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2010年10月15日 (金)

イヌタデ(Persicaria longiseta


 今は草地になっているかつての第一成城七丁目ファミリー農園には、イヌタデ(Persicaria longiseta)のかなり大きな群落があります。イヌタデが占有する面積は、畳3枚分位はあるでしょう。中々綺麗で見事なので紹介することにしました。


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イヌタデの群落、画面全部イヌタデ

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(2010/10/05)



 タデの仲間としては、これまでにオオケタデ(オオベニタデ)オオイヌタデを紹介していますが、これらが高さ1m以上もある大型の草本です。しかし、イヌタデは高くても精々50cmで、我が家の庭などでは20cm位のものもあります。

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別の所でもう少し拡大.アカマンマの名に相応しい

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(2010/10/05)



 写真でお分かりの通り、ビッシリと咲いています。これだけ沢山咲いていればワンサと虫が来ると思うのですが、今年の秋は虫が少ない様で、思った程来ていませんでした(勿論、ある程度は来ており、今後紹介する予定です)。

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更に拡大.葉鞘の先に同じ程度の長さの縁毛がある

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/05)



 タデの花と云うのは、中々咲いているところを見る機会がありません。撮影に行った時には、花は沢山あるにも拘わらず、僅かに開きかけ(閉じかけ?)が見つかった程度です(下の写真)。

 花の咲いたところや、イヌタデの形態的特徴については、2年程前にもう一つのWeblogで詳しく書きました。興味のある読者は、其方を御覧下さい。

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イヌタデの花を等倍マクロで撮影.咲いている花は殆どない

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(2010/10/03)



 此処では学名をPersicaria longisetaとしておきましたが、Polygonum longisetaとしているサイトもあります。かつてはタデ類はPolygonum属でしたが、この属は非常に範囲が広く、タデ類の他に、ミズヒキ、ミチヤナギ、イブキトラノオ、ウナギツカミ類、ソバ類、イタドリ類、ツルドクダミ等を含んでいました。余りに多様なので現在では幾つかの属に分け、タデ類はPersicaria属に入れるのが普通です。しかし、分類は確定して居らず、数10属に分ける研究者もあるそうです。なお、Polygonum属の和名は、今ではミチヤナギ属となっています。


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