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2008年11月22日 (土)

オオクロセダカカスミカメ


 今年の7月に「三ツ池緑地」で撮影した小さなカスミカメ、ヒメセダカカスミカメを掲載しました。今日は、それによく似たオオクロセダカカスミカメ(Proboscidocoris varicornis)を紹介します。

 これは我が家の庭に居た虫です。もう一方のWeblog「我が家の庭の生き物たち」では既に紹介済みですが、他所では全く見かけないのでこちらでも掲載することにしました。撮影は9月上旬で、夏の虫らしく、今はもう居ません。


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オオクロセダカカスミカメ.小楯板はほぼ均一な配色

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2008/09/05)



 ヒメセダカカスミカメと非常によく似ています。日本原色カメムシ図鑑の第1巻でヒメセダカカスミカメとして載っている写真は、実はオオクロセダカカスミカメの誤りであったと言う位です(第2巻に訂正が出ています)。また、全体の形ばかりでなく、脚にある斑模様までよく似ています。


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横から見ると全身に微毛が映えているのが分かる

(2008/09/05)



 この両者の相違点としては、先ず大きさ挙げられます。ヒメセダカの方が小型で体長は3mm強、オオクロセダカの方は4mm以上あります。カメムシ図鑑には4.5mm以上と書かれていますが、写真のオオセダカは丁度4mmです。幼虫時代に御飯を充分食べられなかったのでしょう。


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真っ正面から見た図(2008/09/05)



 形態的には、よく見ると、ヒメセダカの方は小楯板(背中にある三角形の部分)の後端が白っぽくなっています。これに対し、オオクロセダカの小楯板はほぼ均一に配色されています。

 また、触角の第1節が異なります。オオクロセダカでは、まァ、普通のカメムシの触角第1節と言う感じですが、ヒメセダカの方は太くて短く、先端に浅い括れがあり、一寸した節の様になっています。

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触角の掃除をするオオクロセダカカスミカメ

(2008/09/05)



 ヒメセダカとオオクロセダカは互いに非常によく似ているのですが、ヒメセダカはCharagochilus属、オオクロセダカはProboscidocoris属と属が異なります。カスミカメムシ科の属に付いて詳しく書かれた文献は持っていませんので、何が重要な違いなのか分かりませんが、或いは、触角の違いが効いているのかも知れません。まァ、素人には分からない世界です。

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正面上方から見た図(2008/09/05)



 食草に関しては情報が余りありません。ヒメセダカの方は色々な植物に寄生する様です。オオクロセダカの方は、カメムシ図鑑には何も書いてありませんが、どうもツユクサが好きな様です。我が家ではツユクサに付いて居ましたが、Internetで調べると、やはりツユクサに居たと言う記事が幾つか見つかりました。ツユクサに居れば、先ずオオクロセダカだと思って良いのかも知れません。

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オマケにもう1枚.中々勇ましい感じ

(2008/09/05)



 もう11月も下旬となりました。しかし、9月に撮った写真はまだまだあります。完全に季節外れですが、時折季節の動植物も交えながら、一つずつ紹介して行くつもりです。


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