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2008年12月 2日 (火)

トビムシの1種

 今日は撮れたてのホヤホヤを紹介します。先日(11月30日)撮ったばかりのトビムシの1種です。体長は丁度2mm、ケヤキの樹皮下に居ました。
 「四丁目緑地」に植えてあるケヤキの木です。これまでに紹介したヨコヅナサシガメウスカワマイマイが居た木です。樹皮を一寸剥がしたところ、極く小さな茶色い虫が居たので撮ってみました。

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ケヤキの樹皮下に居たトビムシの1種.種名も科名も不明
上の黒い小さな虫は幼虫ではなく別種のトビムシか?
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/11/30)

 実を言うと、カメラで覗いている間は、これがトビムシの1種であるとは気が付きませんでした。今までこんな毛の多い横縞を持つトビムシは見たことがなかったからです。チャタテムシの1種ではないかと思って撮っていました。
 更に、写真の上の方に写っている黒い一見幼虫の様な虫の存在には、全く気が付きませんでした。こんなに沢山居るのに、何故気が付かなかったのか、一寸腑に落ちない話です。先日紹介したハギメンガタカスミカメを撮った時、その横にヒメハナカメムシの1種が写っていたにも拘わらず、撮影時には些かも気が付かなかったのと同じです。
 多分、ファインダーで覗いている時は絞り開放ですから、焦点深度が非常に浅くて気が付かなかったのでしょう。年のせいだとは、余り思いたくないものです。
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トビムシは変態をせず、成虫になっても脱皮して成長する
同じ模様で3通りの大きさがある
(2008/11/30)

 トビムシは最も原始的な粘管目に属す昆虫で、尾端にある叉状器というエビのシッポの様な構造を使って跳躍する種類が多いので、トビムシと呼ばれます。しかし、これを持たず飛ぶことの出来ないトビムシも居ます。また、跳ぶとは言っても多くは数cmをピョコンと跳ねるだけです。尤も、中には数10cm跳躍する種類もあるそうですが、見たことはありません。
 トビムシの多くは土壌の表面、落葉や腐植質のあるところに棲息し、体長は1~3mm、余りに小さい虫なので虫眼鏡程度では詳細は分かりません。良く見かけるのは、地面に直に置いた木材や石、植木鉢等の下などに居る1~2mm位の白いトビムシです。この様な地上50cm位の樹皮下に居る種類は多くはないと思います。しかし、このトビムシ、種名どころか、科さえも良く分かりません。小さ過ぎて体の構造が分からず検索表を辿ることが出来ないからです。トビムシに慣れている人ならば、外観で科位は分かると思いますが・・・。
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トビムシにしては非常に毛深い.「襟巻き」の様なものがある
(2008/11/30)

 トビムシは、幾つかの点で普通の昆虫とは異なるところがあり、最近では、カマアシムシ(原尾目)やコムシ(双尾目)と共に昆虫綱とは別のグループとする学者が多いのだそうです。
 どんな点が普通の昆虫とは異なるかと言いますと、まず、変態をしない、成虫でも翅がない、成虫になっても脱皮を繰り返して成長する、交尾をせず雄が土の上に精包を置くと雌がこれを生殖口に収める間接受精を行う、眼は多くても8対の個眼からなる眼斑に過ぎない、多くは気管系を欠く、マルピーギ管を欠く・・・と色々あります。
 ところで写真に写っている黒っぽい一見幼虫の様な虫ですが、一体これは何でしょう。トビムシは変態をしないのだそうですから、これは幼虫ではなく別の虫と考えるべきでしょう。
 良く見てみると、短い触角と3対の脚があります。トビムシの仲間にはこの様な格好をした種類もありますから、別種のトビムシかも知れません。
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一番綺麗に撮れた写真.体長は2mm丁度.ピクセル等倍
(2008/11/30)

 このケヤキの樹皮下には、その他にも、全く種類の分からない微小な昆虫の幼虫が何種類か居ました。
 恐らく、樹皮下の虫達は、その小さな空間の中で一般の目に触れることのない複雑で多様な世界を繰り広げているのでしょう。今度の冬は、樹皮の下や隙間を中心に虫を探してみようかとも思っています。

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