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2010年5月 9日 (日)

ヤハズエンドウ(Vicia angustifolia)(カラスノエンドウ)

 黄金週間以来、7日金曜日を除いて好天が続いています。日中外出するには半袖でないと暑い位ですが、朝晩はまだかなり冷えます。寒がりの私としては、もう少し気温が上がって欲しいものです。
 さて、今日は「春の雑草」の今期最終回として、ヤハズエンドウ(Vicia angustifolia)を紹介します。カラスノエンドウと言った方が通りが良いかも知れませんが、標準和名はヤハズエンドウです。なお、今日の写真は今年撮影したものです。

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ヤハズエンドウの群落.成城駅西口から100m
(写真クリックで拡大表示)
(2010/04/26)

 花期は「春の雑草」としてはやや遅く、初夏まで咲いています。何処にでも生えている雑草で、上の写真は成城学園前駅西口から100m位しか離れていない空地で撮りましたが、かなり大きな群落を作っていました(他の写真は「四丁目緑地」で撮影)。
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同じくヤハズエンドウの群落.「四丁目緑地」で撮影
(写真クリックで拡大表示)
(2010/04/11)

 学名でお分かりの様にソラマメ属(Vicia)ですから、典型的なマメ科(Fabaceae、Legminosae)の花を着けます。ソラマメ属ですが、全体的な雰囲気はソラマメよりも別属(Pisum)のエンドウに似ています。
 同じソラマメ属の雑草であるスズメノエンドウやクサフジなど、何れもソラマメには似ていません。ソラマメは南西アジアの辺りを原産とする栽培植物ですから、一寸違うのかも知れません。
 ソラマメ属とエンドウ属でどう違うのか調べてみましたが、日本のエンドウ属は栽培種のみなので植物図鑑には検索表を含めて全く載っておらず、良く分かりませんでした。
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ヤハズエンドウの花とナナホシテントウ
(写真クリックで拡大表示)
(2010/04/11)

 花の大きさは、図鑑に拠れば「長さ12-18mm」とあります。しかし、視覚的に花と云う感じがする部分は直径1cm位です。ソラマメの花と較べるとずっと小さいですが、色はこちらの方が綺麗です。
 上の写真には、ナナホシテントウが一緒に写っています。このヤハズエンドウにはナナホシテントウの成虫ばかりでなく幼虫も沢山居ました。ナナホシテントウは、この様な草本植物に付くアブラムシが好きな様です。
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ヤハズエンドウの花.色が綺麗
(写真クリックで拡大表示)
(2010/04/11)

 ヤハズエンドウの「ヤハズ」とは矢筈で、弓矢の元にある弦を受ける部分のことです。下の写真の様に、葉の先端が少し窪んでいる(凹頭)ことから付けられたとされています。なお、スズメノエンドウでは、これが真っ直ぐに切った様(裁断頭)になっています。
 また、カラスノエンドウを漢字で書くと烏野豌豆で、烏之豌豆ではありません。これは支那大陸ではVicia属の植物を一般に野豌豆と呼んでいることから来ている様です。同じく、スズメノエンドウも雀野豌豆です。しかし、スズメノヒエは雀之稗、スズメノナスビも雀之茄子です。
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ヤハズエンドウの葉.先端が窪んで「矢筈型」になっている
(写真クリックで拡大表示)
(2010/04/11)

 今年紹介した「春の雑草」は、何れも正しく雑草的な草本ばかりでした。しかし成城には、春に咲く草本として、雑草ではなく野草と云うべき在来種もかなりあります。来年の春は、「春の雑草」ではなく「春の野草」にしようかと思っています。

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