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2008年9月20日 (土)

キオビツチバチ

 七丁目の家庭菜園に行く時は、六丁目と七丁目の出来るだけ虫の居そうな道を通って行きます。以前紹介したヨツスジトラカミキリは、その様な道の途中で見付けた虫です。
 今日紹介するキオビツチバチも、やはり七丁目の家庭菜園へ行く途中で撮影しました。しかも、ヨツスジトラを見付けたのと同じ六丁目にある御屋敷の垣根に絡んでいたヤブガラシの花に居ました。

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キオビツチバチ.真っ黒な体に黄色い斑が1対ある
触角が長いので雄.体長は2cm位で雄としては大型
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/08/20)

 キオビツチバチは、この辺り(東京都世田谷区西部)では昔から数の少ないハチです。子供の頃でも、1年に数回見るだけでした。現在でもその頻度は殆ど変わりません。
 何時も直ぐに逃げられてしまい、中々写真が撮れないのですが、ヤブガラシの花蜜は余程美味しいらしく、今回はゆっくり撮影することが出来ました。
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体中に点刻があり、毛が密生している
(2008/08/20)

 この個体は、触角が長いので一目で雄であることが分かります。雌の触角はこれの1/2位でしょうか。昨年、家で撮った雌の写真がありますので、比較したい方はこちらをどうぞ。
 体長は20mm位です。北隆館の圖鑑に拠ると、雄は11~20mm、雌は15~25mmとなっていますから、雄としては大きな個体と言えます。
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普通はこう言う体を曲げた格好で吸蜜している
(2008/08/20)

 キオビツチバチの腹部第3節の左右にある黄色斑は、雄では中央で連結して帯状となる場合や、退化して小点となることもあるそうです。圖鑑に「雄では」と書いてあるところをみると、雌の黄色斑は一定しているのでしょう。
 よく似た種類に、アカスジツチバチが居ます。第3背板の斑紋の色が黄色ではなく赤味を帯びているのと、頭部に橙黄色斑がある(キオビに斑はない)ので直ぐに分かります。なお、雄では斑紋が消失して全身真っ黒になることも多いそうです。昔、数度見たことがあり、採集したこともありますが、最近この辺りでは全く見かけません。
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吸蜜中のキオビツチバチ.口吻の先から下唇or下唇髭が出ているのが見える
(2008/08/20)

 キオビツチバチはツチバチ科に属します。この仲間の雌蜂は、ネキリムシ(コガネムシ類の幼虫)が土中に潜んでいるのを感知すると、穴を掘って土中を進み、ネキリムシを刺して麻痺させ、その横に産卵するのだそうです。孵化したツチバチの幼虫はその麻痺したネキリムシを食べて成長します。
 なお、昨日掲載したアオメアブの属すムシヒキアブ科の幼虫もネキリムシを餌としています。こちらの方は、土中を徘徊してネキリムシを探しながら捕食するのだそうで、逞しさの点ではツチバチ類より1枚上手と言う感じです。
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オマケにもう1枚.触角を下げて吸蜜するのは雄の習性?
(2008/08/20)

 このWeblogで、ツチバチ科のハチを紹介するのはこれが初めてです。ツチバチ科には、その他に黄色と黒のトラ模様の仲間が数種居るのですが未だに掲載していません。それは、この辺りに少ないからではなく、種の判別に自信がなかったので掲載を躊躇っていたからです。今年の早春に北隆館の「新訂 原色昆虫大圖鑑第3巻」を入手しましたので、今年は掲載することが出来そうです。

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