« ナガケチャタテ(Mepleres suzukii)の幼虫? | トップページ | ウズキコモリグモ(Pardosa astrigera) »

2010年4月 4日 (日)

オニタビラコ(Youngia japonica

 今年の「春の野草(雑草)」第2回目はオニタビラコ(Youngia japonica)です。しかし、これも写真は昨年の今頃撮ったものです。
 撮影したのは「四丁目緑地」ですが、この辺り(東京都世田谷区西部)ならば、道端を含めて何処にも生えている極くありきたりの雑草です。

_090321_1_086
「四丁目緑地」に生えていたオニタビラコ
茎の高さは25cm程度と大きくない
(写真クリックで拡大表示)
(2009/03/21)

 多くは、茎の高さ30cmに満たない小振りな植物です。しかし、保育社の図鑑には「茎は直立し高さは20-100cm」と書かれていますから、かなり大きくなる場合もある様です。葉は羽状に深裂し、その殆どは下部に集まっていますが、茎にも小さな葉が付きます。
_090321_1_096
咲き始めたオニタビラコの花
(写真クリックで拡大表示)
(2009/03/21)

 頭花の径は1cm程度、頭花は全て舌状花からなり、筒状花はありません。これは、キク科(Asteraceae、Compositae)タンポポ亜科(Cichorioideae)の特徴です。その舌状花も20を少し越える程度しか付きませんので、「花弁」の間に少し隙間が出来ているのが普通です。
_090319_093
横から見たオニタビラコの花
(写真クリックで拡大表示)
(2009/03/19)

 この辺りの雑草と云えば、多くは帰化植物ですが、このオニタビラコは先日紹介したホトケノザ同様、日本の在来種です。図鑑に拠れば、分布は日本全土、中国、インド、ヒマラヤ、ミクロネシア、オーストラリアとなっています。
_090321_1_040
オニタビラコの花.径は約1cmと小さく隙間が多い
花柱が個々の舌状花に対応しているのが分かる
(写真クリックで拡大表示)
(2009/03/21)

 その「ホトケノザ」の記事の中で、春の七草の一つに数えられている「ほとけのざ」は、現在ホトケノザと呼ばれているシソ科の植物ではなく、キク科のコオニタビラコのことである、と書きました。このコオニタビラコは何も形容の付かないタビラコとも呼ばれますが、今日のオニタビラコ(Youngia japonica)とは少し遠い間柄で、オニタビラコ(Yougia)属ではなくヤブタビラコ(Lapsana)属の植物です。この属の植物は、キク科としては珍しく痩果に冠毛がありません。オニタビラコの痩果には、勿論冠毛が付いていますが、かなり短めです。
_090321_1_061
開花後、花柱が次第に起き上がる
(写真クリックで拡大表示)
(2009/03/21)

_090321_1_109
オマケに同じ様な写真をもう1枚
(写真クリックで拡大表示)
(2009/03/21)

 今年に入ってからは、かなり精力的に更新して来たつもりですが、昨年の冬から春にかけて撮った写真がまだ残っています。しかし、もう4月も4日となり、越冬中の虫を紹介するには余り適当でない季節になってしまいました。余剰の在庫は来年に回すことになりそうです。
 もう一つのWeblog「我が家の庭の生き物たち」の方はかなり前からネタ切れ状態が続いています。しかし、こちらの方はまだまだ大丈夫です。当分の間、ネタ切れになる心配はありません。

|

« ナガケチャタテ(Mepleres suzukii)の幼虫? | トップページ | ウズキコモリグモ(Pardosa astrigera) »

植物」カテゴリの記事

植物(草本)」カテゴリの記事

コメント

夏目琴美様.
 アジュガでしたら、シソ科の所謂グランドカヴァーに使われる多年生草本です。花の形はシソ科ですから唇状花で、キク科のオニタビラコとは全然違うのですが・・・。走行枝(ランナー)で増え拡がる点でも全く別、と言う感じがします。

投稿: アーチャーン | 2012年2月19日 (日) 14時12分

アーチャンさん、ありがとう!
確かに「普通の形」の葉っぱでは判りませんね。加齢と共に庭のない住まいに移ろうと考えていますが、なかなか思い切れずコメントを書いております。専門的に勉強したく思っているとき、朝日新聞のサービスで頂いた冊子に載っていた写真と全く同じ葉っぱでした。その名は”アジュガマルチカラー”で青紫の花が咲くと書いてありました。でも花はオニタビラコに似ています。場所と時期によって色々に変化するでしょうし、いちいち名前を調べるには大変ですね。現在、霜にやられても「普通の形」の葉っぱは元気です。

投稿: 夏目琴美 | 2012年2月 8日 (水) 16時32分

夏目琴美様.

 このお話だけではサッパリ分かりません。「普通の形」とはどんな形でしょうか。その他、判断に必要な情報(花や葉の大きさ、開花の時期等)が不足しています。
 一番近いと思うのはブタナですが、花茎は分岐しますし、葉にも切れ込みがあります。
 普通の図鑑を調べて見つからない時は、帰化植物図鑑や栽培植物図鑑を見ると見つかることが屡々あります。

投稿: アーチャーン | 2011年5月28日 (土) 11時35分

初めまして、教えて下さい。我が庭に珍しい葉っぱの芽が出て3年目、植木鉢に移して育てましたら、花はこの花そっくりです。但し葉っぱが違い一本一花で花の付き方が違います。それと葉っぱも赤黒い斑入りで普通の形をしています。観葉植物かと思いきや花芽が伸びてオニタビラコそっくりな花が咲き高さ50センチにもなりました。名前だけでも知りたいと図鑑を調べても載っていません。メールなら写真添付できますがここでは出来ないので長々書きました。よろしくお願いします。これから周りの動植物に興味を覚えましたので、あなた様のブログフアンになりたいと思います。

投稿: 夏目琴美 | 2011年5月27日 (金) 09時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/156274/34071142

この記事へのトラックバック一覧です: オニタビラコ(Youngia japonica:

« ナガケチャタテ(Mepleres suzukii)の幼虫? | トップページ | ウズキコモリグモ(Pardosa astrigera) »