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2008年11月30日 (日)

カシヒメヨコバイ


 別にサボるつもりはなかったのですが、気が付いたら5日も更新していませんでした。もう兪々冬の様相を帯びてきて、虫達も急速にその姿を消しつつあります。この秋最後と思い、写真を撮りに行ってばかりで、原稿を書く暇がなかったのです。

 中にはもう越冬の態勢に入っている虫も居ました。今日紹介するカシヒメヨコバイ(Aguriahana quercus:ヨコバイ科ヒメヨコバイ亜科)も、「三丁目緑地」に生えているシャクチリソバの葉裏でジッとしていました。

 シャクチリソバの葉はいずれ枯れて落ちる運命にあります。何処か別の木の葉裏へでも移って越冬するのでしょう。


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カシヒメヨコバイ.中々複雑で洒落た配色をしている

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2008/11/22)



 大きさは翅端まで4mm弱、撮影したのは日没間際でもう薄暗く、虫体が良く見えませんでした。このシャクチリソバの群落周辺は双翅目(蚊、ハエ、アブ)が多いので、始めはショウジョウバエかと思ったのですが、マクロレンズで覗くと双翅目ではありません。どんな虫なのか良く分からないので、取り敢えず1枚撮って再生画像を拡大し、漸くヨコバイの1種であることが分かりました。しかも、頭だと思っていた黒い部分は翅の先端でした。頭部胸部と葉っぱはその明度に大差が無いので、薄暗い所ではマクロレンズで覗いても、頭が何処にあるのか良く分からないのです。

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翅から続く1本の黒条が、胸から眼の上と吻の先端を通って

反対側の翅に連なっている(2008/11/22)



 虫が小さく厚みのない場合には、解像力を上げる為、絞りを開きめにして撮影するのが本来の撮り方です。しかし、暗くて虫が良く見えないので、安全策として焦点深度をやや深くして撮影しました。そのせいで、解像度が少し低くなっています。


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正面から見たカシヒメヨコバイ.解像力が少し不足

(2008/11/22)



 この手の小さいヨコバイ類は、寒い時期に撮るのが最善です。虫の活動力が低下していて、中々逃げないからです。と言うか、気温が高く虫の活動が盛んな時期には、余程粘らない限り撮ることは出来ません。ヨコバイ類は一般にかなり敏感で、近づけば直ぐに飛んで逃げます。後を追っても、留まれば葉裏にサッと逃げ込み、或いは、イネ科の茎などに留まった場合には、常にこちら側とは正反対に位置する様、横にクルクル廻ります(ヨコバイと言う名は、其処から来ているのでしょう)。体長は3~4mm、横幅は余りありません。最近は老化で動体視力が落ちているせいもあるとは思いますが、2~3回飛んで逃げられれば、もう見失ってしまうのが普通です。

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斜めから見たカシヒメヨコバイ(2008/11/22)



 前回の冬には、越冬中のヒメヨコバイを数種紹介しました。この冬はもう新顔が出る可能性は余り無いだろうと思っていたのですが、11月に早くも1種出ました。考えてみると、前回の冬は「三丁目緑地」のヤツデやビワなどの葉裏がヨコバイ探しの中心でした。探す場所を変えるとか、葉裏ばかりでなく樹皮の裏や隙間を探すとか、虫の探し方に少し工夫をすれば、まだ、何種か見つかるかも知れません。

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オマケにもう1枚.まず最初に撮った写真がコレ

(2008/11/22)



 此処まで書いたところで、また、虫を撮りに行って来ました。今まで余り関心が無かったところを探したら、一寸変わった虫を数種類撮ることが出来ました。どんな虫を撮ったのかは、これからのお楽しみ。


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