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2008年7月22日 (火)

ヒメセダカカスミカメ

 今日は久しぶりにカメムシを紹介します。カスミカメムシ科のヒメセダカカスミカメです。
 場所は「神明の森三ツ池保護区」に接する「三ツ池緑地」、ここにはかなり多種類のカメムシが居ました。しかし、残念ながら、その殆どは既に掲載済みの種類です。一番沢山居たのはヒメナガカメムシで、ヒメジオンの花に群れていた他、イネ科その他の草の彼方此方に幾らでもいる、と言う感じでした。その他掲載済みの種類としてはイネホソミドリカスミカメ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)アカホシカスミカメヨツボシヒョウタンナガカメムシアカヒメヘリカメムシホソハリカメムシブチヒゲカメムシマルカメムシイトカメム等が見つかりました。
 ヒメセダカカスミカメは体長3mm強の小さなカメムシです。色が黒っぽく、体高が高いので、一見芋虫・毛虫の糞か、或いは、甲虫の様に見えます。虫眼鏡代わりのマクロレンズで覗いて、ようやくカメムシであることが分かった次第です。。

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ヒメセダカカスミカメ.体長約3mmの小さなカメムシ
(2008/07/05)
(クリックで拡大表示、以下同じ)

 毎度のことながら、こう言う小さくて体高が高く幅もある虫は、写真を撮る方にとっては厭な相手です。深度を深くする為に、絞り値を大きくしなければならないので、どうしても解像力が落ちてしまいます。
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カスミカメの多くは腰の部分が内側に曲がる(2008/07/05)

 このヒメセダカカスミカメ、腹部が内側に折れ曲がっています。カスミカメムシ類にはこの様な形をした種類が多いのですが、その中でも特に極端だと言えます。
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正面から見たヒメセダカカスミカメ
カスミカメムシ類は単眼を欠く(2008/07/05)

 カスミカメムシ類は最近になって分類が急速に進んだグループで、以前はヒメセダカカスミカメ(Charagochilus gyllenhalii)とコセダカカスミカメ(C. angusticollis)の2種が居るとされ、学名にも混乱があった様です。しかし、現在ではこの2種は同一種とされ、また、前者に用いられていた学名C. gyllenhaliiはヨーロッパ系の別種であることが認められ、和名はヒメセダカカスミカメ、学名はC. angusticollisに統一されたそうです。
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斜めから見るとこんな感じ(2008/07/05)

 「日本原色カメムシ図鑑第2巻」には、ヒメセダカカスミカメは「さまざまな草本植物から採集されるが、カラムシやカナムグラ等の花でよく見つかる」と書かれています。「三ツ池緑地」にはカラムシやカナムグラは生えていません。ここでは専らイネ科植物の葉上に居ました。
 カスミカメムシ類はイネホソミドリカスミカメの様にイネの子実を吸汁して斑点米を作る種類が沢山居ます。しかし、このヒメセダカカスミカメは農作物に悪さはしないらしく、「"ヒメセダカカスミカメ" (斑点米|駆除|防御)」で検索しても、有意なヒットは一つもありませんでした。
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オマケにもう1枚.お座りの様な斜めの姿勢を取ることが多く
写真を撮る方は苦労する(2008/07/05)

 ヒメセダカカスミカメは多化性で、春から秋まで成虫が見られるそうです。言い換えれば、季節性の無い虫と言えます。そこで次回は、夏の象徴と言える様なムシを紹介したいと思っています。

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コメント

この子が
朝起きると二匹も
布団の上にいました(;_;)

気になり調べていたら
ここにたどり着きました!!

何者か分かって
良かったです(>_<)
ありがとうございました!

投稿: 匿名 | 2010年6月26日 (土) 07時42分

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