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2008年8月16日 (土)

ヒメオオメカメムシ

 カメムシの再掲載が2回続きましたが、今日は新顔のカメムシです。ヒメオオメカメムシ、体長約3mmの小さなカメムシで、色は殆ど真っ黒ですから一見ルリマルノミハムシの様な感じでした。撮影場所は「三ツ池緑地」です。

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ミバエと思われる小ハエを捕食するヒメオオメカメムシ
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/07/09)

 御覧の様に丸くてコロコロしたカメムシですが、ナガカメムシ科に属します。捕食している獲物は、翅脈から判断するとミバエの1種と思われます。「日本原色カメムシ図鑑」に拠れば、「アブラムシやダニなどの小動物を捕食する」とありますが、写真の獲物の体長は約4mmあります。
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捕食中のヒメオオメカメムシ(その2).背中に口吻を刺している(2008/07/09)

 ナガカメムシ科の多くは植食性ですが、オオメカメムシ類は捕食性が強く(植物を吸汁することもあるそうですが・・・)、捕食性カメムシとして有名なハナカメムシ類と共に、アザミウマコナジラミハダニ、アブラムシ等に対する生物農薬として研究開発が行われているとのことです。
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捕食中のヒメオオメカメムシ(その3).ハエの翅脈が見える(2008/07/09)

 Internetで検索すると、ヒメオオメカメムシの写真の多くは、地面の上を這ってところを撮ったものです。「日本原色カメムシ図鑑」にも、「海岸や河川の地表で生活」するとあります。
 花はハルジオンだったと記憶していますが、このカメムシが花の上に居るのは珍しいらしく、Internetで探しても見つかりませんでした。
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捕食中のヒメオオメカメムシ(その4)(2008/07/09)

 実は、花の上に居て小さく、しかも捕食性なので、ハナカメムシの1種だと思って沢山写真を撮ってしまいました。ハナカメムシはまだ撮ったことがないのです。家に帰って図鑑を調べて、漸くナガカメムシ科のヒメオオメカメムシと判明した次第です。しかし、このカメムシが大きな獲物を捕食し、また花の上に居るのは珍しい様なので、同じ様な写真ですが、沢山貼り付けることにしました。
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捕食中のヒメオオメカメムシ(その5)(2008/07/09)

 「オオメ」は勿論「大目」の意です。背側から見ても確かに眼は大きいですが、横や正面から見ると、普通のカメムシとは違って、「眼鏡親父」と言った感じです。
 ナガカメムシ科のカメムシはこの辺りには比較的多く、これまでにヒメナガカメムシヒゲナガカメムシヨツボシヒョウタンナガカメムシコバネヒョウタンナガカメムシシロヘリナガカメムシアムールシロヘリナガカメムシの6種を掲載しましたが、その何れと比較しても、体長に比してこれ程大きな眼を持ったカメムシは他にいません。
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横から見たヒメオオメカメムシ.眼がデカイ(2008/07/09)

 このヒメオオメカメムシ、写真を撮っている間、獲物に口吻を刺したまま花の上をグルグル回っていました。撮影者を警戒して逃げようか迷っていたのだと思います。しかし、獲物の方が大事だったらしく、グルグル回っている間にシッカリ写真を撮ることが出来ました。もし獲物が無かったならば、簡単に逃げられてしまったと思います。
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前から見たヒメオオメカメムシ.「眼鏡親父」と言う感じ(2008/07/09)

 この夏に撮ったカメムシの新顔は、掲載済みのヒメセダカカスミカメとこのヒメオオメカメムシ、他にまだ掲載していない1種の3種だけです。思ったよりもずっと少なく、些かガッカリしています。
 今年は、春に除草が入ったせいか「四丁目緑地」にはカメムシの好きなタデ類が生えていません。また、「三丁目緑地」のかつてコバネヒョウタンナガカメムシイネホソミドリカスミカメ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)などを撮影した区画は、世田谷区の環境整備事業とやらで人工的な公園になり、草原は無くなってしまいました。秋にどの程度の新顔が現れるか、余り期待は出来ない様です。

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