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2008年11月20日 (木)

ヒヨドリジョウゴ

 どうも「成城の動植物」の植物部門は非常に低調です。これまでに掲載した全214件の記事の内、植物全体で僅か24件、しかもその内、栽培種を除く自然に生えて来た植物は17種しかありません。
 最近は出入りの出来る空地が非常に少なくなったのは困ったものです。しかしまァ、物騒な世の中になってきましたから、隣に出入り自由の空地があると、その隣家としては不安を感じるのでしょう。
 世田谷区の管理する「緑地」には色々な雑草その他の植物が自然に生えてきます。しかし、屡々除草作業が行われます。植物の成長には時間がかかり、また、昆虫と違って動けませんから、除草が1回入ると、もうそれでお終いになってしまうことが多いのです。
 今日紹介するヒヨドリジョウゴ(Solanum lyratum)も、花が着くまでは撮れたのですが、赤い綺麗な実が成るのを待っていたら、その前に除草されてしましました。

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ヒヨドリジョウゴ.蔓性と言うが典型的な蔓植物ではない
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/10/09)

 見てお分かりの通り、ナス科の植物です。例によって帰化植物かと思いましたが、調べてみると在来種でした。在来種と思うと、何となく心が和みます。
 写真のモデルになってくれたのは、6丁目のある御宅の垣根になっているサツキの合間と、つい最近出来た世田谷区の「成城三丁目崖(はけ)の林市民緑地」(以下「崖の林緑地」)に生えていた2本です。何方も、残念ながら実を結ぶ前に除草されてしまいました。
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ヒヨドリジョウゴの花穂.茎や花軸は非常に毛深い
葉の形は朝顔を思わせる.「崖の林緑地」で撮影
(2008/10/07)

 花の大きさは、以前掲載したイヌホオズキとほぼ同じで、直径1cm位です。小さい花ですが、白い花冠の中心に黄色い雄蕊があるのが目立ちます。花弁は5枚あります。しかし、ナス科ですから、花冠が5裂しただけで、基部は繋がっています。
 蔓性の植物とされていますが、ヤマノイモの様な蔓ではなく、半蔓性とでも言うべきでしょう。一番上の写真を見ても、蔓には見えません。茎が細いので、長くなると自分で立っていられないと言う感じで、アメリカイヌホオズキ(近日中に掲載予定)と似ています。
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ヒヨドリジョウゴの花と蕾
(2008/10/09)

 ヒヨドリジョウゴは漢字で「鵯上戸」と書きます。ヒヨドリが好むと言う意味だそうですが、全草にソラニン(ナス科植物の多くに見られるアルカロイド系毒素)を含みますので、実際は殆ど(全く?)食べないそうです。
 毒は屡々薬になります。中国語ではヒヨドリジョウゴを白英、その乾燥したものを白毛藤と呼んで帯状疱疹(帯状ヘルペス)、解熱、利尿等に利用するとのことです。
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上と同じ花を別角度から撮影
(2008/10/09)

 ヒヨドリジョウゴには、直径8mm程度の真っ赤な実が付きます。真ん丸で艶がありとても綺麗な実です。除草されてしまったので、今回は撮れませんでしたが、今後もし見付けたら、追記として写真を載せるつもりでいます。
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ヒヨドリジョウゴの花(拡大).「崖の林緑地」で撮影
(2008/10/07)

 昨日から急に気温が下がり、今日の朝は約3℃でした。昼間はかなり強い陽が射していましたが、庭で見かける虫は真冬と同じホソヒラタアブクロヒラタアブだけになってしまいました。兪々、冬の到来の様です。

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