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2008年7月21日 (月)

シマバエ科の未記載種(Steganopsis sp.

 今日は、「神明の森みつ池特別保護区」に接する「三ツ池緑地」で撮った綺麗なハエを紹介します。
 しかし、紹介するとは言っても、困ったことに、このハエ、まだ名前がありません。未記載種なのです。シマバエ科に属し、取り敢えずは「Steganopsis sp.1」(Steganopsis属に属すが何れの記載種にも該当しない種の第1番目)と言う仮の名前が付いています。
 体長は虫が斜めなので正確には分かりませんが、大体3.5mm、小さめのハエです。残念ながら、この2枚を撮った後で逃げられてしまいました。3.5mmのハエに逃げられたら、余程運が良くない限り、再び見付けることは出来ません。

04_080705_093
Steganopsis sp. (シマバエ科)
腰が曲がって翅がくっ付いており、カスミカメの様な感じ
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/07/05)

 写真は何れも斜めからですし、翅を畳んでいるので翅脈も不明瞭です。これでは科の検索が出来ません。それなのに、何故、私の様な素人にこの未記載種であると分かったかと言いますと、これは専門家も参加している双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂」の御蔭なのです。バックナンバーのNo.1940に、このハエと同一種と思われるハエの写真が出ていました。それがSteganopsis sp.1でした。検索が出来ないとき、この掲示板を頭から当たって行くと、参考になる情報が色々出て来ます。
 多くのハエの場合、一見似ていると言う「絵合わせ」だけでは、往々にして種の判別を誤る可能性があります。しかし、このハエの模様や形は余りにも特徴的ですし、また、頭部や胸部の剛毛の生え方や、触角第2節背面に1本の剛毛があり、前脚腿節の下面に剛毛が生えていること等は、チャンとシマバエ科の特徴を示しています。更に、触角第3節が非常に長いのはSteganopsis属の特徴とのことですから、Steganopsis sp.であることは、まず間違いないでしょう。
04_080705_091
Steganopsis sp. 顔面に眼の様な模様があるが
正面から撮ることが出来なくて真に残念
(2008/07/05)

 このハエ、未記載種ですが決して珍しい種類ではなく、春から秋まで各地に普通だそうです。双翅目(蠅、虻、蚊)や膜翅目(蜂)には未記載種が沢山あり、都会の住宅地の中でも普通に飛び回っているのです。

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