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2008年10月15日 (水)

クサギカメムシの幼虫(5齢=終齢)

 今日は久しぶりにカメムシ科の如何にもカメムシらしいカメムシを紹介します。・・・と言っても、まだ幼虫です。クサギカメムシの5齢(終齢)幼虫、6丁目のある御宅の垣根に居たのを撮影しました。

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クサギカメムシの5齢(終齢)幼虫.中世の騎士の如し
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/09/02)

 クサギカメムシは日本全国(小笠原諸島に付いては不明)に分布するカメムシで、この辺り(東京都世田谷区西部)にも沢山居る最普通種です。今年は我が家の庭でも、少なくとも2個所に卵塊がありました。何れもタマゴバチなどに寄生されることなく、チャンと孵化しました。
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葉の上を歩き回るクサギカメムシの5齢幼虫
(2008/09/02)

 成虫は体長15mm前後の暗褐色の地に黄褐色の斑紋が散らばる地味なカメムシです。幼虫も写真の5齢幼虫は色彩の点では成虫に近いですが、形は中々厳つく、中世の騎士の様な「甲冑」を帯びています(写真をクリックして拡大して見て下さい)。
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正面から見たクサギカメムシの5齢幼虫
緊張して這いつくばっている
(2008/09/02)

 成虫はかなり平べったい虫ですが、5齢幼虫も相当に「平ら」になります。しかし、普通はこの写真ほど酷くはありません。色々な角度から写真を撮るために、カメムシ君の留まっている葉を色々な方向に曲げたり、ひっくり返したりしたので、カメムシ君、相当緊張して這いつくばっているのです。
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普段はこんなに這いつくばらない
恰も画像処理で上下を圧縮した様
(2008/09/02)

 クサギカメムシの初齢幼虫は、厚みのある丸い体をしています。色も赤と黒の派手な取り合わせです。これが、2齢になると赤は殆ど消えて、この5齢幼虫に近い黒味の強い色彩になり、厚みも急に減少します。なお、このクサギカメムシの地色は、成虫も含めて、青っぽいのから赤っぽいのまで、かなりの変異があります。
 今年は我が家の庭にクサギカメムシの卵塊があったので、各齢の幼虫を観察することが出来ました。初齢2齢の幼虫は、既にもう一つのWeblogで紹介してありますので、興味のある方は御覧下さい。
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斜め上から.厳つい筈が、何ともだらしのない格好
(2008/09/02)

 クサギカメムシの「クサギ」は、クマツヅラ科のクサギ(臭木)から来ているのだと思います。しかし、非常に広食性のカメムシで、特にクサギに付く訳ではありません。種々の果物や豆類も吸汁するので、農業害虫として悪名の高いカメムシの一つです。
 また、晩秋になってから、越冬する為に集団で人家に侵入したりするので嫌われます。クサギカメムシは臭いカメムシの代表選手とも言えます。
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クサギカメムシの顔写真.背面は不規則な点刻で被われる
(2008/09/02)

 今年はクサギカメムシの幼虫を彼方此方で随分沢山見たのですが、不思議なことに成虫はまだ一度も見ていません。クサギカメムシは本来は種子を吸汁するカメムシです。成虫になって翅が出来たので、屹度、何処かに良い餌を求めて飛んで行ってしまったのでしょう。

追記:「カメムシの幼虫」で検索すると、このページが先に出て来ることがありますが、別に「昆虫(カメムシの幼虫)」と言うカテゴリーがあります。「カメムシの幼虫」で来られた方は、そちらを御覧下さい。

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