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2008年7月 9日 (水)

スミゾメハキリバチ(ムナカタハキリバチの雌)

 今日はハチを紹介します。全身真っ黒なハキリバチ、スミゾメハキリバチです。撮影場所は「四丁目緑地」です。
 実はこのハチ、昨年我が家の庭に現れたのですが、ハキリバチ科であると言う以上に種類が分からず困っていました。それが1ヶ月ほど前、偶然あるサイト(何処だか忘れてしまいました)にこのハチにそっくりな写真があるのを見付けました。それがスミゾメハキリバチでした。研究社は勿論、北隆館の図鑑にも載っていない種なので、記載を照合することが出来ず多少の不安がありますが、信頼度が高いと思われる幾つかのサイトに掲載されていますので、まず、間違いないでしょう。

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スミゾメハキリバチ.全身真っ黒で体長は約15mm
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/22)

 我が家では昨年ニワナナカマドが開花したとき、毎日の様にやって来ました。実に落ち着きの無いハチで、花穂の中をバタバタと暴れ回り?(花粉を腹に付ける為?)、こんなに写真を撮り難かった虫は他に知りません。カメラの視野の中に入れるのが精一杯と言う感じで、入ったら焦点など気にせず即シャッターを切るしか手がありませんでした。
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横から見たスミゾメハキリバチ.腹部下面の花粉運搬毛に
殆ど花粉が付いていない(2008/05/22)

 しかし、この「四丁目緑地」に現れた個体は何故か温和しく、直ぐにカメラに収まりました。更に不思議なことに、その後ヒメジオン(ハルジオン?)の花にしがみついて動かなくなりました。何処か体の具合が悪いのか、何かに寄生されているのか、或いは、寿命で死期が迫っていたのか、理由は分かりませんが、写真を撮る方にとっては絶好の機会で、頭部をシッカリ等倍接写することが出来ました。
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全身真っ黒でも、頭部と胸部の結合部分は白い(2008/05/22)

 ハキリバチ科はミツバチ上科に属し、花粉を集めます。多くのハチは後脚の何処かに花粉を付ける特殊な毛を持っていますが、ハキリバチ類は腹部下面に花粉運搬毛を持ち此処に花粉を付けます(中にはムカシハナバチ科メンハナバチ属の様に花粉運搬毛を持たず、花粉を花蜜と一緒に呑み込んで運ぶハチも居ます)。
 横から撮った写真を見ると、このハチの腹部下面には殆ど花粉が付いていません。やはり、何処か具合が悪くて充分仕事が出来ていない様です。
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ハチは顔を斜め横から拡大して見ると実に可愛い(2008/05/22)

 このスミゾメハキリバチ、実は雌に付けられた名称で、雄は普通のハキリバチで黒くはなく、かつては別種とされてムナカタハキリバチと言う名前を付けられていました。現在では同一種であることが確認され、雄の方のムナカタハキリバチが標準和名にされているとのことですが、特徴のない雄蜂の名称より、独特の色をした雌の名前の方が種の特徴を良く表しているのではないかと思います。
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もう少し拡大(2008/05/22)

 なお、我が家で撮ったやはり種不明のハキリバチの雄(花粉運搬毛を持たない)が、調べてみると、このムナカタハキリバチ(雄)でした。興味のある方はこちらを御覧下さい。
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しかし、真っ正面から見ると恐い顔
葉を切り取る為の大顎が如何にも強力そう
(2008/05/22)

 これで「四丁目緑地」で撮った昆虫の写真は、一部の種不詳のハエを除いて、全部掲載し終わりました。今日は天気が回復しそうですので、何処かへ新たなネタを探しに行く予定です。

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