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2010年1月22日 (金)

ヒカゲチョウの幼虫(越冬中:4齢?)


 これまでヤツデの葉裏で越冬している様々な虫を紹介して来ました。その多くはヨコバイ類でしたが、先日、ヤツデの葉裏としては一寸意外な虫を見付けました。

 ヒカゲチョウ(Lethe sicelis)の幼虫です。体長はまだ12~3mmなので、多分4齢幼虫でしょう。


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越冬中のヒカゲチョウの幼虫.体長12~3mmで多分4齢

体の前後に同じ様な角があり、何方が頭か分かり難い

前胸硬皮板の見える右側が頭

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(2010/01/14)



 国分寺崖線下の三丁目にある空地で見付けました。この空地には昔から小型のタケ(種は調べていません)が沢山生えており、私が子供の頃は、そのタケに付くアブラムシを餌とするゴイシシジミが生息していました。しかし残念ながら、その姿はずっと以前に消えてしまいました。

 ヒカゲチョウの食草はササやタケ類です。このタケを食草にしていたのが、越冬をする為に構造的にもっと頑丈なヤツデの葉裏に移動したのでしょう。

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横から見たヒカゲチョウの幼虫.ピッタリと張り付いているので

胸脚も腹脚も全く見えない.頭は左側

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(2010/01/14)



 葉裏にシッカリ糸を張って、それにしがみ付いていました。ジャノメチョウ類の幼虫には、頭と尾端の双方に角を持つ種類が多く、このヒカゲチョウも体の前後に同じ様な形の長さの角を持っています。


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前から見ても顔は見えない.体を保持する為に糸を張っている

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(2010/01/14)



 食事中ならば頭を持ち上げるので、頭の位置は直ぐに分かります。しかし、寝ている場合、肉眼では何方が頭かお尻か一寸区別が付きません。マクロレンズで覗いて漸く分かりました。

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次の日も同じ場所にいたが、少し体を動かした

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(2010/01/15)



 肉眼的には黄緑色をした普通の芋虫です。しかし、拡大してみると、体中に細かい毛が生えており、体表も随分デコボコしています。まるでヤスリみたいです。

 なお、この写真の個体は黄緑色に黄白色の縦筋を持つだけですが、中には体側に黄色と茶色からなる斑を数個持つものも居るとのことです。

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頭部の拡大.頭部の構造は良く見えない

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(2010/01/14)



 最初に見付けた日には、何故か斜めからの写真を撮り忘れてしまいました。背側、横、正面の3方向からだけでは、全体の雰囲気がよく伝わりません。そこで次の日に、買い物ついでに寄ってみました。前日と全く同じ場所にいました。

 当然、斜めからの写真を撮ったのですが、家に帰って整理中に、焦点深度を深くして撮影した写真を誤操作で削除してしまいました。それで、下の様な深度不足の写真しかありません。本来は没にすべきところですが、まぁ、タマには御愛敬と云うことで御勘弁下さい。

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ヤツデの葉裏にしがみ付いている雰囲気が分かるであろう

頭部に焦点を合わせた写真なので尾部はボケている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/15)



 もう一つのWeblog「我が家の庭の生き物たち」は、現在ネタ不足のため殆ど休業状態に陥っています。しかし、此方の方は写真が溜まる一方、都内の住宅地でも探せば越冬中の虫は結構沢山居る様です。


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