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2008年11月12日 (水)

キバラルリクビボソハムシ

 新しいネタも沢山あるのですが、今日はまだ暑い内に我が家の庭で撮ったハムシを紹介することにします。
 キバラルリクビボソハムシ(Lema concinnipennis:黄腹瑠璃首細葉虫)と言う長い名前のハムシです。ハムシ科クビボソハムシ亜科に属します。体長は6mm前後で、まァ、葉虫としては普通の大きさですが、かなり細めです。

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キバラルリクビボソハムシ
背面からでは腹の黄色いのがよく見えない
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/09/01)

 このキバラルリクビボソハムシは、成虫、幼虫共に、ツユクサに寄生します。我が家には自然に生えたツユクサが沢山あるので(草取りをサボっている)、これに毎年やって来る様です。或いは、我が家の何処かで越冬して、既に棲み着いているのかも知れません。越冬態は、調べてみましたが、分かりませんでした。
 逆に、我が家以外でこのハムシを見たことはありません。この付近(東京都世田谷区西部)でツユクサが沢山ある所へ行けばまず居ると思いますが、何処へ行けばツユクサの「大群落」が見られるのか、残念ながら知りません。
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横から見ると、腹の先の方が黄色いのが見える
この手のハムシはイヌの様な格好でお座りすることが多い
(2008/09/01)

 このキバラルリクビボソハムシには、ルリクビボソハムシと言うよく似た種類が居ます。キバラの方は腹部末端3節が黄褐色なので、その名が付いていますが、ルリクビボソハムシは全身真っ黒です。
 しかし、保育社の甲虫図鑑に拠ると、キバラでも稀に全身黒色の個体があるそうです。こうなると、区別が少し難しくなります。図鑑には、キバラの方が一般に細く、また、前胸背板の点刻はより弱い、と書かれています。なお、ルリクビボソハムシの食草は、アザミ類です。
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斜め横から見たキバラルリクビボソハムシ
腹部が黒つぶれしない様に現像してある
(2008/09/04)

 ツユクサと言う植物は、どう見ても余り栄養がありそうに見えません。こんなものを食べていて栄養失調にならないのかと些か心配になる位です。ところが、ツユクサに寄生するハムシはキバラルリクビボソハムシだけではありません。同属近縁のトゲアシクビボソハムシ、アカクビボソハムシ、セアカクビボソハムシ、キオビクビボソハムシ等、みなツユクサ専門のハムシです。恐らく、ツユクサを食べる共通の祖先から、分化して来たのでしょう。
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正面から見たキバラルリクビボソハムシ.凶暴そうな顔
(2008/09/01)

 以前、ルリマルノミハムシの顔写真を紹介しましたが、まるで凶悪犯の様な顔をしていました。このキバラルリクビボソハムシも相当な悪漢に見えます。しかし、時には下の写真の様に、おどけた感じにもなります。これは身繕いをしているところです。厳つく恐い顔をしたオジサンでも、痒いところを掻いているときなどは、時に滑稽な顔になるのと同じかも知れません。
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身繕いするキバラルリクビボソハムシ.おどけた顔をしている
(2008/09/01)

 草取りをサボった御蔭で、キバラルリクビボソハムシを見ることが出来ました。そればかりでなく、この辺りでは他所で見たことのない、ツユクサに付くカスミカメムシもやって来ました。このカスミカメ、近日中に紹介の予定です。

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