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2008年10月18日 (土)

ウコンカギバ

 今日は昨日の朝に撮った蛾を出すことにします。カギバガ科のウコンカギバ(Tridrepana crocea)、早朝散歩の途中で見付けました。手ぶらで出掛けたのですが、幸い六丁目の家の直ぐ近くだったので急いで帰り、カメラを持って来て撮影しました。
 図鑑に拠れば、ウコンカギバは開張30~45cm、大きさの変異がかなりあります。また、雌は一般に雄より開張が大きいそうです。この個体は、正確に測定していませんが、相当に小さく開張3cmギリギリと言うところでしょう。掲載した写真では少し分かり難いですが、触角は枝の長い両櫛歯状になっており、また、開張が小さいので、雄の個体と思われます。

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ウコンカギバ(Tridrepana crocea).反射で全体の調子が少し変
本当はもっと素直な黄色地に暗色紋
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/10/17)

 このWeblogに載せている写真は、殆どストロボを焚いて撮っています。上の写真の場合、鱗粉がそのストロボの光を反射して一寸変な白っぽい色合いになってしまいました。蝶ではストロボで撮ってもまず問題ないのですが、蛾の場合は、時々、余りに妙な色調になってしまい、没にすることもあります。今回は、辛うじてセーフと言うところでしょうか。
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横から見ると、まるでステルス機の様.これが本来の色
(2008/10/17)

 ウコンカギバにはヒメウコンカギバ(Tridrepana unispina)と言う類似種が居ます。本来は外見から区別は出来ないのだそうですが、ウコンカギバは翅頂付近の紋が薄いとのことなので、ウコンカギバとしました。
 食草は、保育社の古い図鑑ではクヌギとなっています。しかし、「みんなで作る日本産蛾類図鑑」に拠ると、ブナ科のコナラ属(Quercus)の常緑樹種と落葉樹種の双方、シイ属等、もう少し広い範囲の植物を食べる様です。この個体は、丁度かなり大きなスダジイ(普通のシイ)の樹の下に居ました。
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頭を下にくっ付けている.触角が両櫛歯状であるのが分かる
(クリックで拡大表示、他も同じ)
(2008/10/17)

 カギバは前翅の先端が鉤の様に曲がっているのでその名があります。「みんなで作る日本産蛾類図鑑」に拠ると74種記録されている様ですが、この辺り(東京都世田谷区西部)で見ることは余りありません。尤も、蛾類自体が非常に少なくなっています。街灯に集る蛾を見ることは滅多にありません。昔は、嫌になるほど家の電灯にやって来たのですが・・・。
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ウコンカギバの顔(2008/10/17)

 「みんなで作る日本産蛾類図鑑」には、この蛾の幼虫の写真が載っています。背中にカタツムリの眼の様な先の巻いた角が8本、お尻にも長い尻尾があり、何ともキッカイな姿をしています。この個体が雌だったら、卵を産ませて飼育しようかと思うほどです。
 なお、このWeblogではこれまで特に必要な場合を除いて学名を記していませんでした。学名は屡々変更されるので、誤解を避ける為です。ところが、最近は海外からのアクセスも多くなり、先日はとうとうリンクを張られてしまいました。そこで、今回から動植物名に学名を付けることにしました。日本語が分からなくても、学名があれば何とかなるでしょう。英語版を作っても良いのですが、それだけの時間的余裕はありません。

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