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2010年11月23日 (火)

ハモリダニ科の1種(Anystidae gen. sp.)


 今日は一寸変わった生き物を紹介します。と言っても大したものではありません。葉の上を忙しく走り回っているのをよく見かける、体長1mm程度の赤い真丸いダニです。

 ダニと言うと、ハダニとか吸血性ダニなどを思いだして、余りよい印象はありません。しかし、この赤いダニ、ハモリダニ(葉守ダニ)と呼ばれる捕食性のダニで、ハダニ(例えばこちら)やアブラムシ等の「害虫」を退治してくれる「益虫」です。


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ヤツデの葉裏をこちら側に突進してきたハモリダニの1種

写真が鮮明でないので、何処に眼があるのか分からない

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/11/18)



 小さい上に厚みがあり、しかも矢鱈に速い速度で走り回るので、中々良い写真が撮れません。しかし、上の写真の様に何とか使える写真が偶然撮れることもあります。ヘタな鉄砲何とやら、と云うヤツです。これはヤツデの葉裏を葉脈に沿って走って来たところです。

 2枚目以降は、アブラムシを補食している最中だったので動きはありませんでした。しかし、等倍を越えて撮影する(超接写)機材を持って行かなかったので、余り精緻な写真を撮ることが出来ませんでした。

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アブラムシを補食中のハモリダニの1種

クモに近いだけあって、よく似ている

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/11/18)



 成城から喜多見に抜ける不動坂を下り、小田急線のガードをくぐった辺りに植えてあるモクレンの葉裏に居ました。

 アブラムシの種類は良く分かりませんが、マダラアブラムシ亜科(Drepanosiphinae)の1種だと思います。全農教の「日本原色アブラムシ図鑑」を見ると、モクレンに付くマダラアブラムシの仲間としてモクレンヒゲナガマダラアブラムシが挙げられていますが、これとは一寸違う様です。

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丸い体に白っぽい剛毛が目立つ

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/11/18)



 芝実教授(松山東雲短期大学:現名誉教授)の「日本のハモリダニ科Anystidae」(一般講演、第14回日本ダニ学会大会講演要旨[2006年])に拠ると、日本産ハモリダニ科には、ハモリダニ(Anystis baccarum)、キイロハモリダニ(A. salicinus)、エゾハモリダニ(Tencatei toxopei)、イエハモリダニ(Chaussieria domesticus)の3属4種が知られており、イエハモリダニ以外は植物上に生息し捕食性だそうです。また、他に小笠原諸島と関西以西に、それぞれ新種と思われる未記載種が居るとのことです。

 従って、写真のハモリダニは最初の3種の何れかと云うことになります。

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オマケにもう1枚

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/11/18)



 この3種のハモリダニの区別については、全く情報が得られませんでした。そこで、今日の題目は「ハモリダニ科の1種(Anystidae gen. sp.)」としておきました。「gen. sp.」とは属も種も不詳と云う意味です。


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