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2010年3月25日 (木)

イヌビワハマキモドキ(Choreutis japonica

 先日、ゴボウハマキモドキを掲載しましたが、今日は同じハマキモドキガ科(Choreutidae)のイヌビワハマキモドキ(Choreutis japonica)を紹介します。場所はゴボウハマキモドキと同じ七丁目にある世田谷区の家庭菜園です。しかし、撮影したのは約1年遅く、昨年の10月下旬です。
 体長は約5.5mm、翅端まで約7.5mm、開張は図鑑に拠れば11~14mm、ゴボウハマキモドキよりはかなり大きいと言えます。食草は和名にある様にイヌビワやホソバイヌビワですから、家庭菜園の農業害虫ではありません。バジルの葉に留まっているところを撮りましたが、花が咲いていたので、或いは、吸蜜に来ていたのかも知れません。背側から数枚撮ったところで逃げられてしまい、使える写真はこの2枚しかありません。

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イヌビワハマキモドキ.1枚目は少し遠くから
体長約5.5mm、翅端まで約7.5mm
(写真クリックで拡大表示)
(2009/10/22)

 先日のゴボウハマキモドキでは、翅の部分により異なった形をした鱗粉がありました。しかし、このイヌビワハマキモドキでは、細長い鱗粉1種類に統一されています。
 九州大学の日本産昆虫目録を見ると、ハマキモドキガ科には2亜科しかなく、この2種共にハマキモドキガ亜科(Choreutinae)に属します。歩き方は、何れも良く似ており、ツッツーと素早く前進しては、ピタッと止まり、これを繰り返します。この仲間に共通した動きなのかも知れません。
 保育社の古い蛾類図鑑を見ると、「紀伊半島南部・四国・九州の太平洋岸地帯に普通におり、九州北部の海岸でも採れる.4~5月に幼虫、5~6月に蛾が現れる」とあります。南方系で年1化と云う印象を受けます。しかし、Webで検索すると東京都本土部昆虫目録を始め、東京都内にも記録があります。東京都本土部昆虫目録に載っているのは、皇居と赤坂御所の記録で、何れも21世紀に入ってからです。ヒョッとすると、これも温暖化による北上なのかも知れません。また、「みんなで作る日本産蛾類図鑑」に拠ると、成虫出現月は5~10月となっています。年に複数回発生している可能性が大です。
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黒に近い焦げ茶色、茶色、薄黄色、濃い灰色、薄い灰色、殆ど白
と様々な色が調和良く配置されている
(写真クリックで拡大表示)
(2009/10/22)

 ハマキモドキガ科の蛾は、何れも開張10~20mm程度と小型ですが、中々味わいのある模様、色合いをしています。私としては、結構気に入ってしまいました。皇居にはこれまでに7種の記録がありますから、この辺り(東京都世田谷区西部)にももう少しは居るでしょう。是非見付けて紹介したいと思っています。

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