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2008年6月20日 (金)

ツマグロヒメコバエ

 「成城三丁目緑地」で先月撮った写真はまだ残っていますが、今日は同じ「三丁目緑地」で昨年の秋に撮った小さなハエを紹介します。つい先日まで科さえ分からなかったのですが、ヒョンなことから種名が分かったのです。Internetで調べてみると、種々のリストに名前が載ってはいるものの、現物は2~3例しか紹介されていないので、急遽、掲載することにしました。
 ヒメコバエ科のツマグロヒメコバエです。種の記載と、科の検索表を逆引きして、分かる範囲で特徴が一致するのを確認しました。九州大学の日本産昆虫目録データベースでは1科1属1種ですから、その後追加された可能性もありますが、先ず、間違いないでしょう。

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ツマグロヒメコバエ.ツヤホソバエと同じく翅を閉じたり水平にしない
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2007/11/15)

 体長約4mmの小さいハエです。一寸似たハエに、ヒトテンツヤホソバエと言うやはり翅端近くに黒斑のある細い翅を持ったハエが居ます。初めは、大きさや全体の形状等から、そのツヤホソバエの仲間かと思いましたが、違いました。翅脈の基本構造は似ていますが、縦脈の曲り方や横脈(m脈)の位置がかなり異なります。また、剛毛はツヤホソバエの方は細くてよく見えませんが、このハエでは太く長く、生え方も違う様です。
 しかし、検索表で科を捜そうとしても、ハエが小さ過ぎてよく分かりません。科が分からないのでは仕方ありませんから、オクラにして置きました。
 ところが先日、別の目的で「一寸のハエにも五分の大和魂」と言う専門的な掲示板を始めから順繰りに見て行くと、これにそっくりなハエが出て来たのです。それが、ツマグロヒメコバエでした。
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平均棍の付近が白く粉を吹いた様になっている
カビにでも侵されているのだろうか(2007/11/15)

 このツマグロヒメコバエ、幼虫は何を食べているのか調べてみましたが、全く手掛かりが有りません。ヒメコバエ科はヒメコバエ上科に属し、この上科の中にはハモグリバエ科やクチキバエ科が入っているので、或いは、植物組織の中に潜り込むのかも知れません。
 しかし、ハエ類の食性は近縁種でも全く異なったりします。恐らく、「神のみぞ知る」のだろうと思います。
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裏側から見たツマグロヒメコバエ
ハエを裏側から撮れる機会は多くない
(2007/11/15)

 今日は、一寸気分転換になりました。しかし、次回からはまた先月「三丁目緑地」で撮った写真の続きになります。

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