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2010年3月12日 (金)

カブラヤガ(Agrotis segetum

 今日も著名な農業害虫を紹介します。カブラヤガ(Agrotis segetum)、開張40mm前後のかなり大きな蛾で、ヤガ科(Noctuidae)モンヤガ亜科(Noctuinae)に属します。
 幼虫は、昼間は土中に潜んでおり、夜になると出没して、野菜や花卉の根際を食べて枯らします。その為、ネキリムシと呼ばれています(コガネムシ類の幼虫もネキリムシと呼ばれます)。保育社の蛾類幼虫図鑑の解説には、食草はキャベツ、ハクサイ、ダイコン、カブラ、アブラナ、ナス、トマト、タバコ、ジャガイモ、ウリ類、エンドウ、ソバ、サツマイモ、ネギ、タマネギ、ムギ類、トウモロコシなど各種農作物、クローバーとあり、非常に広範囲の草本植物を食べる様です。当然、花卉の害虫にもなります。

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サザンカの花に来ていたカブラヤガ(雄)
触角が両櫛歯状になっている
(写真クリックで拡大表示)
(2008/10/25)

 農業害虫ですが、これは七丁目の家庭菜園で撮ったのではなく、一昨年の秋の夜、六丁目のサザンカの花に来ていたのを撮影したものです。
 現場で見たときは、何か白っぽく擦れた感じで、これでは撮っても仕方がないと思い、いい加減にしか撮らなかったのですが(写真が3枚しかないのはそのせいです)、家に帰って良く見てみると、鱗粉はチャンと付いて居り、本来こう云う感じの蛾であることが分かりました。
 この個体は、触角が両櫛歯状になっていますから、雄です。雌の触角は鞭の様な糸状に近い形です。また、一般に、雄で前翅後翅共に白っぽく、雌では茶色を帯びるそうですが、かなりの個体変異があるとのことです。
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横から見たカブラヤガ.一寸影になっているのが難点
(写真クリックで拡大表示)
(2008/10/25)

 真横からも撮ってみました。雄の個体ですが、何かムートンを羽織ったお嬢さんと云う感じです。
 もっと近づいて等倍で撮影したのが下の写真、黒い瞳?が中々印象的です。複眼の個眼が見えませんが、原画をピクセル等倍まで拡大すると、チャンと個眼が写っているのが分かります。個眼が非常に小さいのです。
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等倍接写したカブラヤガの横顔.複眼が印象的
雄だがムートンを羽織ったお嬢さんの如し
(写真クリックで拡大表示)
(2008/10/25)

 この六丁目のサザンカに訪花していた虫は、これまでにも色々紹介して来ました(ホシヒメホウジャクウスキツバメエダシャクヘリグロヒメアオシャクワタヘリクロノメイガエグリヅマエダシャクコガタスズメバチ)。しかし、まだ未掲載の種類が少し残っています。倉庫に眠らせておいても仕方がないので、ドシドシ掲載することにします。

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