ツタバウンラン
3月に入ってから、春の雑草としてオオイヌノフグリ、コハコベ、ヒメオドリコソウの3種を掲載しました。しかし、何れも余りにありふれていて、書く方としても気が引けてしまう様な植物でした。そこで今日は、多少は陳腐でない植物を紹介しようと思います。
ゴマノハグサ科のツタバウンラン(Cymbalaria muralis)、この辺りではこれまで見た記憶のない植物です。しかし、Googleで検索すると6,500位はヒットするので、決して珍しい植物ではない様です。
![]() 不動坂下付近に咲いていたツタバウンラン 花の幅は1cm程度.右下に地上を這う茎が見える (クリックで拡大表示、以下同じ) (2009/03/21) |
咲いていたのは不動坂下近くにある電信柱の根元です。この辺りは傾斜地なので、石垣が多い所です。ツタバウンランはロック・ガーデンに植えることが多いそうですから、何処かこの近くの御宅で石垣にでも植えたのが逸脱して、電信柱の根元で咲いていたのかも知れません。
在来種ではなく原産は欧州です。大正元年にロック・ガーデン用植物として渡来したそうで、北海道と本州で野生化しているとのことです。ツタカラクサの別名があります。写真を見ても、茎が地上を這っているのが分かりますが、所々で不定根を出すのだそうです。その不定根により植物体を固定するので、ロック・ガーデンの様なところでも滑り落ちないで済むのでしょう。
花は葉腋に単生します。オオイヌノフグリやコハコベなどよりは少し大きく、幅約1cmあります。花の形は、同じくゴマノハグサ科の雑草、トキワハゼによく似ています。ゴマノハグサ科植物の花には色々な形がありますが(先日のオオイヌノフグリもゴマノハグサ科)、何故か、こう言う形の花を見ると、如何にもゴマノハグサ科と言う感じがしてしまいます。
保育社の帰化植物図鑑に拠ると、雌蕊は1個、雄蕊は4個だそうですが、花を外部から見ても雌蕊雄蕊は見えません。花の形(唇形花)の似たシソ科(例えばヒメオドリコソウ)やキツネノマゴ科の植物では、雄蕊は上唇にくっ付いているので良く見えます。同じ唇形でも、やはり科が違うだけあって、花の構造はかなり違います。
果実は球形で径5~6mm、真ん丸で下垂するそうです。種子は径1mmで基本的に球形ですが、図鑑を見ると、複雑な深い皺を持っています。
このツタバウンラン、花も葉っぱの形も気に入りました。果実の熟す頃になったら、種子採取を兼ねて、もう一度見に行ってみるつもりです。
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