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2008年9月の18件の記事

2008年9月29日 (月)

ショウリョウバッタ

 この辺り(東京都世田谷区西部)でも、草が沢山生えている所に行けば必ずバッタ類が何種類も居ます。何処にでも居て数も最も多いのは、以前一寸だけ紹介したことのあるオンブバッタで、これは我が家の庭にも居ます。これに対し、今日紹介するショウリョウバッタは住宅地には居ませんが、草原に行けばまず必ず見ることの出来るバッタです。これは、オンブバッタが双子葉植物を好むのに対し、ショウリョウバッタは主にイネ科の草を餌にしているからでしょう。
 写真は全て七丁目の第2家庭菜園で撮ったものです。しかし、「四丁目緑地」や「三ツ池緑地」にも沢山居ました。「三丁目緑地」でも少し数は減りますが、やはり見ることが出来ます。

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カボチャの葉に留まるショウリョウバッタ
雄だと思ったが頭部胸部を見ると雌らしい
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/08/19)

 オンブバッタには緑色型と褐色型(または灰褐色)がありますが、ショウリョウバッタにも緑色型と灰褐色型があります。見てお分かりの通り、写真の3~4番目(同一個体)が灰褐色型で、それ以外は緑色型です。写真の灰褐色型は、緑色型と違ってかなり複雑な模様をしていますが、圖鑑を見ると、緑色型でもかなり複雑な模様を持つものがあります。
 灰褐色型は、丁度枯れた葉の上に留まっています。しかし、逃げて留まったところが偶々枯葉だっただけで、枯れた葉っぱの所に灰褐色型が多いと言うことは無いと思います。
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上の個体を横から見た(2008/08/19)

 雄のショウリョウバッタは、飛ぶときに前翅と後翅を打ち合わせてキチキチ・・・と音を出すので、キチキチバッタとも呼ばれています。また、左右の後翅を揃えてつまむと、体を前後に打ち振るので、コメツキバッタと言われることもあります。私が子供の頃は、この両方の名前が通用していました。
 また、ショウジョウバッタと言う名称もあるそうです。この名前は子供の頃に聞いたことがありません。Wikipediaに拠ると、オスメスの性差が非常に大きく、別の名前が付くくらい違って見えるので「天と地ほども違う」という意味の「霄壤」から、ショウジョウバッタ(霄壤バッタ)と呼ばれる、のだそうです。随分難しい名前ですね。
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枯葉の上に逃げたショウリョウバッタの灰褐色型(雄)
(2008/08/20)

 どの程度大きさが違うかと言うと、北隆館の圖鑑では、雄は翅端まで52mm、雌は82mm内外と書かれています。しかし、雌の中にはもっと大きな個体も居ます。昨年の秋、「三丁目緑地」で非常に大きな雌を見かけたのですが、後脚が1本しかなかったので撮影を躊躇っている間に、草むらの何処かへ紛れて見失ってしまいました。翅端まで10cm近くはあったと思います。その後、あれ程大きな個体を見ていませんので、今は、撮っておけば良かったと後悔しています。
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上の個体の頭部と胸部.雌に較べて随分細長い
(2008/08/20)

 体長が違うだけでなく、太さも違います。当然、雄は細く、雌は太いです。3~4番目の写真で示した灰褐色型が雄で、他は雌だと思います。1と2番目、5と6番目はそれぞれ同一個体で、1~2は余り大きくなく、撮影時には雄だと思っていたのですが、写真で頭部、胸部の長さと幅を見較べてみると、どうやら雌の様です。
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ショウリョウバッタの大きな雌.翅端まで8cm以上あった
私としては珍しい補助光無しの夕日を浴びた姿 (2008/09/08)

 5~6番目の個体は、翅端まで8cmは充分ある立派な雌でした。こう言う大きな雌になると、どうも何メートルも飛んで逃げたりはしない様です。体が重すぎて殆ど飛べないのかも知れません。のそのそ歩いて草むらの中に逃げ込みます。大きいので、そう簡単に逃げられるとは思えないのですが、以外と草に紛れて何処へ行ったのか分からなくなってしまいます。
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上と同じ個体.地面に降りてノソノソと草むらの中に逃げ込んだ
(2008/09/08)

 ショウリョウバッタは年1化で、卵越冬です。秋になって土中に産んだ卵が孵化するのは5~6月だそうですから、一生の2/3は卵で過ごす訳です。もっと早く3~4月に孵化すれば、年2化も可能と思われるので、何だか勿体ない様な生活史です。分布の南限は南西諸島とのことですが、本来は北方の昆虫なのかも知れません。

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2008年9月28日 (日)

ブドウトリバ

 今日は、七丁目の家庭菜園で撮った虫を紹介するつもりだったのですが、昨日、家の庭でブドウトリバと言う面白い形の蛾を撮ったので、急遽こちらでも紹介することにしました。
 家で撮った写真は、もう一つのWeblogである「我が家の庭の生き物たち」に掲載するのが基本です。しかし、その楽天のWeblogでは、画像倉庫がたったの50Mバイトと言う前世紀的な大きさなので、写真の横幅を500ピクセルに統一しています。しかし、この蛾の面白さを表現するには、横幅500ピクセルでは明らかに大きさが不足です。其処でこちらのココログの方で、かつてアヤニジュウシトリバを掲載した時と同じ様に、大きな画像を表示させることにしました。今回は、何時の750ピクセルもよりも大きく、横幅1024ピクセルに拡大表示出来ます。

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北米原産シオンの1種で吸蜜するブドウトリバ
脚の棘(脛節の距)が非常に長い
(クリックで横幅1024ピクセルに拡大表示)
(2008/09/27)

 写真のブドウトリバは、開張15mm程度、北米原産のシオンの1種(園芸店で買ったもの)で吸蜜していました。トリバガ科の蛾が花に来ているのを見るのは、これが始めてかも知れません。トリバガ類が草むらから飛び出した場合、普通は何処かの葉裏に留まってしまい撮影に苦労するのですが、今回は花の上に居るので、実に楽に撮ることが出来ました。
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花に顔を突っ込んで吸蜜しているので顔が撮れず、
少し花を突いて緊張させたところ
(クリックで横幅1024ピクセルに拡大表示)
(2008/09/27)

 トリバガ類はトリバガ科に属し、前翅の先は2つに分かれ、後翅は根元から3本に分かれています。留まる時は、これらを一緒に纏めて畳んでしまうので、翅とは思えない奇妙な格好になってしまいます。しかも、脚には長い棘(脛節の距)が沢山あるので、知らない人は蛾だとは全く思わない様です。
 しかし、このブドウトリバは、以前紹介したヒルガオトリバと較べると、少しは畳んだ翅に幅があります。
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また、吸蜜を開始、口吻は結構長い
(クリックで横幅1024ピクセルに拡大表示)
(2008/09/27)

 ブドウトリバはブドウの害虫とされており、ブドウの他、ノブドウ、エビヅル、ヤブガラシ等のブドウ科の植物を食べるとのことです。葉っぱよりも、花、蕾、幼果などがお好みの様です。この辺り(東京都世田谷区西部)では、ブドウを庭に植えている御宅がないとは言えませんが、決して多くはないでしょう。しかし、ヤブガラシなら幾らでも生えていますから、食草には困らない筈です。
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斜めから見たブドウトリバ.後翅後縁の羽毛は細毛状
(クリックで横幅1024ピクセルに拡大表示)
(2008/09/27)

 写真を撮っている時には気が付かなかったのですが、後翅の後縁から細い糸状の羽毛が沢山出ています。以前紹介したヒルガオトリバには、その様なものは見られませんでした。しかし、図鑑を良く見てみると、トリバガ類では、後翅後縁の羽毛はみな細毛状になっており、ヒルガオトリバでも、翅の畳み方によっては細毛状の羽毛が見えることがある様です。
 下に、その細毛状の部分を拡大してみました。この写真だけは、拡大しても横幅750ピクセルです。何分にも部分拡大なので、1024ピクセルにするには一寸無理があります。
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後翅後縁の羽毛を拡大(上とは別の写真).虫の凹凸が大きいので
かなり絞り込んで撮影した為、解像度が低下し大きく表示出来ない
(クリックで横幅750ピクセルに拡大表示)
(2008/09/27)

 世の中には面白い形をした虫が色々居ます。以前紹介したハリカメムシの3齢幼虫なども中々のものですが、こう言う面白い虫が出て来ると、掲載する側としては元気が出て来ます。
 しかし、次回からはまた、些か平凡な虫の紹介が続く予定です。

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2008年9月27日 (土)

クモヘリカメムシ

 暫く更新が途絶えていました。最近は天気の良い日が多く、少し写真を撮り過ぎた様で、その整理に追われて原稿を書く時間がありませんでした。
 今日は、クモヘリカメムシを紹介します。以前掲載した、大豆の害虫、ホソヘリカメムシと同じホソヘリカメムシ科に属します。体長はホソヘリカメムシと殆ど同じで15mm前後、形も少し似ていますが、こちらの方がずっと細く長く、また、色合いが綺麗です。

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クモヘリカメムシ.体長約15mm
七丁目の第2家庭菜園で撮影
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/08/20)

 やはり、害虫として知られているカメムシです。主にイネ科の植物を吸汁し、斑点米を作るので評判が宜しくない様です。また、図鑑に拠れば、ミカンの果実を吸汁することもあるそうです。
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横から見たクモヘリカメムシ
(第2家庭菜園)(2008/08/20)

 このカメムシは3個所で撮影しました。主に七丁目の第2家庭菜園で撮影しましたが、一番沢山居たのは「三ツ池緑地です」。しかし、「三ツ池緑地」に行った時はもう家庭菜園の方で写真をシッカリ撮った後だったので、写真は殆ど撮りませんでした。一応、1枚だけ載せておきます。
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「三ツ池緑地」で撮影.此処には非常に沢山居た
(2008/09/12)

 また、2年前に四丁目の崖下(国分寺崖線)に生えていたセイタカアワダチソウに来ているのを撮った写真も入れてあります。この時は、2枚撮っただけで逃げられてしまい、また撮影の機会があるだろうと思っている内に掲載の機会を失い、写真はお蔵入りになっていました。
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セイタカアワダチソウに来たクモヘリカメムシ
(2006/10/12)

 イネの害虫とは言え、この辺りに水田は有りません。恐らく、イネ科の雑草であるオヒシバやメヒシバの子実を吸汁しているのでしょう。吸汁された種子が正常に発芽できるとは思えませんから、クモヘリカメムシは雑草の種子を減らしていると言えます。・・・と言うことは、この辺りでは、クモヘリカメムシは益虫と言うべきかも知れません。
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これは第2家庭菜園で撮影
(2008/08/20)

 例によって、真っ正面からも撮ってみました。触角が長いので、全体を入れると頭部は随分小さくなってしまいます。其処で、別のコマの部分拡大も出すことにしました。
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クモヘリカメムシの正面像(第2家庭菜園)
(2008/08/20)

 中々、整った顔立ちをしています。今まで撮ったカメムシの中では、一番の美男(美女)?と言えます。しかし、何か今風の顔で、些か頼りない感じもします。
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クモヘリカメムシの顔写真(第2家庭菜園)
中々の美男(美女)?だか、少し気が弱そう
v (2008/08/20)

 最近溜まっている写真は、その種類が多いだけでなく、枚数も多くなっています。出来るだけ速やかに処理しないと、また、掲載が滞ってしまいそうです。

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2008年9月22日 (月)

セスジスズメの幼虫(終齢)

 今日は久しぶりに芋虫君を紹介します。セスジスズメの幼虫、体の両側に目玉模様が並んだ芋虫として、比較的良く知られている様です。
 これも、七丁目の家庭菜園に行く途中にある六丁目の空地で見付けました。ヤブガラシの葉を食べていましたが、調べてみると、ブドウ科(ヤブガラシ、ブドウ、ノブドウ)の他にも、ホウセンカ、サトイモ、サツマイモ等、かなり色々な植物の葉を食べる様です。

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セスジスズメの終齢幼虫.左側が頭、右端に尾角が見える
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/08/20)

 終齢幼虫で、体長は8~9cm程度です。写真の幼虫は黒を基調にしており、この様な色調が最も普通ですが、図鑑によれば、時に緑色、緑褐色、暗褐色などを地色とするものも有るとのことです。
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横から撮ったセスジスズメの終齢幼虫.今度は右が頭(2008/08/20)

 同じホウジャク亜科の近縁種、ベニスズメの幼虫も似たような模様をしていますが、目玉は2対しか有りません。また、セスジスズメの尾角(お尻にある角)は下の写真の様にピンと張って長いのに対し、ベニスズメでは短く、下側に湾曲しているのが普通です。
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セスジスズメの尾角.ピンと張って細長い
先端は白く基部に黄色の部分がある
(2008/08/20)

 先日、紹介したキイロスズメもホウジャク亜科に属します。見た感じは随分違いますが、頭部が胴体の幅よりずっと小さい点では共通しています。
 今日は少しややこしい形態の話をすることにします。下の写真で、白~黄色の紋が無く、艶も無い部分が頭部です。一見複眼の様に見えるのが左右の頭頂で、その間の縫合線を中縫線と言います。その先に鋭角の三角の部分がありますが、これが前頭、その周りの頭頂との間にある少し色の濃く見える部分が副前頭で、これは若齢幼虫には有りません。その先の黄色い部分は頭楯です。
 頭部に続いて、前胸、中胸、後胸があり、その各節に胸脚(桃色をしている)が一対ずつ付いています。写真では後胸以下は見えませんが、更にその次が腹節で、そこから目玉模様が始まります。なお、頭頂の直ぐ後、前胸の上部に、少し不明瞭ですが、楕円形の部分があります。これを前胸硬皮板と呼びます。その少し腹側、黒と白との境目にある小さな丸い紋は気門です。気門は腹節では第1節から第8節まで各節に1対ずつつ有りますが、胸部では前胸に1対あるだけです。
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セスジスズメ終齢幼虫の頭部と胸部(背側から)
(2008/08/20)

 眼は何処にあるかと言うと、頭頂の左右端に単眼が6個ずつ有ります。成虫は複眼を持ちますが、幼虫には単眼しか有りません。下の写真では一寸分かり難いですが、頭頂(艶のない部分)の下側、黄色い突起の様なものの付け根にある、小さな丸い粒々がそれです。
 この黄色い突起の様なものは、実は幼虫の触角なのです。成虫の触角は長くて上方を向いていますが、幼虫のは短く下を向いています。多分、専ら食物を識別するのに用いられているのでしょう。
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セスジスズメ終齢幼虫の頭部と胸部(横から)
(2008/08/20)

 次(下の写真:写真をクリックして拡大して見てください)は、お食事中の芋虫君の頭部です。何やら矢鱈に複雑で一寸戸惑いますが、北隆館の「日本幼虫圖鑑」と保育社の「原色日本蛾類図鑑上巻」を参照して何とか分りました。なお、上の写真では不明瞭であった単眼がかなりハッキリと見えます。
 艶のない頭頂の先に黄色い頭楯が見えますが、その先の黒い部分が上唇です。触角(基部が黄色の突起)の裏側に見える大きな真っ黒い部分が上顋(大腮)で、これに歯が付いており、葉っぱを噛み砕きます。
 その下側に見える、白と黄色の先に触角の様なものが付いた大きな構造は下顋(小腮)です。これも左右に1対あります。その先端にある触角の様のに見えるのは下顋鬚(小腮鬚)です。
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セスジスズメ終齢幼虫の頭部(食事中)
(2008/08/20)

 その下は下唇で、これは体軸に沿って1つだけあります。その先端に吐糸管があるのですが、下に向いた淡色の突起がそれに相当するのか、一寸分かりません。
 随分ややこしい話になりました。しかし、この種の話は余り掲載されていない様なので、一寸無理をしてみた次第です。
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セスジスズメの若齢幼虫(2007/09/23)

 最後に、昨年の秋に撮ったセスジスズメの若齢幼虫の写真を出しておきます。長さは2cm位だったと記憶しています。若齢幼虫は、この様に、大きくなった幼虫とは全然違う色と模様をしています。
 この芋虫、良く見ると胸脚は全て宙に浮いており、尾脚(一番後にある腹脚)で草に掴まっているだけの様です。実際、この1枚を撮った後で、直ぐに草むらに落下したので見失ってしまいました。若齢幼虫が行う護身の一法かと思っていましたが、終齢幼虫の方も、撮影する為にヤブガラシの蔓を持って色々角度を変えている間に、一回下に落ちました。或いは、セスジスズメの幼虫は、ゾウムシの様に、落下して身を隠す「隠遁の術」を心得ているのかも知れません。

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2008年9月20日 (土)

キオビツチバチ

 七丁目の家庭菜園に行く時は、六丁目と七丁目の出来るだけ虫の居そうな道を通って行きます。以前紹介したヨツスジトラカミキリは、その様な道の途中で見付けた虫です。
 今日紹介するキオビツチバチも、やはり七丁目の家庭菜園へ行く途中で撮影しました。しかも、ヨツスジトラを見付けたのと同じ六丁目にある御屋敷の垣根に絡んでいたヤブガラシの花に居ました。

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キオビツチバチ.真っ黒な体に黄色い斑が1対ある
触角が長いので雄.体長は2cm位で雄としては大型
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/08/20)

 キオビツチバチは、この辺り(東京都世田谷区西部)では昔から数の少ないハチです。子供の頃でも、1年に数回見るだけでした。現在でもその頻度は殆ど変わりません。
 何時も直ぐに逃げられてしまい、中々写真が撮れないのですが、ヤブガラシの花蜜は余程美味しいらしく、今回はゆっくり撮影することが出来ました。
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体中に点刻があり、毛が密生している
(2008/08/20)

 この個体は、触角が長いので一目で雄であることが分かります。雌の触角はこれの1/2位でしょうか。昨年、家で撮った雌の写真がありますので、比較したい方はこちらをどうぞ。
 体長は20mm位です。北隆館の圖鑑に拠ると、雄は11~20mm、雌は15~25mmとなっていますから、雄としては大きな個体と言えます。
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普通はこう言う体を曲げた格好で吸蜜している
(2008/08/20)

 キオビツチバチの腹部第3節の左右にある黄色斑は、雄では中央で連結して帯状となる場合や、退化して小点となることもあるそうです。圖鑑に「雄では」と書いてあるところをみると、雌の黄色斑は一定しているのでしょう。
 よく似た種類に、アカスジツチバチが居ます。第3背板の斑紋の色が黄色ではなく赤味を帯びているのと、頭部に橙黄色斑がある(キオビに斑はない)ので直ぐに分かります。なお、雄では斑紋が消失して全身真っ黒になることも多いそうです。昔、数度見たことがあり、採集したこともありますが、最近この辺りでは全く見かけません。
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吸蜜中のキオビツチバチ.口吻の先から下唇or下唇髭が出ているのが見える
(2008/08/20)

 キオビツチバチはツチバチ科に属します。この仲間の雌蜂は、ネキリムシ(コガネムシ類の幼虫)が土中に潜んでいるのを感知すると、穴を掘って土中を進み、ネキリムシを刺して麻痺させ、その横に産卵するのだそうです。孵化したツチバチの幼虫はその麻痺したネキリムシを食べて成長します。
 なお、昨日掲載したアオメアブの属すムシヒキアブ科の幼虫もネキリムシを餌としています。こちらの方は、土中を徘徊してネキリムシを探しながら捕食するのだそうで、逞しさの点ではツチバチ類より1枚上手と言う感じです。
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オマケにもう1枚.触角を下げて吸蜜するのは雄の習性?
(2008/08/20)

 このWeblogで、ツチバチ科のハチを紹介するのはこれが初めてです。ツチバチ科には、その他に黄色と黒のトラ模様の仲間が数種居るのですが未だに掲載していません。それは、この辺りに少ないからではなく、種の判別に自信がなかったので掲載を躊躇っていたからです。今年の早春に北隆館の「新訂 原色昆虫大圖鑑第3巻」を入手しましたので、今年は掲載することが出来そうです。

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2008年9月19日 (金)

アオメアブ

 七丁目の家庭菜園(世田谷区第2ファミリー農園)には、これまでに紹介した大害虫のウリハムシホソヘリカメムシの他にも、様々な農業上の害虫がかなりの密度で棲息しています。しかし、その割に少ないと思われるのが、これらの害虫の数を制限するはずの捕食者です。
 クモ類はかなり居ますが、多くは地面を徘徊する種類で、葉っぱの上に上がってくる種類は少ない様です。カマキリは1,2度見かけたかも知れませんが、記憶が定かでありません。また、トンボ類は居ますが、空中の小昆虫しか補食しませんし、その数は、この様な開けた場所としては、かなり少ないと思います。
 そんな中で、今日紹介するアオメアブはこの家庭菜園で特に目立った強力な捕食者です。しかし、その数は余り多くはありませんでした。

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アオメアブ.シオヤアブと並んで大型のムシヒキアブ
胴体は黄褐色、腿節は黒く、脛節は赤い
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/08/20)

 「青目虻」と書くと、何故かアブ科に属すウシアブやメクラアブの様な吸血性のアブと誤解しそうですが、写真を見てお分かりの通り、ムシヒキアブの仲間です。大きさは、以前ムシヒキアブ科最大級として紹介したシオヤアブと殆ど同じです。北隆館の圖鑑によれば、シオヤアブは23~30mm、アオメアブは20~29mmとなっていますので、シオヤアブより僅かに小さいと言う程度です。
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翅が胴体より長いので交尾器が見えない
(2008/08/20)

 実を言うと、成城でアオメアブを見るのは今回が初めてです。これまで、この辺りにはシオヤアブは居ても、アオメアブは棲息しないものだと思っていました。しかし、この家庭菜園では反対に、アオメアブしか居らず、シオヤアブは全く見ませんでした。どうも、シオヤアブは林に近い草原や静閑な住宅地の様な樹木の多い場所を好み、一方、アオメアブは広い草原や畑に代表される開けた場所を好む様です。
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かなり弱っているので掴まり方が何となく頼りない
(2008/08/20)

 また、行動面でも違いが認められます。シオヤアブは地面や水平に近い草の葉の上にもよく留まりますが、アオメアブは垂直或いは傾斜のある細い棒状のもの(木の枝、草の茎、畑の支柱など)以外に留まることは少ない様です。
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正面から見たアオメアブ.弱っているので
右中脚が変な方を向いている
(2008/08/20)

 「青目」ですから、眼は青い(緑色)はずですが、光線の具合によっては赤くも見えます。これは、以前紹介した”ニセ”アシナガキンバエマダラホソアシナガバエ等でも同じです。
 特にこのアオメアブは、ストロボを焚くと眼が真っ赤になってしまう様です。もうかなり夕方に近く、ストロボを焚かずには撮り難い状況でしたが、この次、アオメアブに遭ったら、自然光で撮ってみようと思います。
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アオメアブの顔写真.光の加減で眼の上半分は赤く下半分は緑色
複眼の間、触角の上に妙な構造があり、そこに単眼らしきものが
3個見える(画像をクリックして拡大して見て下さい)
(2008/08/20)

 実は、この写真のアブ君、炎天下の菜園に敷設されていた鳥避けの網の中に閉じこめられていて、既にフラフラになっていたのです。それを出してやったのですが、飛ぶことは出来ても、急に落下して身動きしなくなったり、かなり危うい状態でした。終わりの2枚の写真はトマトの果実に留まって居るのですが、普通はこんな所に留まることは、まずないと思います。
 一休みした後で、また獲物を捕らえて体力を回復するだけの力が残っていたのか、かなり疑問です。その後のアブ君の運命を思い、少し憂鬱な気分で菜園を後にしました。

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2008年9月17日 (水)

チャイロハバチの幼虫

 今日は些か疲れ気味なので、また、写真1枚の虫で勘弁してください。
 しかも、2年前に掲載した「ホシホウジャク(幼虫と成虫)」の幼虫と、同じ日に同じ場所(成城六丁目)で撮った写真で、何と、ホシホウジャクの幼虫の次のコマなのです。
 非常に面白い形をした幼虫なので、是非掲載したいと思っていたのですが、何の幼虫だか幾ら調べても分かりませんでした。それが今日、一寸ハバチ類の幼虫を調べていたら、この幼虫の写真に出会したのです。チャイロハバチの幼虫でした。食草はヘクソカズラなので、ホシホウジャクと一緒に居た訳です。

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チャイロハバチの幼虫.食草はホシホウジャクと同じヘクソカズラ
腹脚が7対。腹脚が全部で6対以上ある芋虫はハバチの幼虫
頭部は左側、黒色で胸部の中に完全に隠れている

(クリックで拡大表示)
(2006/09/26)

 撮った時の記憶が不確かで、3~4cmはあったと思っていたのですが、実際はもっと小さかった様です(「日本幼虫圖鑑」には15~18mmと書かれています)。しかも、こんな妙な形をした幼虫は鱗翅目に違いないと思って形態をよく調べなかったのが、種類が分からなかった最大の原因です。
 写真を良く見てみれば、腹脚が7対あります。これは明らかなハバチ幼虫の特徴です。鱗翅目幼虫の腹脚は最後尾の尾脚を入れても最大5対で、先日紹介した尺取り虫(フタナミトビヒメシャクの幼虫)などの様に尾脚を含めて2対に退化することもあります。私としては、「反省、反省・・・」ですが、やはり種類が分かったのは喜ぶべきでしょう。
 このチャイロハバチ、成虫を調べてみると体色は茶色ではなく鮮やかな赤橙色で、複眼単眼は真っ黒、触角の先は黄色で、大変な美麗種です。こんなハバチはこの辺りでは、生まれてこの方、見たことがありません。あの時分かっていれば、連れて帰って飼育したのに・・・、と2年前のことを今悔しがっているところです。

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2008年9月16日 (火)

ウリハムシ

 これまでにウリハムシモドキクロウリハムシを紹介しましたが、今日は、その本家?とも言うべき、何も形容の付かないただのウリハムシを紹介します。
 このウリハムシは有名なウリ科植物の害虫です。ウリハムシモドキやクロウリハムシも害虫として認知されていますが、それらより「悪者度」がかなり高い様です。

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ウリハムシ.ウリ科植物の大害虫
七丁目の第2ファミリー農園で撮影
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/08/19)

 以前も書きましたが、名前に「ウリハムシ」と付いても、クロウリハムシはウリハムシと同じヒゲナガハムシ亜科のウリハムシ属(Aulacophora)に属しますが、ウリハムシモドキは、亜科は同じですが別属(Atrachya:和名不詳)になります。
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お腹が膨らんではみ出しているのは雌
(2008/08/19)

 撮影場所は七丁目の第2家庭菜園(世田谷区第2ファミリー農園)です。農園の中のウリ科栽培植物、例えば、キウリ、ズッキーニ、カボチャ(スイカも有ったか?)の周りには沢山居ましたが、それらの植物の無いところでは見ませんでした。クロウリハムシやウリハムシモドキがかなり色々な植物を食害するのに対し、このウリハムシは専らウリ科植物を餌としている様です。
 しかし、同じウリ科でもニガウリの周辺では全く見ませんでした。調べてみると、ニガウリにはある種のハムシ類に対する「摂食阻害物質」が含まれているのだそうです。
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頭部胸部は赤いが、鞘翅は黄褐色ないし金色を帯びる
(2008/08/19)

 かなり敏感な虫で、近づくと直ぐに飛んで逃げます。しかし、余り遠くへは飛びません。ウリ科以外の植物に居るのを見ることも多いですが、それは近くのウリ科植物から一寸逃げて来ただけで、やがて、ウリ科植物の方へ戻ります。
 成虫はウリ科植物の葉を食べ、幼虫はウリ科植物の根を食害するそうです。親子揃って、ウリ科の大害虫なのです。
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近づくと直ぐ逃げるのでウリ科植物以外の葉上にも居ることも屡々ある
(2008/08/19)

 写真ではやや赤褐色に見えます。しかし、肉眼的には真っ赤に近い感じがします。ウリハムシモドキよりもずっと色鮮やかで、こう言うと農業関係者には怒られるかも知れませんが、結構綺麗なハムシです。
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正面から見たウリハムシ.結構「悪辣」な顔
(2008/08/19)

 ハムシ類の顔は、中にはキベリクビボソハムシの様に愛嬌のある種類もいますが、一般に「獰猛」或いは「凶暴」な顔をしたものが多い様です。このウリハムシも結構キツそうな顔をしています。
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オマケにもう1枚(2008/08/19)

 やはり農園には農園に相応しい虫、即ち、農業害虫が居ます。今日のウリハムシや少し前に紹介したホソヘリカメムシ等はその典型ですし、昨日のクルマバッタモドキも農園の害虫である可能性が高い様です。
 しかし、七丁目の家庭菜園で一番害をなしているのは、恐らくオンブバッタでしょう。農園内にはシソがかなり沢山植えられていますが、オンブバッタに食べられて丸坊主に近くなっている株もあります。オンブバッタは、ハムシやカメムシとは違って、多少は人気のある虫なので、余り眼の仇にされないのかも知れません。

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2008年9月15日 (月)

クルマバッタモドキ

 七丁目の家庭菜園にはバッタ類が沢山います。特に第2農園の方に多く、今日紹介するクルマバッタモドキの他にもショウリョウバッタ、オンブバッタ、クビキリギスなどの比較的大型のバッタが沢山居ますし、ヒシバッタやコオロギの類など小型のバッタを含めたら、一体何種類居るのか解らない位です。

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クルマバッタモドキ.体調は30~45mm程度
幅があるのでかなり大きく感じられる
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/08/19)

 このクルマバッタモドキは、バッタ科トノサマバッタ亜科に属します。体長は保育社の図鑑では31~45mmとありますが、もっと大小に差がある様な気もします。農園内を歩いていると、急に飛び出して来て3m位先の地面に降りることが多いですが、時には植物の上に留まることもあります。
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後肢腿節に白黒の模様がある(2008/08/19)

 クルマバッタモドキの特徴は、下の写真の様に、胸部の背中に略X字型の白紋があり、また、後肢腿節が白黒の斑になっていることです。これは、かなり離れていても良く見えます。もう少し詳しく見ると、下の写真の様に胸部の正中線は稜になっていますが殆ど盛り上がらず、胸部後縁は丸くなっています。なお、此処に掲載した写真は全て褐色型ですが、稀に緑色型があります。この場合、背中の略X字はかなり不明瞭になります。
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クルマバッタモドキの胸部背面(2008/08/19)

 近縁種に「モドキ」の付かないクルマバッタがいます。「モドキ」よりも少し大型で、胸部背面にX字型の紋は無く、後肢腿節には模様が殆どありません。また、正中線に沿って山形の明確な隆起があり、胸部後縁は尖っています。
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カボチャの葉に留まったクルマバッタモドキ(2008/08/19)

 このバッタは御行儀が大変宜しく、後肢脛節は何時も腿節の内側に畳まれてしまって良く見えません。Internetで探しても、後肢脛節が全部見える写真は見当たりませんでした。どうせ白黒模様だろう、と思っていたのですが、1枚だけ後肢脛節が全部見えている写真(下)がありました。何と、脛節の先端2/3は真っ赤でした。これがこの種の特徴なのか、図鑑には何も書かれていませんので良く分かりませんが、他の部分が地味な色合いなので、際だって鮮やか見えます。
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クルマバッタモドキの後肢脛節は先端2/3が真っ赤
(2008/08/19)

 クルマバッタモドキの眼は、白黒の筋のある何とも奇妙な模様の眼をしています。これを拡大して見たたのが下の写真です。白黒の斑模様になっていますが、個眼は模様とは関係なく規則正しく配列しているのが分かります。
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クルマバッタモドキの眼.眼に焦点を合わせたので
全体的には前ピンになっている(2008/08/20)

 最後に、例によって真っ正面から顔写真を撮ってみました。以前掲載したコバネイナゴの顔とは違い、何とも言い難い渋い表情をしています。泥が一杯付いていて、地面から掘り起こされたばかりの古代石像と言った感じです。
 写真をクリックして拡大表示し、暫く睨めっこしてみるのも一興です。何か斬新なアイディアが浮かんで来るかも知れません。
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クルマバッタモドキの顔.古代遺跡の石像の様(2008/08/20)

 このクルマバッタモドキは、イネ科植物を食草としているそうです。第2農園にはイネ科の雑草がかなり生えていますが、イネ科雑草の中には殆ど居ませんし、また、それらしき食痕を見た記憶もありません。お目当ては、やはり、農園に植えてある何かの作物(トウモロコシ?)の様です。

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2008年9月14日 (日)

キオビベニヒメシャク

 今日は少し写真の多い虫を掲載するつもりだったのですが、朝、庭に出た途端にミドリヒョウモンに出会すと言う一大椿事が出来した為、其方の方に時間を取られてしまいました。其処で、仕方なく規模を縮小して、写真1枚だけの蛾を紹介することにします。
 シャクガ科ヒメシャク亜科のキオビベニヒメシャクです。開張(展翅標本にしたときの横幅)15mm、図鑑に拠ると開張10~14mmとあり「夏生は小さくて、開張11mm位の個体も少なくない」と書かれていますから、これは随分大きな個体と言えます。
 写真では大きく拡大してありますし、少し黄色っぽい感じがしますが、実際に見た時は、小さな桃色で縁取りされた白い蛾という感じでした。

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キオビベニヒメシャク.開張15mm、この種としては大きい
(クリックで拡大表示)
(2008/07/)

 撮影場所は「三ツ池緑地」です。まだ七丁目の家庭菜園で撮った写真が沢山あるのですが、一寸偵察に行ったついでに撮って来ました。2頭見ましたが、何れもイネ科の雑草のかなり低い位置にある翅表に留まっていました。
 留まっている位置が低く、周りは草だらけなので、背側以外からの撮影は無理でした。何処か撮り易い所に留まらないかと、何回も追い立てたのですが、何れも葉裏に留まってしまい、その内見失ってしまいました。それで、写真は1枚しか有りません。
 図鑑には「きわめて普通」と書かれています。しかし、Internetで調べても、食草はまだ分かっていない様です。

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2008年9月11日 (木)

ハリカメムシの幼虫(5齢:脱皮直後)

 ハリカメムシの成虫5齢(終齢)幼虫は昨年紹介しましたが、今年我が家の庭で脱皮したばかりの5齢幼虫を見付けたので、こちらに掲載することにしました。なお、他に3齢幼虫も既に掲載してあります。
 5齢幼虫は時間が経つと色が濃くなって非常に貫禄が出て来ます。しかし、脱皮したては白っぽくて弱々しく、これがあの5齢幼虫かと一寸意外な感じです。見付けたときは、余りに貫禄がないので4齢かと思ったのですが、体の構造を比較してみると、5齢でした。

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脱皮直後のハリカメムシ5齢幼虫
翅の原基(前翅包)が4齢よりもずっと大きい
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/08/13)

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脱皮殻の傍から離れない(2008/08/13)

 4齢幼虫と5齢幼虫とでは翅の原基(前翅包)の大きさが違います。4齢では原基の腹部に出っ張った部分は略半月形をしており、長さは幅より小さいですが、5齢では明らかに幅よりも長さの方が上回っています。
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4齢は棘だらけだが、5齢では腹背盤の棘だけが残っている
(2008/08/13)

 ハリカメムシの幼虫は、4齢までは「体中棘だらけ」です。しかし、5齢ではこの棘の大部分が無くなります。特に目立つ腹部の側板から出ている棘は、4齢ではかなり大きく鋭いですが、5齢では痕跡程度になります。また、胸部、頭部の背側にあった棘は5齢では見られません。腹部の腹背盤(腹部背側の中央にある構造)の左右から出ている棘は5齢にもありますが、4齢と比較するとずっと小さく細くなっています。
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前から見た5齢幼虫.胸部の背側に小班が1対ある
(2008/08/13)

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真横から見た5齢幼虫.眼の色が淡いがこれで見えるのだろうか?
(2008/08/13)

 脱皮殻が直ぐ横に写っていますから、脱皮後まだ殆ど動いていないのでしょう。眼はまだそれらしい色をしていません。しかし、触角の辺縁は既に黒っぽくなっています。この部分が最も早く色付く様です。
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脱皮後少し(2日?)経った5齢幼虫.まだ色が淡い
(2008/08/15)

 普通の昆虫は、脱皮後かなり急速に本来の色になりますが、どうもハリカメムシの幼虫は中々色が出てこない様です。上の写真はそれより前の写真の2日後に撮ったものです。同じ個体か否かは分かりませんが、多少は色が濃くなっています。しかし、昨年撮った5齢幼虫と較べると、比較にならないほど色が薄いと言えます。上の写真程度に色付いた個体は、その後何回も見ました。しかし、シッカリ黒くなった個体を見かける様になったのは、かなり経ってから(1週間以上?)です。
 このハリカメムシの幼虫が居るところは余り日当たりが良くなく、しかも、丁度その頃陽の射さない雨模様の日が続きました。或いは、陽の光が弱いと色が濃くならないのかも知れません。
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同じ個体を、横から見たもの(2008/08/15)

 最近は、我が家の庭の虫も場合によってはこちらで掲載する事にした為、些かネタがダブ付き気味です。このWeblogを始めてからそろそろ2年になりますが、成城の昆虫の大半を紹介し尽くすには、まだ何年もかかりそうです。

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2008年9月10日 (水)

フタナミトビヒメシャクの幼虫

 尺取り虫はシャクガ類の幼虫で、膨大な種類があります。撮影しても大概は種類が分からないので、見付けても撮らなかったり、たとえ撮っても往々にしていい加減になりがちです。
 今日紹介する虫はその尺取り虫です。異常と言っても良いほど細長く、まるで、切れた輪ゴムが動いているかの様でした。普段なら撮らないのですが、余りに細長いので撮ることにしました。
 しかし、この尺取り虫君、何故か非常に急いで移動しており、横から撮ろうと思ったときには、既に葉の茂みの中に入ってしまい、幾ら探してももう見つかりませんでした。その為、写真はこの1枚しかありません。

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フタナミトビエダシャクの幼虫.長さ25mm程度、齢は不明
(2008/09/02)

 調べてみると、やはり非常に特徴的な尺取り虫のせいか、直ぐにシャクガ科ヒメシャク亜科のフタナミトビヒメシャクの幼虫であることが分かりました。北隆館の「日本幼虫圖鑑」にも載っています。幼虫はどう見ても相当な変わり者ですが、蛹や成虫は極く普通のシャクガの形をしており、些かガッカリです。
 写真を見ると、頭部が尺取り虫らしからぬ面白い形をしています。今回は撮れませんでしたが、ぜひ前や横の方から頭部を撮ってみたいものです。特に珍しい種類でもない様なので、また出合う機会があるかも知れません。巧く撮れたら、また、紹介したいと思います。
 なお、撮影場所は七丁目の家庭菜園です。菜園の内部ではなく、隣家との垣根に居ました。

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2008年9月 9日 (火)

ホソヘリカメムシ

 今日はホソヘリカメムシ科のホソヘリカメムシを紹介します。このカメムシはこのWeblogで初登場ですが、ホソヘリカメムシ科自体が初めてです。
 体長は15mm位あり、此処で紹介しているカメムシの中ではかなり大型と言えます。しかし、名前が示す様にほっそりとしています。

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ホソヘリカメムシ.ホソヘリカメムシ科に属し体長15mm前後
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/07/20)

 非常に機敏なカメムシで、大きいにも拘わらず、一瞬で飛び立ちます。飛び方も早く、羽音もするので、虫をよく知らない人の中には、これを蜂と間違える人も居るそうです。しかし、蜂とは異なり、余り遠くへ行くことはありません。大概は2~3m以内の近場に留まります。
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メヒシバの穂に留まるホソヘリカメムシ(2008/07/20)

 撮影場所は、七丁目の家庭菜園です。これまで明記しませんでしたが、七丁目の家庭菜園は世田谷区の運営するもので、実は七丁目には2個所あり、「七丁目緑地」に近いのが「ファミリー農園」、桜並木の一本東の通りを北に行った突当たりにあるのが「第2ファミリー農園」です。このホソヘリカメムシは何方の家庭菜園にも居ましたが、「七丁目緑地」に近い方の農園に特に沢山居ました。
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撮影の為にメヒシバの穂を動かしたので
妙な格好で穂にしがみ付くホソヘリカメムシ
(2008/07/20)

 初めて見付けたときはシソに沢山留まっていたのでシソに寄生するのかと思いました。しかし、図鑑に拠るとマメ科やイネ科の害虫だそうです。その後、大豆の実(枝豆)に沢山集っているのを見付けましたから、これが本来の目当てなのでしょう。
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カメムシも斜め前から見ると中々リッパ(2008/07/20)

 ホソヘリカメムシをInternetで調べてみると、このカメムシ、かなり「悪者度」が高い様です。やはり大豆の害虫として問題視されており、「ホソヘリカメムシ 大豆」で検索すると1000件位ヒットします。
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正面から見たホソヘリカメムシ.口吻が良く見える(2008/07/20)

 ホソヘリカメムシは後腿節が太いのが特徴です。多分、ヨコバイ類と同じく、飛び立つときにまずこの太腿の力で跳ね上がり、その後、翅で飛ぶのでしょう。
 しかし、この太腿にはその後側に強力な棘があります。これは一体何に使うのでしょうか?
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裏側からだと、随分色が違って写る(2008/07/20)

 実は、ホソヘリカメムシを見るのはこれが初めてです。その後も、この家庭菜園以外では見ていません。やはり、農園にはそれなりの農業害虫が居る、と言うことなのでしょう。
 今後暫く、この七丁目の家庭菜園で撮った虫の紹介が続くと思います。しかし、「害虫」は思ったほど多くはなく、畑の中よりも周りの空き部分に生えているイネ科の雑草の方に色々な虫が居ました。イネ科の雑草が生える空地は、多くの虫にとって天国の様なものなのかも知れません。

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2008年9月 7日 (日)

クロウリハムシ

 今日は、我が家にいる普通種を紹介します。クロウリハムシ、この辺り(東京都世田谷区西部)には何処にでも居る体長6~7mmのハムシです。
 「クロ」と名が付いていていも、黒いのは鞘翅、脚、触覚、眼、口の周辺で、他は黄褐色をしています。

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デュランタ・タカラズカの葉に留まるクロウリハムシ
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/08/29)

 我が家では春から秋まで見ることが出来ますが、今頃が一番多いかも知れません。丁度今咲いているデュランタ・タカラズカによく来ています。花を食べているのではないかと思いますが、下の写真の様に、葉っぱを囓っている風に見える時もあります。しかし、少なくとも我が家では、被害と言うほどの被害は認められません。
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デュランタの葉を囓る?クロウリハムシ(2008/08/29)

 そんな訳で、大した悪者ではないと思っていたのですが、調べてみると、ウリ科植物を中心に、様々な農作物に被害を与えるかなりの害虫の様です。
 また、花卉でもキキョウやナデシコ類を丸坊主にしたりすることもあるとのことです。園芸をされている方は、充分注意をされた方が良いでしょう。
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腹が大きいので雌であろう(2008/08/29)

 図鑑を見ると、クロウリハムシによく似た同属の仲間が2種居ます。しかし、何れも分布は屋久島以南ですから、この辺りで見ることはありません。
 参考までに書いておくと、屋久島から東南アジアにかけて棲息するヒメクロウリハムシは、脚も触角も赤褐色なので、簡単に区別が付きます。もう一つのルリバネウリハムシは奄美や沖縄に分布し、体が2回り位大きい(7.5~9.0mm)ことと、腿節が黄褐色なので区別できます。
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正面から見ると結構勇ましい顔(2008/08/29)

 九州大学の日本産昆虫目録を参照すると、ハムシ科には556種も登録されています。しかし、この辺りではハムシ類は非常に少なく、この2年間でたったの8種類しか見ていません。これは、日本産全種の僅か1.4%程度です。何故、こんなにハムシが少ないのでしょうか。
 ハムシは名前の通り葉っぱを食べます。種類が少ないと言うことは、ハムシの餌となる植物の種類がそれだけ少ない、言い換えれば、多様性に欠けると言うことを如実に表しているのかも知れません。
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デュランタの花に留まるクロウリハムシ(2008/08/29)

 クロウリハムシはハムシ科ヒゲナガハムシ亜科に属し、ウリ科作物の大害虫ウリハムシと同属(Aulacophora)です。一方、以前紹介したウリハムシモドキは、亜科は同じですが、別属(Atrachya)になります。
 名前からすれば本家に当たるウリハムシはまだ掲載していませんが、七丁目の家庭菜園に沢山居るのを見付けました。近日中に紹介の予定です。なお、クロウリハムシはもう一つのWeblog「我が家の庭の生き物たち」にも掲載してあります。御覧になりたい方はこちらをどうぞ。

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2008年9月 4日 (木)

アワダチソウグンバイ

 昨年、プラタナスに寄生するアメリカ大陸原産のプラタナスグンバイを掲載しましたが、今日は、同じアメリカ大陸原産のアワダチソウグンバイを紹介します。アワダチソウグンバイは平成11年に兵庫県西宮市で初めて確認された後、次第に北上して3年程前から関東地方にも姿を現したのだそうです。
 昨年以降、成城のプラタナスは、その殆ど全部がプラタナスグンバイに寄生されている様で、今年も夏の盛り頃から葉っぱが段々黄色くなって来ました。アワダチソウグンバイの方はどうかと言うと、これも空地や道端に生えているセイタカアワダチソウを調べてみたところ、非常に多くの株に寄生が認められました。

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アワダチソウグンバイ.中南米原産.翅端まで3.0mm
写真はセイタカアワダチソウの隣に生えている
イネ科の雑草に留まっていたもの
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/07/11)

 プラタナスグンバイは翅端まで3.3mm、翅がガラス状でよく光を反射する為かなり目立ちます。しかし、アワダチソウグンバイは翅端まで3.0mmとやや小型で、しかも、色がセイタカアワダチソウの葉裏と似ているので、その気になって探さないと中々見つからないでしょう。
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真横から見たアワダチソウグンバイ.その後にも一匹いる(2008/07/11)

 アワダチソウグンバイはセイタカアワダチソウばかりでなく、その他のキク科植物にも寄生します。我が家では、北米原産のシオンの1種に寄生しているのを、昨年の春に見付けました(これは「我が家の庭の生き物たち」に掲載してあります)。ところが、調べてみると、キク、ヒマワリなどのキク科植物ばかりでなく、ヒルガオ科のサツマイモ、アメリカンブルー、更にナスなどへの寄生も確認されています。かなり広食性の様です。
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セイタカアワダチソウの葉裏と同じ様な色をしているので
かなりコントラストを高くしてある
(2008/07/11)

 アブラムシ、グンバイムシ、コナジラミ、キジラミなどの吸汁性昆虫は、単に吸汁によって農作物等に被害を与えるばかりでなく、植物病原性ウィルスを媒介することの多い「危険な虫」でもあります。調べた範囲では、アワダチソウグンバイは特に病気の媒介はしていない様ですが、一昨年以来、我が家のシオンの1種は開花の少し前から葉が茶色になり、枯れて来ます。単なる吸汁による衰えなのかも知れませんが、或いは、何かのウィルスを媒介しているのかも知れません。
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正面から見たアワダチソウグンバイ(2008/07/11)

 写真のグンバイムシは、5丁目の空地に生えていたセイタカアワダチソウに居たものです。しかし先日、七丁目の家庭菜園でも見かけました。また、初めに書いた様に、町中のセイタカアワダチソウが寄生されていると言ってもよい状態です。かなり広食性の様ですし、今の内に何らかの対策を立てる必要があるかも知れません。

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2008年9月 3日 (水)

キセルガイの1種

 今日は時間がないので、写真1枚だけの「キセルガイの1種」を紹介します。
 「七丁目緑地」に生えている大きな樹(種類は忘れました)の1.5m位の高さに居ました。長さは2cm程ありこの辺りでは滅多に見ることのない大きさなのと、樹上に居るのは珍しいと思ったので、写真を撮りました。1枚しかないのは、位置が高く、また、樹皮の窪みに居たので、他の方向から撮ることが出来なかったからです。
 キセルガイは陸産貝類ですが、カタツムリとは異なり縦に細長い巻貝です。眼に触れる機会は少ないかも知れませんが、土の上に直接置いた植木鉢などを動かすと、その下によく居ます。眼に触れない割りには種類が多く、日本だけでも200種位が棲息しています。但し、移動性が弱いので、分布の狭い種類が大半の様です。

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樹皮の窪みに居たキセルガイの1種
(クリックで拡大表示)
(2008/07/20)

 キセルガイを見分けるには貝殻の口の部分が重要で、写真では殆ど見えませんから、種類は調べようがありません。ナミギセルと言うかなり大型の種類がこの辺りにも居るらしいので、それかも知れませんが、確証がありません。
 些か無責任ですが、樹上にこんな大きなキセルガイが居るのは始めて見たので、敢えて掲載した次第です。
 なお、貝の右側の樹皮にハエの1種が留まっています。また、貝殻の先端の裏に何か正体不明の虫が居ます。或いは、寄生性の昆虫かも知れません。

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2008年9月 2日 (火)

シロズヒメムシヒキ

 今日はこの辺り(東京都世田谷区西部)にいるムシヒキアブで、最も小型のシロズヒメムシヒキを紹介します。先日紹介したサキグロムシヒキシオヤアブより1~2回り小さいですが、このシロズヒメムシヒキはサキグロムシヒキよりもずっと小さいムシヒキです。

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シロズヒメムシヒキ.体長2cmに満たない
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/07/20)

 写真では、出来るだけ虫体を大きく表示する様にしているので、中々本当の大きさが分かりません。北隆館の圖鑑に拠れば、シオヤアブの体長は23~30mm、サキグロでは20~26mm、シロズヒメは14~20mmとなっています。
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腹部は白く先端が真っ黒で一見サキグロムシヒキに似るが
ずっと小型(2008/07/20)

 腹部が白く粉を吹いており、また、その先端が真っ黒で、写真でみるとサキグロムシヒキとよく似ています。しかし、実際は全然大きさが違うので、印象は全く異なります。
 サキグロはシオヤアブに似て力強い印象を受けますが、シロズヒメは「ヒメ」と付く位で、小さく些か頼りない感じがします。
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正面から見ると、全体的に華奢で余り力強くない(2008/07/20)

 このムシヒキアブは我が家の庭にも屡々やって来ます。既にもう1つのWeblogで紹介してありますが、その時は、専ら撮影している私に集るヒトスジシマカを捕まえようとしていました。
 写真のシロズヒメは「手ぶら」ですが、蚊やそれに近い大きさの虫を抱えているのをよく見かけます。体が小さいので、捕まえる虫も体に比例して小さいのでしょう。
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しかし、斜め前から見ると結構強そう(2008/07/20)

 撮影場所は、以前紹介したヨツスジトラカミキリと同じく、六丁目にある鬱蒼と木の茂った御屋敷の垣根です。このシロズヒメは何処にでも居る虫ですが、この御屋敷の垣根には色々な虫が居る様です。
 古い御屋敷には昔からの植物が植わっていてそれを食べる昔からの虫が棲み着いており、また、それを捕食する昔からの虫が居るものと思われます。古い御屋敷を壊して更地にすることは、思っている以上の環境破壊なのかも知れません。

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2008年9月 1日 (月)

ハリカメムシの幼虫(3齢)

 今日は我が家の庭にいる虫を紹介します。と言っても、家の外では撮る気にならない「最普通種」ではありません。ヘリカメムシ科に属すハリカメムシの3齢幼虫(多分)です。家の庭で撮った虫は、もう一つのWeblog「我が家の庭の生き物たち」に載せるのが基本です。何故、そちらに掲載しないのかと言うと、その2齢幼虫(多分)を既に掲載してしまったからです。2齢と3齢では大きさや体の構造が違いますが、全体の形は非常によく似ています。そこで、齢は異なっても外見の同じ様な虫は「我が家の庭・・・」に載せないで、こちらのWeblogで紹介することにしたのです。4齢と思われる個体も居ますが、それはまた「我が家の庭・・・」の方で掲載するつもりです。
 なお、ハリカメムシの5齢幼虫は、昨年「四丁目緑地」で撮ったものを既に掲載してあります。

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ハリカメムシの3齢幼虫(多分)
庭に生えているタデの花穂に居た
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/08/29)

 これらの幼虫が居たのはタデ(種は調べていない.高さ30cm程度の小型のタデ)の花穂です。最近は虫を集める為に庭の草取りをしないので、このタデが庭の所々に繁茂しています。2齢幼虫を撮影してから1週間位後にタデを調べてみると、彼方此方の花穂に3齢、4齢、5齢と思われる幼虫、更に成虫が居ました。
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ハリカメムシの3齢幼虫(その2)
(2008/08/29)

 昨年掲載した5齢(終齢)幼虫は中世の騎士の様で中々格好が宜しいですが、若齢幼虫の方はお尻に棘が沢山あって、もっと奇抜な格好をしています。しかし、触角が軍配を繋げた様になっているのは5齢幼虫でも同じです。
 写真は沢山あるので、今日は特に大盤振る舞いです。楽天(たったの50MB!!)と違ってココログは画像データの容量が大きいので、気兼ねなく載せることが出来ます。
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ハリカメムシの3齢幼虫(その3)
(2008/08/29)

 写真の幼虫は体長約4mmです。「我が家の庭・・・」の方に掲載した2齢と思われる幼虫の体長は僅か約2.5mmでした。また、4齢と思われる幼虫は5mm強、昨年の5齢幼虫は7mm近くありました。成虫の体長は9~12mmです。
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ハリカメムシの3齢幼虫(その4)
(2008/08/29)

 カメムシ類の初齢幼虫の多くは、孵化後卵の周りに集団で留まり、摂食しないのが一般的です。しかし、例外もかなりあり、ハリカメムシ(ヘリカメムシ科)の場合はどうなのか良く分かりませんが、体長2.5mmの幼虫を2齢としたのは、もし、ハリカメムシの初齢幼虫が摂食しないならば、蓼の花穂に単独で居たのは摂食の為であり、従って初齢ではないと考えられるからです。また、カメムシ科の幼虫の場合、2~3mmと言うのは2齢幼虫の大きさです。
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ハリカメムシの3齢幼虫(その5)
(2008/08/29)

 大きさから判断しても、幼虫の齢の推定は、まァ、順当なのではないかと思っています。しかし、齢の推定は大きさだけに頼っている訳ではありません。体の構造や模様が齢により異なるのです。
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ハリカメムシの3齢幼虫(その6)
(2008/08/29)

 2齢幼虫には腹部背面に2本の明確な筋がありますが、写真の3齢幼虫では甚だ不明瞭です。また、腹部、胸部、頭部の棘の長さが、3齢では相対的に短くなっています。
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ハリカメムシの3齢幼虫(その7)
(2008/08/29)

 4齢になると、胸部後縁の左右に翅の原基が認められ、また、腹部の正中線に沿って明確な隆起が生じて来ます。・・・まァ、4齢幼虫については、後のお楽しみ(「我が家の庭の生き物たち」に掲載予定)、と言うことにしておきましょう。
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ハリカメムシの3齢幼虫(その8)
(2008/08/29)

 草取りをサボった御蔭で、ハリカメムシの成虫ばかりでなく2~5齢幼虫を見ることが出来ました。残るは初齢幼虫です。しかし、それを見つけるには卵の在処を知る必要があるでしょう。
 今年は、居間のガラス戸と網戸に、クサギカメムシとアオカメムシの類が産卵していました。これらのカメムシは広食性ですから何処に産卵しても良いのかも知れません。しかし、ハリカメムシはタデが特にお好みの様です。タデの葉裏を探せば、或いは、卵が見るかるかも知れません。

追記:「カメムシの幼虫」で検索すると、このページが先に出て来ることがありますが、別に「昆虫(カメムシの幼虫)」と言うカテゴリーがあります。「カメムシの幼虫」で来られた方は、そちらを御覧下さい。

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