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2008年8月19日 (火)

アカホシカスミカメ(その2)

 カスミカメムシ科のアカホシカスミカメは昨年の秋に紹介済みですが、昨年のは1枚撮っただけで逃げられてしまい、写真が充分ではありませんでした。今年は「三ツ池緑地」でシッカリ撮ることが出来たので、再掲載する次第です。

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アカホシカスミカメ.体長は6mm程度
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/07/10)

 シッカリ撮ることは出来ましたが、決して沢山居た訳ではありません。「三ツ池緑地」へ3回出かけて、見たのはこの時1度だけです。この辺り(東京都世田谷区)では余り多くないのかも知れません。
 しかし、スウィーピング(Sweeping:草の上部を掬う様に捕虫網を左右に振りながら前進する採集方法)でもすれば、結構沢山採れるかも知れません。
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アカホシカスミカメ.触角が長い(2008/07/10)

 撮影したときはイネ科植物の葉上に居ましたが、「日本原色カメムシ図鑑第2巻」に拠れば、アカホシカスミカメはヤハズソウやハギなどのマメ科植物を好むそうです。尤も、同図鑑の第1巻にはイネ科植物にも寄生すると書かれています。
 何れにせよ、害虫として大きな問題になる虫では無い様です。
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触角にも毛が生えている.中脚と後脚の間に臭線の開口部が見える(2008/07/10)

 Googleで「アカホシカスミカメ」を検索すると、「もしかして: アカスジカスミカメ」と言う注意が第1行目に大きく表示されます。全く余計な御世話ですが、このよく似た名前のアカスジカスミカメは、イネホソミドリカスミカメ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)等と並んで、イネ(斑点米をもたらす)やムギなどのイネ科食用作物の大害虫として著名な存在です。
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斜め横から見ると中々カッコイイ(2008/07/10)

 アカスジカスミカメはアカホシカスミカメとかなり良く似ていますが、やや小さく、全体的にもっと赤味が強く、触角はアカホシほど長くありません。一度見てみたいカスミカメですが、残念ながら、まだお目にかかっていません。
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触角を入れると虫体が小さくなってしまう(2008/07/10)

 以前、何処かで書きましたが、カスミカメムシと言う称呼は最近の言い方で、少し前まではメクラカメムシと呼ばれていました。この「メクラ」という言葉が付いていたのは、この仲間のカメムシが単眼を欠くことから来ているのだそうです。しかし、複眼はチャンとあるのですから、「メクラ」と呼ぶのは少しおかしいと言えます。尤も、名前が変更された主な理由は、「メクラ」が差別用語だということの様です。
 なお、カスミカメムシ科ばかりでなく、ヒラタカメムシ科、ホシカメムシ科、オオホシカメムシ科のカメムシも単眼を持ちません。
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上の写真の部分拡大.複眼間の後に単眼がない(2008/07/10)

 上と下にアカホシカスミカメの頭部を部分拡大してみました。前から見ても(上)、背側から見ても(下)複眼間の後に単眼が無いのが分かると思います。
 カメムシ類の単眼は、それがある場合には複眼間の後に2個あります。赤い色をしている場合が多い様です。単眼が分かり易く写っている写真は、もう一つのWeblog「我が家の庭の生き物たち」の「ハリカメムシ」にありますので、興味をお持ちの方はそちらを御覧下さい。
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背側から見た頭部の拡大.単眼が無い(2008/07/10)

 此処まで書いたところで、暑期訓練と称してカンカン照りの中を七丁目の家庭菜園に行って来ました。家庭菜園は「緑地」とは違い、やはり典型的な「害虫」が居ます。「三ツ池緑地」で撮影した写真も終わりに近づきました。その次は家庭菜園の「害虫」が登場することになるでしょう。

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