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2008年6月16日 (月)

ヤツデキジラミ

 「三丁目緑地」の傾斜部分、即ち、国分寺崖線には所々にヤツデが生えています。このヤツデは越冬する小昆虫にとっては格好の越冬場所らしく、今年の冬に紹介したクロスジホソサジヨコバイヒメヨコバイ類などの多くはヤツデの葉裏に居たものです。
 しかし、期待したにも拘わらず、ヤツデの葉裏に居なかった虫があります。それが、今日紹介するヤツデキジラミです。名前の通り、ヤツデに寄生するキジラミです。

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ヤツデキジラミ.ヤツデの葉裏に居た
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)

 冬に居なかったのは、ヤツデキジラミにとって、ヤツデの葉裏よりもっと良い越冬場所が何処かにあったからでしょう。春になり、お腹が空いて宿主のヤツデに戻ってきたものと思われます。
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体長2.5mm強、翅端まで4mm弱.中型のキジラミである
(2008/05/19)

 体長2.5mm強、翅端まで4mm弱、キジラミとしては中位の大きさです。数は、この辺りでは、少ない様です。高さ50cm位のある小さなヤツデの木に数頭居ましたが、その他のヤツデの木では殆ど見かけませんでした。
 このヤツデの木(個体)、何故か虫に好かれるらしく、冬に紹介した多くのヨコバイ類の写真も、大半はみなこの木で撮ったものです。
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真横から撮ったヤツデキジラミ.色が薄いので脱皮後間もない
個体と思われる(2008/05/19)

 キジラミ類はよく似た種類が多くて種の判別に苦労します。しかし、このヤツデキジラミは前翅前縁(写真では翅の上部)の中央近くに暗色斑があり、また、ヤツデにしか寄生しない様なので、種類を間違えることは余り無いでしょう。
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ヤツデの葉裏を歩き回るヤツデキジラミ.前翅前縁に暗色斑がある(2008/05/19)

 以前紹介した「キジラミの1種」は逆立ちをして体を左右に振っていました。掲載後に入手した文献から、そのキジラミはトガリキジラミの1種であることが確実になりましたが、どうもトガリキジラミ亜科に属す連中は屡々逆立ちをして踊る様です。羽化して間もないキジラミが集団で踊っていることもあり、その場合は少し離れていても、かなり目立ちます。しかし、このヤツデキジラミが属すキジラミ亜科の虫が逆立ちして踊っているのは見たことがありません。亜科により行動が異なる様です。
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前から見ると変な顔!!
(2008/05/19)

 5月19日に「三丁目緑地」で撮影した虫はこれで6種目になります。我ながら、そろそろ別の場所に移りたいところですが、まだ何種か紹介すべき虫が残っています。

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