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2010年11月 9日 (火)

チャバネアオカメムシの幼虫(終齢:その2)(Plautia crossota

 前々回、「チャバネアオカメムシの幼虫(終齢:その1)」を掲載しましたが、今日は「その2」です。
 「その1」を撮影したのは10月2日で、今日のは10日ですから、8日後と云うことになります。前々回書いた様に、今日の子亀たちは飼育中のものです。6日か7日に「四丁目緑地」に行って、透明なポリ袋に4頭入れて持ち帰ってきました。

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チャバネアオカメムシの老熟した終齢幼虫
2日に撮った写真とは大変わり
第7腹節にも黒い紋がある
(写真クリックで拡大表示)
(2010/10/10)

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別個体.上の写真とよく似ている(当たり前か)
(写真クリックで拡大表示)
(2010/10/10)

 最初に背側から撮った2頭の写真を出しておきます。2頭、互いによく似ています。10月2日に撮影した終齢幼虫とは随分雰囲気が違います。固い外骨格に被われた頭部胸部は殆ど変わらない筈ですが、腹部が大幅に伸長して、「図説 カメムシの卵と幼虫」に載っている図よりも細長くなっています。
 図版とは異なり、第7腹節背板(と思います)にも臭線盤の様な黒い細い部分があります。しかし、原画を拡大してみても、臭線は開口していない様です(当然でしょう)。
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真横から見たチャバネアオカメムシの終齢幼虫
短日条件で飼育したがお腹が大きい
(写真クリックで拡大表示)
(2010/10/10)

 4頭の幼虫の内、3頭は12日の早朝には、既に成虫に羽化していました。その2日前ですから、写真の幼虫は老熟した終齢幼虫と言えます。
 随分大きなお腹をしています。これから卵を産むのでしょうか?
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横斜め上からみたチャバネアオカメムシの終齢幼虫
やはりお腹の大きさが目立つ
(写真クリックで拡大表示)
(2010/10/10)

 農文教の「果樹カメムシ」に拠ると、チャバネアオカメムシの産卵臨界日長は13.5~14時間で、これより短日条件で飼育すれば、年内には産卵しない筈です。
 東京天文台のHPにある「こよみの計算」を使って、夜明けから日暮れまでの時間が13.5時間になる日を調べると、東京では9月15日でした(夜明け・日暮れの時刻は太陽の中心高度が-7°21’40”[随分細かい!!]となる時刻で、標高0mでの計算値だそうです)。
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葉の上(裏側)を歩くチャバネアオカメムシの終齢幼虫
(写真クリックで拡大表示)
(2010/10/10)

 このことを考えて、飼育は屋内ではなく、戸外で行いました。10月ですから、明らかに臨界日長には達していませんが、都会は明るいですし、これだけお腹が大きいと言うことは、やはり年内に卵を産むつもりなのかも知れません。
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真っ正面から見たチャバネアオカメムシの終齢幼虫
(写真クリックで拡大表示)
(2010/10/10)

 10月2日の写真はコムラサキの枝先に自然状態で居たのを撮影したので、他の枝が邪魔になったりして良く写真を撮れませんでした。今回は飼育条件なので、角度を任意に変えられますし、幼虫ですから飛んで逃げることもありません。また、ポトリと隠遁の術で逃げようとしても下は草原ではありませんからこれも通用しません。
 ・・・と云う訳で、沢山写真を撮ってしまいました。
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オマケの1枚
(写真クリックで拡大表示)
(2010/10/10)

 次は成虫と云うことになりますが、写真はまだ調整中ですし、次回は別の虫を紹介することになるでしょう。
 どうも、毎年撮影する動植物の種類数の方が掲載する種類数よりもかなり多く、未掲載のままお蔵入りになってしまう写真が増える一方です。もう少し更新の頻度を上げたいと思うのですが、中々難しい様です。

[追記]:これらの幼虫から羽化した成虫を「チャバネアオカメムシ(成虫)」として11月30日に掲載しました。(2010/12/16)

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