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2008年8月28日 (木)

ヒメハナバチの1種

 以前にも書きましたが、私は虫の中ではハチが一番好きなのです。しかし、種類が分からなかったり、良い写真が撮れなかったりして、中々紹介する機会が有りません。今回のハチも今一つ種類が分からないのですが、何とも愛らしいので掲載することにしました。
 ミツバチ上科(Apoidea:ハナバチ上科とも呼ぶ)の1種であることは確かですが、その先が分かりませんでした。一見したところ、ヒメハナバチ科と思ったのですが、腹に花粉を沢山付けているので、ハキリバチ科の様にも思えました。

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ハルジオンに訪花したヒメハナバチの1種
下側の翅の影響で、前翅第3肘室が
2つに分かれている様に見える
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/07/05)

 「三ツ池緑地」のハルジオンに訪花していました。体長は12mm程度だったと思います。前述の様に、腹部の下側に花粉を付けているので、ハキリバチ科と思ったのですが、翅脈を見るとやはりヒメハナバチ科(Andrenidae)の1種の様です。
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腹部裏面に花粉が沢山付いている(2008/07/05)

 ハチ類は斜め前から撮ると可愛く写りますが、正面から撮るとかなり恐い顔になる種類が多い様です。しかし、このヒメハナバチは正面から撮っても、中々愛らしい顔をしています。
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ハチは斜め前から見るのが一番愛らしい(2008/07/05)

 恐く見えないのは、顔面に毛が沢山生えているからでしょう。しかし、ハチの検索は外骨格の構造に拠ることが多く、この様に毛が生えているとその下の外骨格が見えず、検索表を追えなくなってしまいます。
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正面から見ても可愛い(2008/07/05)

 また、検索では脚の符節の先にある爪の構造が問題になることも屡々あります。しかし、これは極く小さい構造ですし、写っていなかったり、焦点外になっていたり、或いは、花粉にまみれていたりして、多くの場合よく見えません。
 ハチ類の検索を写真から行おうとすると、この様な問題が色々出て来て、大概は行き詰まってしまいます。困ったものです。
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可愛いので、オマケにもう1枚(2008/07/05)

 このところ気温の低い日が続いて、何となく秋めいて来ました。我が家では、デュランタ・タカラズカやキク科の花が咲き始め、色々な虫達もそれにつられてやって来ます。珍しい虫ではなく、ヤマトシジミやキチョウなどの超普通種ですが、この様な普通種は外に出た時には撮る気がしません。それよりも、我が家には居ない「珍しい」虫を優先してしまうからです。
 結果として、このWeblogに超普通種が登場しないことになってしまいます。しかし、それでは「成城の動植物」を万遍なく紹介していることにはなりません。我が家で撮った写真は、もう1つのWeblog「我が家の庭の生き物たち」で紹介するのが基本ですが、この様な普通種は「我が家の庭・・・」ではもう掲載済みですし、これからは我が家で撮ったものでもこちらの方で紹介して行きたいと思います。

追記:この頁は始め「ハキリバチの1種」としていましたが、lago氏より以下のコメントを賜りました。

 ハキリバチの一種と断言されていますが、ハキリバチではないと思います。各地に極普通に見られる2化性のヒメハナバチの一種の雄に非常によく似ています。翅脈もハキリバチのものではないようです。腹部の下側に花粉を付けている=ハキリバチではありません。写真の状態は腹部の下側に花粉を「付けている」のではなく、「付いている」状態だと思います。
 先日購入した「Borror and Delongs's Introduction to the Study of Insects」に詳細な検索表と翅脈の図が載っており、この本で調べた結果、御指摘の通りこれはヒメハナバチ科(Andrenidae)のヒメハナバチ亜科(Andreninae)のハチであることが判明しました。これに伴い、表題以下を適切に書き改めました。
 ハナバチ類の翅脈に関して重大な勘違いをしていたことに気が付きました。lago氏には、貴重な御指摘を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます(2009/02/04)。

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コメント

ハキリバチの一種と断言されていますが、ハキリバチではないと思います。各地に極普通に見られる2化性のヒメハナバチの一種の雄に非常によく似ています。翅脈もハキリバチのものではないようです。腹部の下側に花粉を付けている=ハキリバチではありません。写真の状態は腹部の下側に花粉を「付けている」のではなく、「付いている」状態だと思います。私のコメント公開しないで、文章を直された方がよいでしょう。

投稿: lago | 2009年1月 3日 (土) 13時29分

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