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2010年3月31日 (水)

ホトケノザ(Lamium amplexicaule


 もう3月も終わりと言うのに、毎日寒い日が続いています。余り春らしい天候ではありませんが、今日は春の野草(雑草)を紹介します。シソ科(Lamiaceae)のホトケノザ(Lamium amplexicaule)です。

 今日の写真は昨年の今頃に国分寺崖線下の四丁目で撮影したものです。その時は忙しくて時間がありませんでしたので、1年後に掲載する次第です。


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ホトケノザ(中央)とヒメオドリコソウ(手前、左右)

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(2009/03/20)



 ホトケノザは、昨年紹介したヒメオドリコソウと同じ様な所に生えています。何方も同じシソ科のオドリコソウ属(Lamium)ですし、この両者を間違える人も居る様です。しかし、並べてみればその違いは歴然としています。上の写真で画面中央がホトケノザ、手前や左右に写っているのがヒメオドリコソウです。

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ホトケノザ.茎を巻く葉を蓮華座に見立てた命名

春らしく少し明るめに調整した

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(2009/03/21)



 このシソ科のホトケノザは、春の七草に出て来る「ほとけのざ」とは全然違う植物です。これはコオニタビラコ(小鬼田平子)のことで、キク科の植物です。シソ科のホトケノザは食用にはならないそうです(毒があると云う話が何処かで拡がったらしいですが、毒草ではありません)。

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同じ様な写真をもう一枚

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(2009/03/19)



 ホトケノザは勿論漢字で書けば「仏之座」です。北隆館の「原色牧野植物大圖鑑」(普段は使わないので書庫から引っ張り出して来た)に拠ると、花部に付く茎を取巻いた葉を蓮華座に見立てた命名とのことです。写真で示した様に、茎を取巻く葉は数段あるので、サンガイグサ(三階草)と呼ばれることもあるそうです。牧野圖鑑には、この他、ホトケノツヅレ、カスミソウの別名も出ています。なお、これらの別名は、保育社の「原色日本植物図鑑」には載っていません。

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ホトケノザの上部を拡大.左右対称に咲いている

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(2009/03/19)



 春の雑草としてよく知られているオオイヌノフグリヒメオドリコソウは何れも帰化植物ですが、このホトケノザは在来種です。図鑑に拠れば、逆に北アメリカに進出し帰化しているそうです。

 この辺り(東京都世田谷区西部)の住宅地に生える雑草の多くは帰化種です。日本人としては、在来種を見るとやはりホッとします。

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花が咲き始めたホトケノザ

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(2009/03/19)



 ホトケノザの花を拡大してみました(下の4枚)。以前紹介した同属のヒメオドリコソウの花とよく似ています。図鑑の解説には「御ずいは4本で下の2本は長く葯は有毛」とありますが、写真では葯はひとかたまりになっています。4個の葯が縦に並び互いにくっ付いているのでしょうか。ヒメオドリコソウでは、葯は上下左右に明確に離れていました。或いは、開花の経過に伴って葯の位置が変化するのかも知れません。

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横から見たホトケノザの花

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(2009/03/19)




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正面から見たホトケノザの花

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(2009/03/19)




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下から覗いたホトケノザの花

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(2009/03/19)




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斜めから見たホトケノザの花

(写真クリックで拡大表示)

(2009/03/19)



 今日は昼過ぎ迄は晴れ、との天気予報でした。しかし、9時過ぎには既に高層雲が出て高曇りになってしまいました。所謂花曇りですが、気温が低く寒々としています。寒さの苦手な私としては、早く暖かくなって欲しいものです。


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