ハグロトンボ
今日は珍しくトンボを紹介します。ハグロトンボ、殆ど真っ黒な翅を持った細いトンボです。
撮影場所は「四丁目緑地」ですが、「三ツ池緑地」にも居ました。「三ツ池緑地」の場合は、三ツ池の保護区の中にある湧水で発生したものと思われますが、「四丁目緑地」に居たのは、或いは、野川から来たのかも知れません。
![]() ハグロトンボ.腹部に金属光沢があるのは雄 (クリックで拡大表示、以下同じ) (2008/07/11) |
ハグロトンボを見るのは、数十年ぶりです。最近は、夏になると余り町の奥の方を歩かないので、居ても見る機会が無いのでしょう。昔はごく普通のトンボで、我が家の庭にもしばしば来ていました。多分、仙川(川の仙川)か成城大学敷地内の池から来たのだと思います。昔の仙川にはハグロトンボ(オハグロトンボと呼んでいました)が沢山居ました。今はどうなのでしょう、その内見に行って来ようと思います。
![]() 少しでも動くと逃げてしまうので殆ど同じ方向からしか撮れない (2008/07/11) |
「四丁目緑地」では、奥の方の木の茂った薄暗いところに数頭が居ました。中々用心深いトンボで、普段は容易に近づけません。実は、前日に「三ツ池緑地」でかなり執拗に追いかけたのですが、遂に2m以内に近づくことが出来ませんでした。この失敗に懲りてテレプラスを持って来たのと、幸いかなり近づけたので何とか撮れました。しかし、内臓ストロボでは光量が足りず、無理矢理2段程度の増感をしたので、粒状性が悪いだけでなく、色調も少しおかしくなっています。
![]() ヒトスジシマカを捕らえに飛び上がるところ(2008/07/11) |
撮影している間、物凄い数のヒトスジシマカに襲われました。蚊避けの薬が切れてしまっていたのです。その私に集るヒトスジシマカを、15秒に1回位の頻度で飛び立っては捕らえていました。御蔭で羽ばたくところを撮影することが出来ました。
![]() 飛び出す直前.顔が見えなくなってしまった(2008/07/11) |
7月なってから何回か写真を撮りに出かけましたが、「四丁目緑地」に行ったのはその最後の日です。順番が少し狂いましたが、これも何十年ぶりかにハグロトンボを見て感激してしまった為です。
次回からは、順序に従い「三ツ池緑地」で撮った虫から紹介することにします。
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コメント
ハグロトンボ雄もミヤマカワトンボ雄と同じく
腹部が青緑色に光るので暫く見とれてしまいました。
雌には偽縁紋がありませんが,腹部が褐色なので辛うじて分かります。
口元には牙らしいものが見え怖そうです。
投稿: itotonbosan | 2014年2月 5日 (水) 16時55分