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2009年3月28日 (土)

ヒメオドリコソウ

 3番目の春の雑草はヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)です。撮影地は「四丁目緑地」ですが、これも先日のオオイヌノフグリコハコベと同じく、この辺り(東京都世田谷区西部)で何処でも見られる早春の草花です。

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群生するヒメオドリコソウ.オオイヌノフグリと混生している
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2009/03/19)

 シソ科の帰化植物で、保育社の帰化植物図鑑に拠れば、欧州原産、明治26年(1893年)に松村任三(日本植物分類学の先駆者、東京帝国大学附属小石川植物園初代園長)が東京の駒場で見つけたのが最初の記録だそうです。その後全国に拡がり、今や、東京や長野では害草化しているところもある様です。また、全農教の「日本帰化植物写真図鑑」には、広く世界中に帰化していると書かれています。
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もう少し近寄って見る.真っ直ぐではなく少し斜上する
(2009/03/19)

 上の写真で分かる通り、下の方に着いている葉は長い葉柄を持ち、先の丸い心臓形をしていますが、上部に行くにつれて葉柄が短くなり葉先が尖って来ます。この写真では見えませんが、最上部の葉は無柄の包葉になっています。
 また、本種の特徴として、上部の葉は赤紫色を帯びます。
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ヒメオドリコソウの上部.葉は赤化している
葉の間から花が頭を出している
(2009/03/19)

 茎は真っ直ぐではなく、やや斜めです。普通、斜めに撮影された植物は、写真を調整するときに直してしまうのですが、これは本来が斜めなので、その儘斜めにしてあります。
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花を拡大(2009/03/19)

 花は長さ1cm程度、シソ科ですから唇形をしています。雄蕊が4本上唇に接しており、雌蕊はその中にあって目立ちません。
 1個の花だけを拡大してみました(下)。正面から見ると、上唇の上側と葯の後側にある毛が目立ちます。花冠の内側は無毛です。
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1個の花を拡大.上唇上面と葯裏側の毛が目立つ
(2009/03/19)

 ヒメオドリコソウの花は、葉腋に着き、葉の間から頭をチョコンと出した感じです。中々横から全体が見えないのですが、沢山の花の中から探して横から撮ったのが下の写真です。花冠の基部が長く細くなっているのが見えます。殆ど無柄です。
 また、上唇も下唇も1つの花冠から出た突起に過ぎないことが良く分かります。毛は花冠の外側全体に生えている様です。
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横から見たヒメオドリコソウの花.(2009/03/19)

 葯を高解像度で撮ってみました。まだ咲き始めで、上の写真の様に葯が充分開裂していません。4個の雄蕊の中央に雌蕊がある様に見えますが、今一つハッキリしません。
 下唇が邪魔をして葯の存在する面と焦点面を合わせることが出来ず、下側の葯では一部焦点が外れています。しかし、まァ、偶にはご愛敬と言うことで、御勘弁下さい。
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葯の拡大.一部焦点が外れているが、まァ、ご愛敬
(2009/03/19)

 ヒメオドリコソウと似た春の草花に、同じシソ科のホトケノザがあります。屡々ヒメオドリコソウと混生しており、時に間違える人も居る様です。これも撮ってありますから、近日中に紹介しましょう。

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