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2008年6月22日 (日)

ヤサアリグモ


 このWeblogは、表題からすると「動植物」を万遍なく紹介すべきなのですが、最近掲載するのは殆ど昆虫ばかりです。調べてみると、昨年の11月19日以降植物は1回もありません。また、その日から前回までの43回の内、昆虫が36回、鳥が7回となっています。

 植物が随分虐げられている?様ですが、春に日本に居なかったのが大きな原因でしょう。雑草や栽培品種のエスケープは余り撮る気がしません・・・。動物は昆虫と鳥以外にも色々居ます。もう1つのWeblog「我が家の庭の生き物たち」では、クモ類、カナヘビ、ヒキガエル等も紹介しているのですが、この「成城の動植物」では何故か1回も登場していません。

 そこで今日は、クモを紹介することにします。ヤサアリグモ、ハエトリグモ科に属す、アリによく似たクモです。


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背面から見たヤサアリグモ.頭胸部の中央に括れがある

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2008/05/19)



 このヤサアリグモ、今年の冬に「チャタテムシの1種」や「ハチの1種」を撮影した、「三丁目緑地」に生えているタラヨウの葉裏に居たものです。冬の間、このタラヨウの葉裏には、紹介した虫の他にも色々な小昆虫が居たので、春も何か居ないかと思って行ってみたのですが、このヤサアリグモ以外は何も居ませんでした。


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横から見ても頭胸部の間に括れが認められる(2008/05/19)



 この辺り(東京都世田谷区)では、何も前に付かない只のアリグモは普通に居ますが、このヤサアリグモは初めて見ました。写真のクモの体長は丁度5mm、アリグモよりも少し小さく、細長くなっています。

 この個体は雌で、雄は上顎(牙の様に見える)が異常とも言えるほど長く大きくなります。

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背面斜めから見たヤサアリグモ(2008/05/19)



 日本産アリグモ属(Myrmarachne)は、知る限りでは8種ほど記録されており、よく似ていて区別が難しい種類が多い様です。しかし、このヤサアリグモは頭胸部(クモは昆虫とは異なり頭部と胸部の区別がない)の中央部に深い括れがあり、まるで昆虫の様な外形をしているので、他種からの判別は容易です。

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正面から見ると、眼鏡の様な前中眼が真っ正面を向いているのが

分かる.前中眼の横にある小さな眼が前側眼、ずっと後にあるのが

後側眼.後中眼はハエトリグモの場合小さくて分かり難い

(2008/05/19)



 アリグモの行動しているところを少し遠くから眺めると、まるで本物のアリの様に見えます。時々、お尻から出す糸を使うことがあるので、やっとクモであることが分かるくらいです。

 しかし、正面から見ると、これは全くのクモです。前中眼(クモには複眼はなく、前中眼、前側眼、後中眼、後側眼の4対の単眼がある)が眼鏡の様に大きく、真っ正面を向いていますが、これはハエトリグモ科の特徴です。

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斜め前方からみたヤサアリグモ.脚の先は細く小さく

バレーシューズを履いている様(2008/05/19)



 ハエトリグモの仲間には、接写をすると、中々可愛らしい種類が沢山居ます。しかし、小さい割りに体高が高く(焦点深度の関係から撮り難い)、また、歩くのが速く、危険と見ると直ぐに茂みの中に隠れてしまうので、任意の位置から1~2枚撮ることは出来ても、背面、正面、側面の3方向を全部揃えて撮るのは、かなり難しいのが実情です。


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