« ハラヒシバッタ | トップページ | マルゴミグモ »

2008年12月25日 (木)

キタモンヒゲブトキモグリバエ

 暮れも兪々押し迫って来ました。余り時間が有りませんので、今日は写真の少ない虫を紹介します。
 キタモンヒゲブトキモグリバエ(Gampsocera numerata)、体長2.5mm、翅端まで3.0mmのキモグリバエ科に属す小さなハエです。
 「四丁目緑地」の近くに植えられているミカンの木の葉裏に居ました。もう夕方で、しかも良く繁ったミカンの木の奥なので見え難くかったのですが、小さいながらも非常に綺麗なハエだと言うことが分かりました。是非、横からも撮りたかったのですが、この日は暖かかったせいか敏感で、すぐに逃げられてしまいました。そんな訳で、写真は1枚しか有りません。

Sp03_081130_090a
キタモンヒゲブトキモグリバエ(Gampsocera numerata
触角や頭部の形が独特、翅にも斑模様がある
(クリックで拡大表示)
(2008/11/30)

 初めて見る種類のハエです。触角が太く、翅には模様があります。何科に属すのか見当も付かないので、検索表を引かなければなりません。しかし、写真はかなり高解像度で(絞りを空けて)撮ってあるにも拘わらず、何となくボーとしています。これは、複眼、胸部、翅の前縁脈等に細かい毛が生えているからです。この程度の写真で検索表を引くのは一寸無理と言うものです。  しかし、触角や頭部の形と翅の斑紋が一種独特ですから、画像を検索すれば何とかなるかも知れません。そこで、「みんなで作る双翅目図鑑」の画像一覧で、似たようなハエが居ないか一つひとつ照らし合わせてみました。
 ・・・すると、Gampsocera numerataと言うキモグリバエ科のハエが、写真とそっくりな翅の模様をしていました。また、このサイト内にある掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂」にもこのハエに関する記事があり、和名はキタモンヒゲブトキモグリバエであることが分かりました。しかし、何れも標本写真で、生態写真とは随分違って見えます。そこで同掲示板に御伺いを立ててみたところ、バグリッチ氏より、このハエはキタモンヒゲブトキモグリバエGampsocera numerataであると考えています、と言う主旨の御回答を頂きました。
 CiNiiに収録されている論文「上宮健吉:赤坂御用地のキモグリバエ科」に拠ると、このハエの幼虫は腐植を食べ、ハワイではバナナやパパイヤ等の腐った茎で飼育した例があるそうです。また、過去には採集の記録が非常に少ないにも拘わらず、赤坂御用地ではかなりの数が採れたと書かれていました。しかし、少なくとも現在では珍しいハエではないらしく、バグリッチ氏によると、氏のフィールドでは秋から冬にかけて最も多く見つかるキモグリバエの一つだそうです。
 もし、この辺りでも普通の種であれば、この冬にまたこのキタモンヒゲブトキモグリバエに御目に掛かることが出来るかも知れません。その時は、横、前、斜めからも写真を撮って、再度掲載したいと思っております。

|

« ハラヒシバッタ | トップページ | マルゴミグモ »

昆虫-6」カテゴリの記事

昆虫(双翅目)-1」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/156274/26487168

この記事へのトラックバック一覧です: キタモンヒゲブトキモグリバエ:

« ハラヒシバッタ | トップページ | マルゴミグモ »