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2008年6月19日 (木)

ホソオビヒゲナガ

 このWeblogではまだ蛾を5種しか掲載していないにも拘わらず、「昆虫 蛾」でGoogle検索するとその上位に出てしまう為、このサイトを参照される方がかなり居られます。そこで、出来るだけ蛾を掲載する様にしているのですが、最近この辺りでは蛾類が少なく(1cmに満たない小型の類は沢山居ますが、写真だけから種の検索をするのはかなり困難です)、中々写真が撮れないのが実情です。
 そこで今日は少し無理をして、ホソオビヒゲナガを紹介します。と言うのは、国分寺崖線に位置する「三丁目緑地」で撮ったのは下の写真1枚のみで、他は我が家の庭で撮ったものなのです。家の庭で撮った虫は、別のWeblog「我が家の庭の生き物たち」で紹介するのが原則ですが、「三丁目緑地」では1枚撮ったところで逃げられてしまったので、我が家の庭から賛助出演して貰うことにした訳です。

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「三丁目緑地」に居たホソオビヒゲナガの雄
名の通り、触角が非常に長い
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)

 上の写真は雄で、触角が非常に長く、一目でヒゲナガガ科と分かります。雌の方(下の四枚)ではその1/2位しかありません。留まったときの頭から翅端までの長さは8mm程度、図鑑に拠れば開帳15~17mm、小さめの蛾です。
 和名はホソオビヒゲナガで、漢字で書くと「細帯鬚長」となり、ホソオビヒゲナガガ(細帯鬚長蛾)ではありません。ヒゲナガガ科(鬚長蛾科)に属します(九大の目録ではマガリガ科の中のヒゲナガガ亜科)。この科には、30数種類が記録されている様ですが、その殆どが普通の蛾よりはずっと長い触角を持っています。
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我が家の庭で撮ったホソオビヒゲナガの雌
雄に較べると触角が短い(2008/06/08)

 文献に拠ると、同翅亜目(コバネガ、コウモリガ等の原始的な蛾類)と異翅亜目のヒゲナガガ科やマガリガ科等の翅には、鱗片の他にアクレア(aculea)と呼ばれる微小な刺毛があり、また、雌の生殖器は開口が1つ(その他の蛾では交尾用と産卵用の2つ)で、鱗翅目を同翅亜目と異翅亜目ではなく、単門亜目(Monotrysia)と二門亜目(Ditrysia)の2亜目に分類する研究者も居るそうです。何れにせよ原始的な蛾で、分類表や図鑑では初めの方に出て来ます。
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横から見たホソオビヒゲナガの雌.我が家の庭で撮影(2008/06/08)

 このホソオビヒゲナガ、面白い形をしていますが、この辺り(東京都世田谷区)でもごく普通に見られます。昼行性の蛾で、昼間でも写真の様に葉表に留まります。花に留まることもあるそうですが、まだ、見たことはありません。
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正面から見たホソオビヒゲナガの雌(2008/06/08)

 正面から撮った雌の顔を部分拡大してみました(下の写真)。余り愛嬌のない疫病神?の様な顔をしています。鬚の様に下に垂れているのは小腮鬚、その基部の両脇から上方に向かっているのが下唇髭でしょう。
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上の写真の部分拡大.疫病神?みたいな顔をしている(2008/06/08)

 今日は我が家の庭から賛助出演して貰いました。今後も出来るだけ蛾を紹介したいと思いますが、何分にも蛾が少なくなってしまったので、中々難しいと思います。

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コメント

新聞受けの所に 見たことない虫がいて 調べていました。触覚の先が白くて羽の所にも白い線が入っていて 1㎝位の蛾のような虫でした。色々調べてもわからなくて モヤモヤしてましたが やっとここにたどり着いて「ホソオビヒゲナガ」だとわかってスッキリしました。ありがとうございました(^o^)

投稿: リン | 2016年7月18日 (月) 21時48分

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