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2008年9月 2日 (火)

シロズヒメムシヒキ


 今日はこの辺り(東京都世田谷区西部)にいるムシヒキアブで、最も小型のシロズヒメムシヒキを紹介します。先日紹介したサキグロムシヒキシオヤアブより1~2回り小さいですが、このシロズヒメムシヒキはサキグロムシヒキよりもずっと小さいムシヒキです。


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シロズヒメムシヒキ.体長2cmに満たない

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2008/07/20)



 写真では、出来るだけ虫体を大きく表示する様にしているので、中々本当の大きさが分かりません。北隆館の圖鑑に拠れば、シオヤアブの体長は23~30mm、サキグロでは20~26mm、シロズヒメは14~20mmとなっています。

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腹部は白く先端が真っ黒で一見サキグロムシヒキに似るが

ずっと小型(2008/07/20)



 腹部が白く粉を吹いており、また、その先端が真っ黒で、写真でみるとサキグロムシヒキとよく似ています。しかし、実際は全然大きさが違うので、印象は全く異なります。

 サキグロはシオヤアブに似て力強い印象を受けますが、シロズヒメは「ヒメ」と付く位で、小さく些か頼りない感じがします。

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正面から見ると、全体的に華奢で余り力強くない(2008/07/20)



 このムシヒキアブは我が家の庭にも屡々やって来ます。既にもう1つのWeblogで紹介してありますが、その時は、専ら撮影している私に集るヒトスジシマカを捕まえようとしていました。

 写真のシロズヒメは「手ぶら」ですが、蚊やそれに近い大きさの虫を抱えているのをよく見かけます。体が小さいので、捕まえる虫も体に比例して小さいのでしょう。

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しかし、斜め前から見ると結構強そう(2008/07/20)



 撮影場所は、以前紹介したヨツスジトラカミキリと同じく、六丁目にある鬱蒼と木の茂った御屋敷の垣根です。このシロズヒメは何処にでも居る虫ですが、この御屋敷の垣根には色々な虫が居る様です。

 古い御屋敷には昔からの植物が植わっていてそれを食べる昔からの虫が棲み着いており、また、それを捕食する昔からの虫が居るものと思われます。古い御屋敷を壊して更地にすることは、思っている以上の環境破壊なのかも知れません。


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