イヌタデ(Persicaria longiseta)
今は草地になっているかつての第一成城七丁目ファミリー農園には、イヌタデ(Persicaria longiseta)のかなり大きな群落があります。イヌタデが占有する面積は、畳3枚分位はあるでしょう。中々綺麗で見事なので紹介することにしました。
![]() イヌタデの群落、画面全部イヌタデ (写真クリックで拡大表示) (2010/10/05) |
タデの仲間としては、これまでにオオケタデ(オオベニタデ)とオオイヌタデを紹介していますが、これらが高さ1m以上もある大型の草本です。しかし、イヌタデは高くても精々50cmで、我が家の庭などでは20cm位のものもあります。
![]() 別の所でもう少し拡大.アカマンマの名に相応しい (写真クリックで拡大表示) (2010/10/05) |
写真でお分かりの通り、ビッシリと咲いています。これだけ沢山咲いていればワンサと虫が来ると思うのですが、今年の秋は虫が少ない様で、思った程来ていませんでした(勿論、ある程度は来ており、今後紹介する予定です)。
![]() 更に拡大.葉鞘の先に同じ程度の長さの縁毛がある (写真クリックで拡大表示) (2010/10/05) |
タデの花と云うのは、中々咲いているところを見る機会がありません。撮影に行った時には、花は沢山あるにも拘わらず、僅かに開きかけ(閉じかけ?)が見つかった程度です(下の写真)。
花の咲いたところや、イヌタデの形態的特徴については、2年程前にもう一つのWeblogで詳しく書きました。興味のある読者は、其方を御覧下さい。
![]() イヌタデの花を等倍マクロで撮影.咲いている花は殆どない (写真クリックで拡大表示) (2010/10/03) |
此処では学名をPersicaria longisetaとしておきましたが、Polygonum longisetaとしているサイトもあります。かつてはタデ類はPolygonum属でしたが、この属は非常に範囲が広く、タデ類の他に、ミズヒキ、ミチヤナギ、イブキトラノオ、ウナギツカミ類、ソバ類、イタドリ類、ツルドクダミ等を含んでいました。余りに多様なので現在では幾つかの属に分け、タデ類はPersicaria属に入れるのが普通です。しかし、分類は確定して居らず、数10属に分ける研究者もあるそうです。なお、Polygonum属の和名は、今ではミチヤナギ属となっています。
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