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2008年7月25日 (金)

アシナガヤドリバエの1種(Phyllomya sp.?)

 今日は少し前に撮ったヤドリバエ(寄生バエ)の1種を紹介します。種類が分かりそうで分からず、中々掲載が出来なかったのです。
 このヤドリバエ、北隆館の「新訂 原色昆虫大圖鑑第3巻」に出ているコンボウナガハリバエに少し似ているのですが、どうも腹部の形や比率が異なります。そこで例によって「一寸のハエにも五分の大和魂」と言う双翅目の掲示板を頭から捜してみたところ、コンボウナガハリバエよりももっと写真のハエに似ているヒラタヤドリバエ亜科のCylindromyia pandulata(和名無し)と言うハエを見付けました。
 コンボウナガハリバエよりはずっと近い感じがするのですが、それでも腹部の形が違います。しかし、これ以上は専門的な資料もありませんのでどうにもなりません。思い切って「一寸のハエにも五分の大和魂」に投稿して御伺いを立てたところ、ハナアブの研究をされている市毛氏より、コンボウナガハリバエと同じアシナガヤドリバエ亜科の仲間でPhyllomya属ではないかと思います、との回答を頂きました。

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アシナガヤドリバエの1種(Phyllomya sp.?)
「三丁目緑地」のシャクチリソバの葉上に居た
この1枚を撮っただけで逃げられてしまった
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)

 日本産ヤドリバエ科は、現在約450種が記録されていますが、まだ未記載の種類が沢山あり、実際はその2倍は居るのではないかと言われている大きなグループです。旧北区のヤドリバエ科の属の検索だけで100ページもあるそうです。また、属を纏めた様な文献も少なく、種の同定には個々の種の記載論文を直接参照しなければならない様な状況らしく、これでは一部の大きな研究機関以外では手の下しようがありません。
_080522_047
これは別の日に「四丁目緑地」で撮影
這いつくばる様な格好で留まる習性がある
これも直ぐに逃げられてしまった
(2008/05/22)

 ・・・と言う訳で、やはり種は分かりませんでした。ヤドリバエ科はクロバエ科やニクバエ科と近縁で、翅脈も互いによく似ています。写真だけでは科すら判別出来ないことがあります。「アシナガヤドリバエ亜科の仲間でPhyllomya属の可能性が高い」と言うことが分かっただけでも僥倖と考えるべきでしょう。

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