様な紋はありません。代わりに、腹部背面に雄には見られない三角に配置された不定型の褐色斑を持ち、頭胸部や脚は全て緑色です。しかし、腹部の斑紋を欠く個体も多いとのことです。

 なお、雄であることは、触肢が膨らんで移精器官になっていることでも分かります。

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犠牲者?はハナバエ科の1種(属不明)

前側眼が一番大きくやや横向き

後側眼も大きくやや後ろ向き

(写真クリックで拡大表示)

(2008/11/23)



 これまで、カニグモ科のクモとしては、ワカバグモキハダカニグモコカニグモを紹介して来ました。このハナグモも、これらのクモと同様、前側眼が大きく、前中眼と後中眼は小さく、また、後側眼も大きくて側方やや後を向いています。また、個々の単眼の大きさや方向だけでなく、その配置も殆ど同じです。

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脚や頭胸部が茶色を帯び縞があるのは雄

雌は緑色で腹部以外に縞は無い

(写真クリックで拡大表示)

(2008/11/23)



 ハナグモは、その名前の様に、花の上やその近く、或いは、葉や枝先等に居て獲物を待ち伏せています。私が子供の頃には極く普通に見かけたのですが、最近はその機会がずっと少なくなりました。餌となる昆虫の絶対数の減少に伴って、それを補食するクモの数も減らざろうを得ないのでしょう。

 何処かで書きましたが、昔はサツキやドウダンに無数と言っても良い程のタナグモの巣がありました。子供の頃、祖母に命じられて、よく箒で巣を取り除いたものです。しかし、最近では殆ど見なくなりました。クモ類も昔と較べ、種、個体数共に相当減少しているのは間違いありません。

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少しブレボケがあるがアンシャープで誤魔化した

(写真クリックで拡大表示)

(2008/11/23)



 昨日は、早朝は台風並み(以上?)の風、以降は黄砂と酷い天気でしたが、今日はスッキリと晴れ、風も穏やかです。午後は、カメラを持って散歩に出掛けることにします。

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2010年3月13日 (土)

アリグモ(Myrmarachne japonica)の幼体


 先日、越冬中のキイロクビナガハムシを掲載しましたが、その最後の写真にアリグモらしきクモの幼体が一緒に写っていました。今日はこのクモの幼体を紹介します。

 「七丁目緑地」に生えている大きなムクノキの樹皮下に居ました。左の第4歩脚がありませんが、気にしないことにします。体長は約5mm、図鑑に拠れば成体雌では7~8mmとありますから、まだその点でも大人にはなっていません。


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七丁目緑地のムクノキの樹皮下に居たアリグモの幼体

色は薄く、体長も5mmでまだ小さい

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 成体のアリグモは全体的に黒っぽい色をしています。しかし、幼体は写真で示した様に色が薄く、余りアリグモ的な感じがしません。

 アリグモには、成体での体色は違いますが、体形の良く似たヤガタアリグモとネッタイアリグモと云う近縁種が居ます。写真のクモはこれらの種類の幼体かも知れません。

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同じ様な写真だが、腹が光っていないの見易い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 文一総合出版の「日本のクモ」にあるタイリクアリグモの解説を読むと、「アリグモより茶色が強く、成体での区別はつけやすいが、アリグモも幼体期は茶色であるため、幼体での正確な同定は不可能」とあります。

 そこで、このクモを無印アリグモの幼体としてよいか、クモの掲示板「クモ蟲画像掲示板」に御伺いを立ててみました。

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横から見たアリグモの幼体.後側眼はかなり大きい

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 掲示板の主催者きどばん氏が対応して下さいました。「識別しにくいのはタイリクアリグモです.我流の識別ポイントは体長と腹部白斑の位置関係です.投稿していただいた画像[2番目と下の写真]の個体は白斑が前方にありますよね.タイリクアリグモではこれほど前方に来ることはありません.無論例外もあり得るので確実な識別法ではありませんが」との御話でした。

 不確定要素はありますが、ここではクモに詳しいきどばん氏に従い「アリグモの幼体」としておきます。

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斜め前から.後中眼は後側眼の前にあるが分かり難い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 アリグモ類は、名前ばかりでなく、実際アリによく似ています。形ばかりでなく、獲物を求めて徘徊しているときには、第1歩脚をアリの触覚の様に上下に忙しく振るので、動作もアリとソックリになります。

 しかし、暫く見ていると、時折ジャンプしたり、お尻から出る糸を使ってツーと下に降りたりするので、クモであることが分かります。

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正面から見たアリグモの幼体.前中眼が大きい

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 また、正面から見ると、上の写真の様に双眼鏡の様な大きな前中眼が目立ち、とてもアリには見えません。

 この様な眼の形は、ハエトリグモと非常によく似ています。それもその筈、アリグモは、ハエトリグモ科(Salticidae)のMyrmarachninae(和名無し、「アリグモ亜科」とでも訳すか?)亜科に属します。だから、眼の配置や形はハエトリグモと基本的に同じなのです。

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同じ様な写真をもう1枚.厚レンズの前中眼が印象的

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 このアリグモの幼体には、左の第4歩脚がありません。この様なことは極く普通で、以前もう一つのWeblogで紹介したアリグモの成体(雌)(2、3番目の写真)も左の第1歩脚が取れていました。

 クモの聖典とも呼ばれる吉倉眞著の「クモの生物学」に拠ると、クモは自ら脚を放棄して逃げること(自切)があり、その場合、切れる場所は普通決まっていて、多くのクモでは基節と転節の間であり、そこで切れると再生が上手く行くのだそうです。写真のアリグモも、基節しか見えませんから、基節と転節の間で切れたことになります。なお、サラグモ科の脚の長い種では、膝節と脛節の間が切れやすいとのことです。

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オマケにもう1枚

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 今日は、風は強いですが、気温は既に20℃を越えています。寒さを大の苦手とする私としては、一刻も早く本物の春が来て欲しいと思います。


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2010年3月 5日 (金)

シラヒゲハエトリ(Menemerus fulvus


 今日もまた、一昨年の秋に撮った写真を出します。「四丁目緑地」に植えられているケヤキの樹皮上に居たシラヒゲハエトリ(Menemerus fulvus:ハエトリグモ科)です。

 以前紹介した「キハダカニグモ」や「トビムシの1種」を撮影したのと同じ樹で、撮影日も同じです。


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「四丁目緑地」のケヤキの樹皮上に居たシラヒゲハエトリ(幼体)

背景に見事に溶け込んでいる

(写真クリックで拡大表示)

(2008/11/30)



 体長は約6.5mm、文一総合出版の「日本のクモ」に拠れば、雌8~10mm、雄7~9mmですから、まだ幼体の様です。

 何とも言い様の無いほど見事な保護色になっています。頭部が黒いので何とか見分けが付きますが、背景にすっかり溶け込んでいます。実際、撮影中に何度も見失いました。幸い、下に跳んで逃げることは無かったので、見失ってもよく捜すと何とか見付けることが出来ました。

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部分を拡大すると存在がもう少しハッキリする

(写真クリックで拡大表示)

(2008/11/30)



 シラヒゲハエトリは、2年半ほど前に、もう一つのWeblog「我が家の庭の生き物たち」で紹介したことがあります。その時は、衣服に付いて部屋に入って来たので本来何処にいたものか分からず、庭木の上に放して撮ったのですが、緑の枝や葉の上では非常に目立っていました。

 「日本のクモ」に拠ると、シラヒゲハエトリは「人家、神社、寺院、公園内の建物などに生息する。壁、板塀、ブロック塀に多いが、土台石、地表面、樹皮面にも居ることがある」とあり、その存在が目立つ枝葉上は、やはり普段の生活場所ではない様です。

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顔は真っ黒なのでその部分だけが目立つ

後側眼と極く小さな後中眼が見える

(写真クリックで拡大表示)

(2008/11/30)



 肉眼的にはネコハエトリの雌や幼体と一寸似ています。しかし、その名の通り、眼の下の毛が白く、頭胸部の側面全体に亘る白色の帯があるので、容易に見分けることが出来ます。写真では眼の下の白毛は帯状にはなっていませんが、成体ではこれも帯状となる様です。しかし、体側の白帯よりは上に位置するので、体側の白帯と繋がることはありません。

 腹部の側面にも筋があるのですが、これは余り目立ちません。

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頭を下げるとあまり目立たなくなる

(写真クリックで拡大表示)

(2008/11/30)



 ここでは、シラヒゲハエトリの学名は「日本のクモ」に従ってMenemerus fulvusとしました。しかし、保育社の「原色日本クモ類図鑑」(「日本のクモ」より20年古い)を見るとM. confususとなって居ます。また、この図鑑にはシラヒゲハエトリに酷似するアゴブトハエトリと云う種が載っており、M. brachygnathusの学名が当てられています。調べてみると、Web上ではこれをシラヒゲハエトリの学名としているサイトもあります。

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頭胸部の側面にある白帯がクッキリ

(写真クリックで拡大表示)

(2008/11/30)



 かなり混乱している様ですが、谷川明男氏の「日本産クモ類目録Ver.2009R1」を見ると、M. brachygnathus(アゴブトハエトリ)とM. confusus(キイロハエトリ)は何れもM. fulvus(シラヒゲハエトリ)のシノニム(異名)となっています。どうやら「日本のクモ」に載っている学名で問題はない様です。

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大きな前中眼がハエトリグモの特徴

成体では眼の下が白い帯状になる

(写真クリックで拡大表示)

(2008/11/30)



 最後にシラヒゲハエトリの顔写真を出しておきます。大きな厚レンズの前中眼が何とも印象的です。

 ハエトリグモ科(Salticidae)では眼は3列に配置されており、前中眼と前側眼で前1列、その後に極く小さな後中眼があり、更にその後に後側眼があります。後中眼と後側眼は上の写真にも写っていますが、3番目の写真を見るとその存在が良く分かると思います。


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2010年3月 2日 (火)

キハダエビグモ(Philodromus spinitarsis


 以前、ケヤキの樹皮下に居たキハダカニグモを掲載しましたが、今日は、良く似た名前のキハダエビグモ(Philodromus spinitarsis)を紹介します。

 七丁目の成城学園高校の前に街路樹として植えられているプラタナスの樹皮下に居ました。先日掲載した「ハイイロチビフサヤスデ」や「チリグモ」が居たのと同じ樹です。


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プラタナスの樹皮下にいたキハダエビグモ

こんな感じで斜めに張り付いていた

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 体長は丁度4.0mmですから、チリグモよりはずっと大型です。しかし、文一総合出版の「日本のクモ」に拠れば、雌の体長5~7mm、雄では4~6mmとなっていますので、まだ幼体なのでしょう。触肢を見る限り、少なくとも雄の成体でないことは明らかです。

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正面から見たキハダエビグモ.こんなに真っ平らなのも珍しい

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 キハダエビグモはエビグモ科(Philodromidae)、キハダカニグモはカニグモ科(Thomisidae)に属します。エビグモ科の中には、ヤドカリグモとかシャコグモ、また、カニグモ科にはガザミグモ等と云う種類が居ます。一寸、混乱しそうですね。

 しかし、この様な海の生き物の名前が付いたクモが多いと云うことは、思うに、日本人はクモよりも先に海岸動物の方を良く知っていたと云うことなのでしょう。尤も、クモヒトデ等というのもありますが・・・。

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斜めに張り付いているので見やすくする為、軸を合わせて撮った

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 キハダエビグモは、先の図鑑に拠れば、「神社、寺院、学校、校庭、公園、人家の周辺、樹林地、林道などの太い樹木の樹皮面、枝葉間を歩き回って獲物を探す.樹皮下や樹皮上に静止して近づいて来る昆虫を捕らえることも多い」とあります。樹皮下専門のクモと云う訳ではない様です。

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キハダエビグモの顔.前中眼と前側眼は何れもほぼ前を向いている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 今日も、また、クモの眼を見てみましょう。上の写真の様に、正面から見ると前中眼と前側眼はほぼ前を向いており、前側眼の方が前中眼よりもやや大きめです。

 後中眼や後側眼は正面からは良く見えません。しかし、横からは良く見えます(下の写真)。後中眼は頭胸部の上に、後側眼は少し後よりの側方にあります。後側眼はやや後を向いている感じがします。

 4対の眼の中で一番大きいのは後側眼です。後側眼が大きいと云うのは珍しいのではないかと思いましたが、以前掲載したキンイロエビグモも、良く見てみると、後側眼が一番大きい様です。やはり、眼の配置と大きさは科の特徴なのでしょう。

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後中眼は頭の上、後側眼はかなり離れて側方にある

後側眼が一番大きくキンイロエビグモと似ている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/22)



 先日掲載した「プラタナスグンバイ(その2:集団越冬中)」の中で、成城学園高校の前にあるプラタナスの樹皮下にはプラタナスグンバイが全く見られなかったと書きました。しかし、このキハダエビグモを撮影した後で、少し離れた道路の反対側に植えられているプラタナスの樹皮を剥がしてみたところ、物凄い数のプラタナスグンバイが潜んで居ました。クモの多い樹では捕食されてしまうので越冬しないのかとも思われますが、この木では数cm四方の樹皮下にチリグモ4頭とプラタナスグンバイが同居している光景も見られましたから、余り関係はない様です。

 僅か20メートル位離れているだけなのに、何故こうも違うのか、不思議なことだと思います。


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2010年2月26日 (金)

シロカネイソウロウグモ(Argyrodes bonadea)の幼体?


 今日は「三丁目緑地」に生えているタラヨウの葉裏に居たクモを紹介します。最初見付けたときは、細長い形をしていたのでチャタテムシかと思いました。しかし、眼鏡を掛けて良く見ると、クモの1種でした。かなり小さく、体長は約1.9mmです。


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タラヨウの葉裏に居たシロカネイソウロウグモの幼体(?)

脚を伸ばしてジッとして居た

(クリックでピクセル等倍)

(2010/01/15)



 写真の様に、第1歩脚と第2歩脚を揃えて前に伸ばしています。こう云う形で葉裏に潜んでいるクモとしては、アシナガグモ類(Tetragnatha属)が思い浮かびます。しかし、この仲間にはこんな銀色のクモは居ません。「日本のクモ」で探しても該当する種類は見当たりませんでした。

 銀色のクモとしてはギンメッキゴミグモが有名ですが、体の形が一寸違う感じです。しかし、ギンメッキゴミグモ成体の体長は5mm位ありますから、体長1.9mmでは相当に若い幼体と云うことになり、それならば、成体とかなり外見が違うかも知れません。そこでクモの掲示板「クモ蟲画像掲示板」に「ギンメッキゴミグモの幼体でしょうか?」と御伺いを立ててみました。

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ストロボの光に驚いて脚を縮めた

何故か、体が少し傾いている

(クリックでピクセル等倍)

(2010/01/15)



 早速、サイトの運営者きどばんさんが対応して下さいました。腹部の形状がギンメッキゴミクモとは異なり、「パッと見ではシロカネイソウロウグモ幼体といった印象を受けます.サイズがわかりませんが・・・♂の亜成体かもしれません.触肢がよく見えないので、あまり自信はありません」との御話でした。

 シロカネイソウロウグモ成体の写真を見ると、一寸印象が違います。しかし、幼体の写真は、Web上を探しても見付かりませんでした。クモに疎い私としては、何とも"no idea"です。クモに詳しいきどばんさんに従い「シロカネイソウロウグモ(Argyrodes bonadea)の幼体?」と「?」を付けておくことにします。

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その後、姿勢を徐々に戻し、垂直になった

正面から見ても頭は隠れてよく見えない

(クリックでピクセル等倍)

(2010/01/15)



 イソウロウグモと云うのはヒメグモ科(Theridiidae)の1グループで、多くは体長5mm以下と小型、他の種類のクモが張ったクモの巣に忍び込み、巣の主が捕らえた獲物を盗み食いしたり、主が顧みない小さな獲物を食べたりします。いわゆる労働寄生と云うヤツです。一つの巣に複数のイソウロウグモが居ることも多く、文一総合出版の「日本のクモ」に拠ると、このシロカネイソウロウグモは、ジョロウグモの網に70個体も居た記録があるそうです。なお、イソウロウグモの仲間には、他のクモを襲う蜘蛛食性の種類も居ます。

 イソウロウグモが居候せずに葉裏でジッと大人しくして居たことになります。しかし、居候を生業とするものとしては、寄主となるクモ(特にジョロウグモ)の居ない時期には、こうする以外手がないのかも知れません。

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横から見たシロカネイソウロウグモの幼体(?)

(クリックでピクセル等倍)

(2010/01/15)



 最近は小さなクモを撮ることが多くなりました。以前は、どうせ撮っても種類が分からないだろうと思って撮らなかったのですが、撮ってみると結構面白いものです。しかし、種類を調べるには文献が不足しています。やはり、東海大学出版会の高~い「日本産クモ類」が必要な様です。


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2010年2月21日 (日)

コカニグモ(Coriarachne fulvipes


 今日は、また樹皮下にいたクモを紹介します。カニグモ科(Thomisidae)のコカニグモ(Coriarachne fulvipes)です。「七丁目緑地」のケヤキの樹皮下にかなりの数居ました。先日掲載したクダアザミウマ科の1種が居たのと同じ樹で、撮影したのも同じ日です。


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ケヤキの樹皮下にいたコカニグモ.ズワイガニのお尻に袋を付けた様

体長2.3mmなのでまだ幼体らしい

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(2010/01/19)



 沢山居たので3個体撮影していますが、体長は何れも2.3mm前後です。文一総合出版の「日本のクモ」に拠ると、コカニグモの体長は、雌で4~5mm、雄は3~4mmとありますので、まだ幼体の様です。色も全体的に成体よりかなり薄くなっています。

 しかし、個体により色の濃さがかなり違います。雌雄の違いなのかも知れません。

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別個体、最初の個体に比してかなり色が黒い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 以前紹介した、やはりケヤキの樹皮下に居たキハダカニグモはハナサキガニ(花咲蟹)に似ていましたが、このコカニグモはズワイガニのお尻に袋を付けた様な感じです。

 実際に見ていて、このクモほどカニを感じされるクモは少ないのではないでしょうか。走り方(歩き方)も、海岸で忙しく走り回る小型の蟹を思わせる様な、チョコマカした走り方です。

 樹皮下に容易に入り込める様に体は非常に扁平で、その点でも蟹に良く似ています。キハダカニグモは色に関しては蟹的ではありませんでしたが、このコカニグモは色でもかなりズワイガニに似ています。

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これも別個体で少し小型.色が薄い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 コカニグモ?(Coriarachne)属は小さな属で、谷川明男氏の「日本産クモ類目録」ではこのコカニグモ1種のみ、また、「Encyclopedia of Life」を見ると全世界で5種しか居ない様です。

 コカニグモの分布は、「ZipcodeZoo.com」に拠れば日本と朝鮮半島となっています。しかし、日本の図鑑を見ると北海道は含まれていません。なお、保育社の図鑑には、キアシコカニグモ、キアシカニグモ、コキハダカニグモの別名があると書いてあります。しかし、脚は黄色くはないですね。

 形態的な特徴としては、蟹的であることの他に、腹部に年輪の様な皺があることが挙げられます。これはかなりハッキリとしており、且つ、他の種には無い特徴なので、コカニグモを見分ける有力な手掛かりになります。

 習性に関しては、文一総合出版の図鑑にある解説を読むと、「神社、寺院、樹林地のスギ、マツなどの樹皮下に潜む.夜間になると樹皮下から出て、樹皮面や枝葉間、草間を歩き回って獲物を探す」となっています。

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上と同一個体.前側眼が一番大きい

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 クモには普通4対8個の単眼があります。前中眼、前側眼、後中眼、後側眼の4対です。このコカニグモでは、前中眼と後中眼は小さく中央に纏まっており、前側眼が大きく前を向いています。後側眼もやや大きく、左右にかなり離れて位置し、側方を向いている様に見えます。

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最初の写真と同一個体.ズワイガニに似ている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/19)



 実は、このケヤキの樹に一番沢山居たのはヒメコバネナガカメムシです。相当の数が集団で越冬していました。この小型のカメムシは既に紹介済みなので全く撮影しなかったのですが、今、昔の記事を見てみると写真がたった2枚しかありません。まだ、同じ所にいると思いますので(剥がしていない樹皮がまだ沢山残っています)、もう一度行って集団越冬しているところを撮って紹介し直そうかと思っています。


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2010年2月 8日 (月)

チリグモ


 樹皮下には越冬中の昆虫の他、様々なクモ類が潜んでいます。これらのクモは、本来は別の所にいて越冬のため樹皮下に移動しているのか、或いは、そこが本来の住処なのか、私はクモ類の生態をよく知らないので判断が出来ません。

 今日紹介するチリグモ(Oecobius navus:チリグモ科=Oecobiidae)も、文一総合出版の「日本のクモ」を見ると「屋内の天井、壁や窓枠、障子の桟などの隅、屋外の壁の隅、石灯ろうの継ぎ目などに住居を作り・・・」とあり、樹皮下に見られるとは書いてありませんが、プラタナスの樹皮下に沢山居ました。


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プラタナスの樹皮下に居たチリグモ.上が雄で他の2頭は雌

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/21)



 七丁目の成城学園高校の前に街路樹として植えられているプラタナスで、先日紹介した「ハイイロチビフサヤスデ」も居た場所です。チリグモを探して樹皮を剥がしている内に、フサヤスデを見付けてしまったのです。


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チリグモの雌.体長2.2mm.頭胸部や腹部に黒い部分が多い

見易くする為にコントラストを強調してある(以下同じ)

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/21)



 今回は沢山の個体を撮ったので、雄と雌の双方が含まれています。頭胸部の周囲が目立って黒く、眼との間に黒い点々による輪があり、腹部にも黒斑があるのが雌です。雄はこれらの黒い部分を殆ど欠いています。


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チリグモの雄.眼の周りを覗いて頭胸部に黒い部分が殆どない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/21)



 チリグモはかなり小さなクモで、体長は2mmより少し大きい程度(図鑑等では2~3mm)。しかし、脚の拡がりを入れると、5mm位はあります。

 クモの多くは、雌の方が雄よりも大きいのですが、このチリグモは図鑑に拠れば雌雄の大きさの差がありません。最初の写真で、最上部に居るのが雄、他は雌です。この写真では雄の方が少し大きい位です。

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樹皮の浮いたすき間に逃げようとしたが狭くて入れない

この様な場所に居ると、肉眼では見分け難い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/21)



 小さい上に、体色が樹皮と似ているので、容易に見失ってしまいます。写真ではかなりコントラストを上げて見易くしていますが、実際はこんなには目立ちません。

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斜め上から見たチリグモの雌

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/21)



 チリグモ科(Oecobiidae)は、「日本のクモ」にはチリグモ1種しか載っていません。しかし、谷川明男氏の「日本産クモ類目録Ver2009R1」(download出来ます)を見ると、研究者によっては別科ともされるヒラタグモや「正体不明」の注意書きのあるキタチリグモを含めて、全部で5種あります。また、英語版のWikipediaでは、世界で約100種となっています。特に小さいグループと云う訳ではない様です。


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真横から見たチリグモの雌.これまでとは別個体

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/21)



 その中で、チリグモ(Oecobius navus)は世界共通種なのだそうです。荷物の中や、梱包の隅等にくっ付いて、世界中に散らばったのでしょう。

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ほぼ正面からみたチリグモの雄.3番目と同じ個体

眼は4対8個あるが、配置がどうなっているのか

余りにくっ付いていて今一つ良く分からない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/21)



 今日は文章を簡単にして、2日連続で更新することにしました。しかし、明日また更新できるかは自信がありません。写真の調整が結構大変なのです。


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