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2008年8月11日 (月)

ブチヒゲカメムシ(その2)


 ブチヒゲカメムシは昨年既に紹介済みですが、昨年の個体は色濃く茶色がかっていたのに対し、色が薄く色調も異なる個体を撮影したので再度掲載することにしました。

 撮影場所(1~4枚目の写真)は、「三ツ池緑地」に行く途中にある、5丁目の空き地です。昨年、ウスモンミドリカスミカメの赤味の強い個体を撮った所です。


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ブチヒゲカメムシ.かなり白っぽい

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2008/07/09)



 留まっているのはヨウシュヤマゴボウの花。ヨウシュヤマゴボウは全草有毒とのことですが、ブチヒゲカメムシには耐性があるのかも知れません。

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ヨウシュヤマゴボウの花を渡り歩くブチヒゲカメムシ(2008/07/09)



 昨年のブチヒゲカメムシと較べると、虫体全部を被っている黄色っぽい色調が、この個体では殆ど白になっています。かなり色調が異なるので、始めは別の種類かと思った位です。


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正面から見たブチヒゲカメムシ(2008/07/09)



 ブチヒゲカメムシは広食性で、「日本原色カメムシ図鑑」に拠れば、11科36種への寄生が知られているとのこと、イネを含む多くの農作物の害虫だそうです。

 しかし、クサギカメムシやチャバネアオカメムシの様な所謂果樹カメムシとは異なり、果物を吸汁したりはしない様です。

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余り煩くストロボを焚いたので逃げるところ(2008/07/09)



 ブチヒゲカメムシは「三ツ池緑地」にも居ました。これも昨年のとは異なり、かなり赤味が強い個体でしたので、下に1枚掲載しておくことにしました。

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「三ツ池緑地」に居た赤味の強いブチヒゲカメムシ(2008/07/05)



 これまでに合計25種のカメムシを紹介してきましたが、カメムシ科に属すのはブチヒゲカメムシとナガメのたった2種だけ、少ないので一寸驚きました。他にアオクサカメムシの仲間やクサギカメムシなど居るのですが、普通種過ぎてついつい撮らなかったり、撮っても掲載しなかったりしています。これからは、普通種も掲載するようにしたいと思います。


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