キコシホソハバチ(キコシボソハバチ)
前回、バッタは好きになれないと書きましたが、一番好きな虫は何かと言うと、それはハチなのです。ところが、調べてみると、このWeblogではハチをたった3種しか掲載していません。我ながらビックリしましたが、膜翅目(ハチ、アリ)も双翅目(ハエ、アブ、カ)と同様に分類が難しく、種名が分からなくて掲載をためらってしまうことが多いのです。
今日紹介するハバチも、始めはハバチ(Tenthredo)属であろうと言う以外種名が分からなかったのですが、「神戸発・自然とハチのページ:大阪府産ハバチ類図鑑」 と言うサイトを見付け、キコシホソハバチでほぼ間違いないであろうと確信することが出来ました。
このハバチは、Internetで調べると「キコシボソハバチ」と言う和名の方が多く使われています。しかし、北隆館の「新訂 原色昆虫圖鑑 第3巻」を参照すると、名前は旧版に従い「キコシボソハバチ」となっていますが、改訂版の追記として「和名はキコシホソハバチ」と書かれていますので、此処でもキコシホソハバチとしました。
![]() キコシホソハバチ.ハバチ中の最美麗種とされる (クリックで拡大表示、以下同じ) (2008/05/22) |
体長は約12mm、翅端まで約15mm、ハバチとしてはやや大型です。黄、黒、赤と3色刷りのとても綺麗なハバチで、虫屋の間でもハバチ中の最美麗種との評判です。残念ながら、2枚目を撮ったところで逃げられてしまいました。かなり捜したのですが、もう見つかりませんでした。斜め横の写真だけでは、普通ならば没にするところですが、最美麗種と言うことで掲載することにしました。
ところで、ハバチ類の幼虫は「葉蜂」と言う位で、みな草食性です。このキコシホソハバチの食草は、ハコベやミミナグサの類とのことです。しかし、成虫は、Wikipediaに拠ると、基本的に肉食だそうです。そう思って見ると、結構強そうな顔に見えて来ます。
![]() キコシホソハバチの頭部と胸部.この後、逃げられてしまった (2008/05/22) |
しかし、これでハチがまだ4種目とは寂しい限りです。今後、大いにハチを紹介する様にしたいものです。
なお、私のもう一つのWeblog「我が家の庭の生き物たち」では「昆虫(ハチ)」のカテゴリーでもっと多くのハチを紹介しています。余り他のサイトでは見られないアブラバチやツヤコバチ、また、ヒラタアブに寄生するコバチ等も紹介しております。御笑覧下さい。
最近のコメント