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2008年6月の14件の記事

2008年6月30日 (月)

キコシホソハバチ(キコシボソハバチ)

 前回、バッタは好きになれないと書きましたが、一番好きな虫は何かと言うと、それはハチなのです。ところが、調べてみると、このWeblogではハチをたった3種しか掲載していません。我ながらビックリしましたが、膜翅目(ハチ、アリ)も双翅目(ハエ、アブ、カ)と同様に分類が難しく、種名が分からなくて掲載をためらってしまうことが多いのです。
 今日紹介するハバチも、始めはハバチ(Tenthredo)属であろうと言う以外種名が分からなかったのですが、「神戸発・自然とハチのページ:大阪府産ハバチ類図鑑」 と言うサイトを見付け、キコシホソハバチでほぼ間違いないであろうと確信することが出来ました。
 このハバチは、Internetで調べると「キコシソハバチ」と言う和名の方が多く使われています。しかし、北隆館の「新訂 原色昆虫圖鑑 第3巻」を参照すると、名前は旧版に従い「キコシソハバチ」となっていますが、改訂版の追記として「和名はキコシソハバチ」と書かれていますので、此処でもキコシソハバチとしました。

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キコシホソハバチ.ハバチ中の最美麗種とされる
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/22)

 体長は約12mm、翅端まで約15mm、ハバチとしてはやや大型です。黄、黒、赤と3色刷りのとても綺麗なハバチで、虫屋の間でもハバチ中の最美麗種との評判です。残念ながら、2枚目を撮ったところで逃げられてしまいました。かなり捜したのですが、もう見つかりませんでした。斜め横の写真だけでは、普通ならば没にするところですが、最美麗種と言うことで掲載することにしました。
 ところで、ハバチ類の幼虫は「葉蜂」と言う位で、みな草食性です。このキコシホソハバチの食草は、ハコベやミミナグサの類とのことです。しかし、成虫は、Wikipediaに拠ると、基本的に肉食だそうです。そう思って見ると、結構強そうな顔に見えて来ます。
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キコシホソハバチの頭部と胸部.この後、逃げられてしまった
(2008/05/22)

 しかし、これでハチがまだ4種目とは寂しい限りです。今後、大いにハチを紹介する様にしたいものです。
 なお、私のもう一つのWeblog「我が家の庭の生き物たち」では「昆虫(ハチ)」のカテゴリーでもっと多くのハチを紹介しています。余り他のサイトでは見られないアブラバチやツヤコバチ、また、ヒラタアブに寄生するコバチ等も紹介しております。御笑覧下さい。

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2008年6月29日 (日)

キリギリス類?の初齢幼虫

 今日はバッタの仔虫を紹介します。キリギリス類の初齢幼虫だと思います。色々調べてみましたが、残念ながら、種類は分かりませんでした。
 「四丁目緑地」に生えているハルジオン?(ヒメジオン?)の花に乗っていました。バッタ類と言うのはどうも好きになれない苦手な虫なのですが、キリギリス類の幼虫、特に初齢幼虫は模様の綺麗なものが多く、触角も長くて好感が持てます。

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キリギリス類の初齢幼虫
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/22)

 2枚目を撮ったところで、ピョコンと跳んで逃げられてしまいました。こう言う小さい虫に、カメラを覗いている間に逃げられると、どの方向に跳んだかも全く分からず、見つけ出すのは殆ど不可能です。だから今日は、写真が2枚しか有りません。
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キリギリス類の初齢幼虫.上とは模様が異なり別種らしい(2008/05/22)

 この2枚の写真、同じ虫を撮ったつもりなのですが、良く見てみると模様がかなり違いま(写真をクリックして、拡大して見てください)。まず、全体の色調が違いますし、腹部背面の模様も全然違います。また、2番目の写真では、後脚腿節の基部に近い所に2つ暗色斑がありますが、1番目のには殆ど認められません。複眼の周囲にある白斑も形が違います。
 撮影時刻を調べてみると、2枚の写真の間には、ほぼ1分の時間のズレがありました。この間に、一度虫を見失った記憶があります。どうやら、2種類の仔虫を同じ種類と思って撮ってしまった様です。

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2008年6月27日 (金)

ホオズキカメムシ

 今回から「四丁目緑地」で撮った虫たちを紹介することになります。しかし、撮影日は5月22日、既に一月以上経った写真と言うことになりますが、このWeblogは本来の日記としての性格にはかなり乏しいものがあると思いますので、些か「古く」ても掲載すべきものは掲載して行くことにします。
 今日は、久しぶりにカメムシを紹介します。ヘリカメムシ科のホオズキカメムシ、体中に棘や剛毛が生えている毛むくじゃらのカメムシです。

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ホオズキカメムシ.ナス科、ヒルガオ科の害虫として知られている
拡大すると毛深いことが分かる(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/22)

 ・・・とは言っても、毛は大して長くないので、かなり拡大してみなければよく分かりません(写真をクリックして拡大して見て下さい)。
 こういう表面に細かい毛の多い虫は、困り者です。写真を撮るときに焦点が合っているのか否かが分かり難く、最近眼の解像力が低下している私としては厭な被写体です。今の季節に多いハムシダマシや前回のムネクリイロボタルなども同様です。
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横から見たホオズキカメムシ.毛の他に棘状の突起も見える
(2008/05/22)

 このホオズキカメムシ、名前にあるホオズキの他、トマト、ピーマン等のナス科の植物を吸汁して被害を与え、また、アサガオやサツマイモなどのヒルガオ科植物にも寄生する様です。
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これは別の場所にいた個体.他の写真の虫とは別個体と思われる
色調が他の写真とは異なるが、カラーバランスの問題ではなく
実際に違うらしい(2008/05/22)

 写真のホオズキカメムシは、上の写真を除いて、キク科の雑草(ヒメジオンかハルジオン)に居たものです。キク科植物に寄生するのではなく、偶々、そこに居たのでしょう。この辺りに多いナス科植物と言えば、イヌホオズキ類だと思いますが、近くの農地でピーマンやナスを栽培していることもありますので、或いは、そこから来たのかも知れません。
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キク科の雑草の葉上を渡り歩くホオズキカメムシ(2008/05/22)

 ホオズキカメムシは、害虫としてリッパに名の知られたカメムシです。しかし、Internetで調べてみると、その程度はクサギカメムシなどと較べると、それ程酷いものではないらしく、また、農家よりも家庭菜園で問題になっている様です。
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オマケにもう1枚.このカメムシ、横から見るとカッコイイ
(2008/05/22)

 先日「四丁目緑地」に行ってみたところ、かなり奥の方まで除草されていました。暫くの間、虫の写真を撮りに行っても無駄足を踏むことになりそうです。しかし、先月はかなり多くの虫その他を撮りましたから、ネタには事欠きません。次は何にするか思案中、と言ったところです。

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2008年6月24日 (火)

ムネクリイロボタル

 国分寺崖線に当たる「三丁目緑地」の傾斜部分に一寸した広場があります。始めからあった平地ではなく、傾斜地を削って作った人工的な地形ですが、余りキチンと整備していないので、何となく昔の空き地の雰囲気がします。時々除草するせいか、虫も多くはありませんが、多少は居ます。
 成城自治会報「砧」によると、今年の初め頃に行われたオーケー・ストア向いの湧き水関連の整備工事(かつて掲載したエゴノキと数本の太いサワラを切ってしまった)を以て、三丁目緑地関連の整備工事は全て終了した、とありますから、この空き地はその儘になる様です。一応ホッとしていますが、また造園業者からの要求か何かで、工事を始めるかも知れません。
 この空き地の入り口近くにヒレハリソウ(コンフリー)と思しき植物が生えています。この花の写真も撮ろうかと思ったのですが、金網の柵に沿って生えており、どうしても金網が写ってしまうので、止めました。
 しかし、そこに変な虫が居ました。体長7~8mm、胸は赤く、鞘翅は黒くて縦筋が入り、ザラザラです。どうもこの手の虫は苦手です。ホタルなのか、ベニボタルなのか・・・。家に帰って調べてみたら、ムネクリイロボタルで、触角の分枝が顕著なので雄の個体でしょう。

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ムネクリイロボタルの雄.鞘翅も胸部も触角もザラザラ
アンシャープの掛け過ぎではない
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)

 ストロボを使って撮っているので、上の写真の様に虫が縦方向の時は、光も縦方向に当たり縦筋が不明瞭になります。縦筋は模様ではなく、隆起線なので、見え難くなってしまうのです。横方向から光を当てる様に撮ると、下の様に、縦筋がハッキリ認められます。
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ストロボの光を横から当てると縦の隆起線が見える(2008/05/19)

 この虫、ジッとしているときは、頭を胸の下にたくし込んでいて、背側からは頭が全く見えません。前から見ても、見えるのは、頭のごく一部だけです。
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ジッとしているときは前から見ても頭が殆ど見えない(2008/05/19)

 歩くときは当然頭が見えます。しかし、何だか真っ黒な頭で、複眼と口器以外はどうなっているのか、この程度の倍率ではよく分かりません。
 このムネクリイロボタル、幼虫は陸生貝類を捕食し、リッパに光るそうです(ホタル科の幼虫は全て光るとのこと)。成虫はどうかと言うと、普通は光らないホタルに入れられています。しかし、実際は、持続的に非常に弱い光を出すそうです。
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横からみた歩くムネクリイロボタル.頭も真っ黒でザラザラ(2008/05/19)

 成城には明るく光るホタルも居ます。4丁目の崖線にある三ツ池の湧水では、毎年、丁度今頃光るホタルが発生します。確認してはいませんが、ゲンジボタルでしょう。三ツ池の湧き水部分は立ち入り禁止になっていますし(昔は農家のオバサンがダイコンを洗ったりしていたのですが・・・)、柵の外から光だけを撮っても仕方ないので、このWeblogに載せることはないと思います。
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何やら威勢が良いが、別に飛ぼうとした訳ではない(2008/05/19)

 私が小さい頃は、光るホタルはごく普通の虫でした。夜、蚊帳の中に入れて楽しんだ記憶もあります。確か、仙川で捕ってきたホタルだったと思います。
 その後、仙川水系では絶滅したと思われていましたが、昭和40年頃でしょうか、祖師谷5丁目のつりがね池にホタルが大発生して話題になったことがあります。その後、つりがね池付近は整備された公園となり、ホタルの話も聞かなくなりました。

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2008年6月22日 (日)

ヤサアリグモ

 このWeblogは、表題からすると「動植物」を万遍なく紹介すべきなのですが、最近掲載するのは殆ど昆虫ばかりです。調べてみると、昨年の11月19日以降植物は1回もありません。また、その日から前回までの43回の内、昆虫が36回、鳥が7回となっています。
 植物が随分虐げられている?様ですが、春に日本に居なかったのが大きな原因でしょう。雑草や栽培品種のエスケープは余り撮る気がしません・・・。動物は昆虫と鳥以外にも色々居ます。もう1つのWeblog「我が家の庭の生き物たち」では、クモ類、カナヘビ、ヒキガエル等も紹介しているのですが、この「成城の動植物」では何故か1回も登場していません。
 そこで今日は、クモを紹介することにします。ヤサアリグモ、ハエトリグモ科に属す、アリによく似たクモです。

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背面から見たヤサアリグモ.頭胸部の中央に括れがある
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)

 このヤサアリグモ、今年の冬に「チャタテムシの1種」や「ハチの1種」を撮影した、「三丁目緑地」に生えているタラヨウの葉裏に居たものです。冬の間、このタラヨウの葉裏には、紹介した虫の他にも色々な小昆虫が居たので、春も何か居ないかと思って行ってみたのですが、このヤサアリグモ以外は何も居ませんでした。
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横から見ても頭胸部の間に括れが認められる(2008/05/19)

 この辺り(東京都世田谷区)では、何も前に付かない只のアリグモは普通に居ますが、このヤサアリグモは初めて見ました。写真のクモの体長は丁度5mm、アリグモよりも少し小さく、細長くなっています。
 この個体は雌で、雄は上顎(牙の様に見える)が異常とも言えるほど長く大きくなります。
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背面斜めから見たヤサアリグモ(2008/05/19)

 日本産アリグモ属(Myrmarachne)は、知る限りでは8種ほど記録されており、よく似ていて区別が難しい種類が多い様です。しかし、このヤサアリグモは頭胸部(クモは昆虫とは異なり頭部と胸部の区別がない)の中央部に深い括れがあり、まるで昆虫の様な外形をしているので、他種からの判別は容易です。
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正面から見ると、眼鏡の様な前中眼が真っ正面を向いているのが
分かる.前中眼の横にある小さな眼が前側眼、ずっと後にあるのが
後側眼.後中眼はハエトリグモの場合小さくて分かり難い
(2008/05/19)

 アリグモの行動しているところを少し遠くから眺めると、まるで本物のアリの様に見えます。時々、お尻から出す糸を使うことがあるので、やっとクモであることが分かるくらいです。
 しかし、正面から見ると、これは全くのクモです。前中眼(クモには複眼はなく、前中眼、前側眼、後中眼、後側眼の4対の単眼がある)が眼鏡の様に大きく、真っ正面を向いていますが、これはハエトリグモ科の特徴です。
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斜め前方からみたヤサアリグモ.脚の先は細く小さく
バレーシューズを履いている様(2008/05/19)

 ハエトリグモの仲間には、接写をすると、中々可愛らしい種類が沢山居ます。しかし、小さい割りに体高が高く(焦点深度の関係から撮り難い)、また、歩くのが速く、危険と見ると直ぐに茂みの中に隠れてしまうので、任意の位置から1~2枚撮ることは出来ても、背面、正面、側面の3方向を全部揃えて撮るのは、かなり難しいのが実情です。

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2008年6月20日 (金)

ツマグロヒメコバエ

 「成城三丁目緑地」で先月撮った写真はまだ残っていますが、今日は同じ「三丁目緑地」で昨年の秋に撮った小さなハエを紹介します。つい先日まで科さえ分からなかったのですが、ヒョンなことから種名が分かったのです。Internetで調べてみると、種々のリストに名前が載ってはいるものの、現物は2~3例しか紹介されていないので、急遽、掲載することにしました。
 ヒメコバエ科のツマグロヒメコバエです。種の記載と、科の検索表を逆引きして、分かる範囲で特徴が一致するのを確認しました。九州大学の日本産昆虫目録データベースでは1科1属1種ですから、その後追加された可能性もありますが、先ず、間違いないでしょう。

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ツマグロヒメコバエ.ツヤホソバエと同じく翅を閉じたり水平にしない
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2007/11/15)

 体長約4mmの小さいハエです。一寸似たハエに、ヒトテンツヤホソバエと言うやはり翅端近くに黒斑のある細い翅を持ったハエが居ます。初めは、大きさや全体の形状等から、そのツヤホソバエの仲間かと思いましたが、違いました。翅脈の基本構造は似ていますが、縦脈の曲り方や横脈(m脈)の位置がかなり異なります。また、剛毛はツヤホソバエの方は細くてよく見えませんが、このハエでは太く長く、生え方も違う様です。
 しかし、検索表で科を捜そうとしても、ハエが小さ過ぎてよく分かりません。科が分からないのでは仕方ありませんから、オクラにして置きました。
 ところが先日、別の目的で「一寸のハエにも五分の大和魂」と言う専門的な掲示板を始めから順繰りに見て行くと、これにそっくりなハエが出て来たのです。それが、ツマグロヒメコバエでした。
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平均棍の付近が白く粉を吹いた様になっている
カビにでも侵されているのだろうか(2007/11/15)

 このツマグロヒメコバエ、幼虫は何を食べているのか調べてみましたが、全く手掛かりが有りません。ヒメコバエ科はヒメコバエ上科に属し、この上科の中にはハモグリバエ科やクチキバエ科が入っているので、或いは、植物組織の中に潜り込むのかも知れません。
 しかし、ハエ類の食性は近縁種でも全く異なったりします。恐らく、「神のみぞ知る」のだろうと思います。
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裏側から見たツマグロヒメコバエ
ハエを裏側から撮れる機会は多くない
(2007/11/15)

 今日は、一寸気分転換になりました。しかし、次回からはまた先月「三丁目緑地」で撮った写真の続きになります。

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2008年6月19日 (木)

ホソオビヒゲナガ

 このWeblogではまだ蛾を5種しか掲載していないにも拘わらず、「昆虫 蛾」でGoogle検索するとその上位に出てしまう為、このサイトを参照される方がかなり居られます。そこで、出来るだけ蛾を掲載する様にしているのですが、最近この辺りでは蛾類が少なく(1cmに満たない小型の類は沢山居ますが、写真だけから種の検索をするのはかなり困難です)、中々写真が撮れないのが実情です。
 そこで今日は少し無理をして、ホソオビヒゲナガを紹介します。と言うのは、国分寺崖線に位置する「三丁目緑地」で撮ったのは下の写真1枚のみで、他は我が家の庭で撮ったものなのです。家の庭で撮った虫は、別のWeblog「我が家の庭の生き物たち」で紹介するのが原則ですが、「三丁目緑地」では1枚撮ったところで逃げられてしまったので、我が家の庭から賛助出演して貰うことにした訳です。

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「三丁目緑地」に居たホソオビヒゲナガの雄
名の通り、触角が非常に長い
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)

 上の写真は雄で、触角が非常に長く、一目でヒゲナガガ科と分かります。雌の方(下の四枚)ではその1/2位しかありません。留まったときの頭から翅端までの長さは8mm程度、図鑑に拠れば開帳15~17mm、小さめの蛾です。
 和名はホソオビヒゲナガで、漢字で書くと「細帯鬚長」となり、ホソオビヒゲナガガ(細帯鬚長蛾)ではありません。ヒゲナガガ科(鬚長蛾科)に属します(九大の目録ではマガリガ科の中のヒゲナガガ亜科)。この科には、30数種類が記録されている様ですが、その殆どが普通の蛾よりはずっと長い触角を持っています。
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我が家の庭で撮ったホソオビヒゲナガの雌
雄に較べると触角が短い(2008/06/08)

 文献に拠ると、同翅亜目(コバネガ、コウモリガ等の原始的な蛾類)と異翅亜目のヒゲナガガ科やマガリガ科等の翅には、鱗片の他にアクレア(aculea)と呼ばれる微小な刺毛があり、また、雌の生殖器は開口が1つ(その他の蛾では交尾用と産卵用の2つ)で、鱗翅目を同翅亜目と異翅亜目ではなく、単門亜目(Monotrysia)と二門亜目(Ditrysia)の2亜目に分類する研究者も居るそうです。何れにせよ原始的な蛾で、分類表や図鑑では初めの方に出て来ます。
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横から見たホソオビヒゲナガの雌.我が家の庭で撮影(2008/06/08)

 このホソオビヒゲナガ、面白い形をしていますが、この辺り(東京都世田谷区)でもごく普通に見られます。昼行性の蛾で、昼間でも写真の様に葉表に留まります。花に留まることもあるそうですが、まだ、見たことはありません。
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正面から見たホソオビヒゲナガの雌(2008/06/08)

 正面から撮った雌の顔を部分拡大してみました(下の写真)。余り愛嬌のない疫病神?の様な顔をしています。鬚の様に下に垂れているのは小腮鬚、その基部の両脇から上方に向かっているのが下唇髭でしょう。
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上の写真の部分拡大.疫病神?みたいな顔をしている(2008/06/08)

 今日は我が家の庭から賛助出演して貰いました。今後も出来るだけ蛾を紹介したいと思いますが、何分にも蛾が少なくなってしまったので、中々難しいと思います。

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2008年6月16日 (月)

ヤツデキジラミ

 「三丁目緑地」の傾斜部分、即ち、国分寺崖線には所々にヤツデが生えています。このヤツデは越冬する小昆虫にとっては格好の越冬場所らしく、今年の冬に紹介したクロスジホソサジヨコバイヒメヨコバイ類などの多くはヤツデの葉裏に居たものです。
 しかし、期待したにも拘わらず、ヤツデの葉裏に居なかった虫があります。それが、今日紹介するヤツデキジラミです。名前の通り、ヤツデに寄生するキジラミです。

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ヤツデキジラミ.ヤツデの葉裏に居た
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)

 冬に居なかったのは、ヤツデキジラミにとって、ヤツデの葉裏よりもっと良い越冬場所が何処かにあったからでしょう。春になり、お腹が空いて宿主のヤツデに戻ってきたものと思われます。
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体長2.5mm強、翅端まで4mm弱.中型のキジラミである
(2008/05/19)

 体長2.5mm強、翅端まで4mm弱、キジラミとしては中位の大きさです。数は、この辺りでは、少ない様です。高さ50cm位のある小さなヤツデの木に数頭居ましたが、その他のヤツデの木では殆ど見かけませんでした。
 このヤツデの木(個体)、何故か虫に好かれるらしく、冬に紹介した多くのヨコバイ類の写真も、大半はみなこの木で撮ったものです。
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真横から撮ったヤツデキジラミ.色が薄いので脱皮後間もない
個体と思われる(2008/05/19)

 キジラミ類はよく似た種類が多くて種の判別に苦労します。しかし、このヤツデキジラミは前翅前縁(写真では翅の上部)の中央近くに暗色斑があり、また、ヤツデにしか寄生しない様なので、種類を間違えることは余り無いでしょう。
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ヤツデの葉裏を歩き回るヤツデキジラミ.前翅前縁に暗色斑がある(2008/05/19)

 以前紹介した「キジラミの1種」は逆立ちをして体を左右に振っていました。掲載後に入手した文献から、そのキジラミはトガリキジラミの1種であることが確実になりましたが、どうもトガリキジラミ亜科に属す連中は屡々逆立ちをして踊る様です。羽化して間もないキジラミが集団で踊っていることもあり、その場合は少し離れていても、かなり目立ちます。しかし、このヤツデキジラミが属すキジラミ亜科の虫が逆立ちして踊っているのは見たことがありません。亜科により行動が異なる様です。
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前から見ると変な顔!!
(2008/05/19)

 5月19日に「三丁目緑地」で撮影した虫はこれで6種目になります。我ながら、そろそろ別の場所に移りたいところですが、まだ何種か紹介すべき虫が残っています。

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2008年6月14日 (土)

クワキヨコバイの1種

 今日も「三丁目緑地」に群生するシャクチリソバの葉上に居た虫の話です。
 クワキヨコバイの1種、体長1cm前後のやや大きめのヨコバイです。写真の多くはシャクチリソバの葉に付いていたものですが、近くのツワブキやヤツデの葉裏にもかなりの数が居ました。
 白っぽいのと黄色いのが居ます。初めは別々の2種類かと思ったので、それぞれ背面、横、正面の3方向から撮ってあります。まず白い個体から(なお、3枚の写真は、基本的に同一個体を撮ったものではありません)。

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クワキヨコバイの1種.色の白い個体
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)
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側面.上とは別個体.以下何れもそれぞれ別個体の
写真と考えてください(2008/05/19)
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正面(2008/05/19)

 次に黄色い方。これも基本的に別個体を撮ったものです(同じ個体を別の場所・時間で撮っている可能性もあります)
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クワキヨコバイの1種.黄色の個体(2008/05/19)
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側面(2008/05/19)
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正面(2008/05/19)

 この白と黄の色違いは、居るときには必ず両方とも居ます。そこで、どうも雌雄ではないのかと思っていたところ、ヤツデの葉裏で、白と黄色で交尾しているのを見付けました。それも1組ではなく、何組も見ましたから、色の違いはやはり雌雄の違いの様です。
 残念ながら、私にはどちらが雄で、どちらが雌なのかよく分かりません。しかし、白の方が威勢が良さそうですから、白が雌の様な気がします。
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交尾中のクワキヨコバイの1種(2008/05/19)

 お互いの交尾期の一部が翅からはみ出しています。横から見ると、下の写真の様になります。
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側面(2008/05/19)

 クワキヨコバイはこれまで1種とされていました。しかし、実際は非常に良く似た多くの種(100種以上?)に分化しているのだそうです。今日の表題は「クワキヨコバイの1種」としておきましたが、ヒョッとすると、今日掲載した写真は1種類ではなく、複数の種類に跨っている可能性もあります。
 これで「三丁目緑地」に生えているシャクチリソバの葉上に居た虫は紹介し終わりました。しかし、「三丁目緑地」の他の場所で撮った虫の話はまだ続きます。

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2008年6月11日 (水)

セボシジョウカイ

 今日はこの辺りでは珍しいジョウカイボンの仲間、セボジジョウカイを紹介します。これも「三丁目緑地」に群生するシャクチリソバの葉上に居たものです。
 この虫、カミキリムシによく似ています。小さくて(体長12mm程度)よく見えないので、私も初めはカミキリかと思いました。
 ジョウカイボンの仲間(ジョウカイボン科:約140種)の虫は、何れもカミキリに似た形をしています。他にカミキリムシに似たグループとして、カミキリモドキがありますが、この科(カミキリモドキ科:約50種)に属す昆虫も全てカミキリに似た形をしています。カミキリムシに似ると何か利点があるのでしょうか?

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シャクチリソバの葉上を歩くセボシジョウカイ.体長約12mm
小さいので、初めはカミキリムシかと思った
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)

 しかし、カミキリに似てはいますが、ジョウカイボンは分類学的にはホタル上科に属し、一方、カミキリムシはハムシ上科ですから、かなり離れた間柄と言えます。
 食性も、カミキリムシの幼虫は鉄砲虫と呼ばれ、木に穴を空けて植物組織を食害するのに対し、ジョウカイボンは幼虫も成虫も基本的に捕食性です。見かけによらず「獰猛」なのです。
 ちなみに、カミキリモドキは漢方で使うツチハンミョウに近い仲間で、ゴミムシダマシ上科(ヒラタムシ上科異節群)に属します。これまた、何れとも離れたグループです。
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背面の斑紋は変化が大きく、消失する場合もある
(2008/05/19)

 しかし、外見がよく似ているので、ジョウカイボンやカミキリモドキをカミキリムシと間違える人がかなり居る様です。これらをカミキリから見分けるには、一々図鑑を引っ張り出さなくても、簡単な方法があります。一寸触ってみればよいのです。
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葉裏に逃げ込んだのを葉をひっくり返して撮影(2008/05/19)

 カミキリムシは鞘翅や外骨格が固いのに対し、ジョウカイボンやカミキリモドキは全体的に柔らかく、大袈裟に言えばフニャフニャです。違いは直ぐに分かります。しかし、カミキリモドキの中にはツチハンミョウと同じく、体液中にカンタリジンを含むものがあるので、直接は触らない方が良いかも知れません。
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セボシジョウカイの顔.口器が複雑(2008/05/19)

 ジョウカイボンの仲間は随分昔に成城でも見た様な気がしますが、このセボシジョウカイを見るのは初めてです。調べてみると、このセボシが出現するのは5~6月だけで、夏には見られない様です。
 このWeblogやもう一つの「我が家の庭の生き物たち」を始めてから気付いたことの一つに、子供の頃には見たことのない虫がかなり居ると言うことが挙げられます。それらの虫は、このセボシジョウカイの様に、何れも春から初夏にかけてだけ発生する種類です。子供の頃も春から捕虫網(今はカメラ)を振り回していたはずなのですが、或いは、夏休み中と較べて熱心さが些か足りなかったのかも知れません。

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2008年6月 9日 (月)

カゲロウ類2種

 成城に棲んでいる虫を万遍なく紹介するとなると、自分自身としてはこれまで全く興味を持ったことのない虫も掲載しなければならないでしょう。・・・と言う訳で今日は、カゲロウの1種を紹介します。カゲロウの写真を撮ったのは生まれて初めてです。
 カゲロウ目に属す昆虫は、何れも幼虫時代を水中で過ごします。成城にある「水場」と言えば、仙川、野川、国分寺崖線沿いの湧水、成城大学内にある池(昔は釣りなどしたものです)などが思い浮かびます。個人宅にある小さな池で発生する場合もあるかも知れません。

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カゲロウの1種.亜成体.コカゲロウ科に属すと思われる
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)

 今日最初に紹介するカゲロウは、「三丁目緑地」のシャクチリソバの葉上に居ました。恐らく緑地内にある湧水辺りから発生したのでしょう。
 このカゲロウ、種類は分かりませんが、眼の形状、翅脈(余りよく見えませんが)等から、恐らくコカゲロウ科に属すと思われます。立派な羽がありますが、実は、これは成虫ではありません。
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同一個体を正面から見た図.何とも奇妙な眼をしている
(2008/05/19)

 カゲロウ目の昆虫には亜成体という特別な発生段階があり、写真のカゲロウは、この亜成体なのです。一部の例外を除いて、もう一度脱皮して成虫になります。翅も脱皮して新しくなるそうで、脱皮するところを見てみたいものです。
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上から見ても変なマーブル・チョコレートの様な眼(2008/05/19)

 亜成体の翅は、写真で見る様に、透明ではなく曇りがあり、細毛が生えています。また、コカゲロウ科の雄はターバン眼と言う奇妙な眼(一番最後の写真参照)をしていますが、亜成体では写真の様に、上下の間に仕切りの模様は有っても、全体としては厚めのマーブル・チョコレートの様な形をしています。
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最初の写真を部分拡大したもの.翅に曇りがあり毛が生えている
(2008/05/19)

 下の写真は、「三丁目緑地」ではなく、3丁目の住宅地の中にある空き地で撮ったものです。この個体は成虫です。これも種類は分かりませんが、コカゲロウ科の1種でしょう。上の写真の成虫である可能性も否定できません。
 コカゲロウ科の成虫は、ターバン眼と呼ばれる上を向いた奇妙な形の眼をしています。掲載してた写真ではよく分かりませんが、原画を拡大すると、上向きの部分がチャンと複眼になっているのが分かります。また、成虫の翅は透明で無毛です。
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別の場所で撮影したもの.やはりコカゲロウ科と思われる
これは成虫で、翅は透明で無毛、眼はカップ状(ターバン眼)
(2008/05/19)

 今日は私にとっては余り縁のない虫?を紹介しました。「三丁目緑地」で撮影したのは5月19日で少し時期遅れになってしまいましたが、この日撮った写真はまだまだ続きます。

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2008年6月 7日 (土)

マガイヒラタアブ

 今回は久しぶりにアブの登場です。成城にもアブ類は色々居るのですが、最近はどうもカメムシやヨコバイ等の半翅目に押されて中々登場出来ない様です。
 今日紹介するのはヒラタアブの1種、マガイヒラタアブです。居たのは、前回のマドガと同じく、「三丁目緑地」にあるシャクチリソバの群落の中です。

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マガイヒラタアブの雄.雌は複眼間が広い
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)

 ヒラタアブ類は酷似種が沢山居て識別に苦労します。このマガイヒラタアブは、ヒラタアブとしてはやや大きめで体長10~12mm程度、大きさや模様はナミホシヒラタアブ、キイロナミホシヒラタアブ、ケヒラタアブ等とよく似ています。
 これらの内、ケヒラタアブは複眼に毛が生えているので区別できます。ナミホシヒラタアブは顔に黒色中条があるので区別されます。キイロナミホシヒラタアブは、マガイヒラタアブと同様、複眼に毛が無く、黒色中条もありません。
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横から見たマガイヒラタアブ.毛が多いが、複眼は無毛
(2008/05/19)

 マガイとキイロナミホシの違いは、前者では触角基部の黒色斑と額の黒色部分が繋がっているが、後者では繋がっていない、とのことです。写真(下、拡大してみてください)を見ると、この2つの暗色部分は連続していますので(白く光った部分はストロボの反射)、マガイヒラタアブと言うことになります。
 しかし、この2種が実際にどの様に異なるのかは、私には良く分からないのです。と言うのは、マガイは最近キイロナミホシから分けられた種類で、図鑑やInternetでキイロナミホシとされている写真の殆どはマガイらしく、キイロナミホシの正確な情報が手に入らないからです。
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正面からみたマガイヒラタアブ.顔面に黒色中条が無く、
触角基部の黒斑と額の黒色部分が連続している
(2008/05/19)

 良く分からないにも拘わらず、マガイヒラタアブとした理由は他にあります。「一寸のハエにも五分の大和魂 」と言う専門家も参加している有名な双翅目の掲示板に、「キイロナミホシヒラタアブ.この学名の種類は,稀に北海道で見られるだけで,普通に見られるのはマガイヒラタアブ Syrphus dubius Matsumura, 1918とされている」とあるからです。素人としては、これに従うしかありません。
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マガイヒラタアブの身繕い.ヒラタアブ類は首が良く回る
頭部は殆ど逆さになっている(2008/05/19)

 最近はどうも更新が滞っています。写真は有るのですが、色々分からないことが多く、調べるのに時間がかかってしまうのです。
 今後は、せめて1日おきに更新したいと思っております。

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2008年6月 3日 (火)

マドガ

 世田谷区立明正小学校に隣接する「三丁目緑地」には、かつて掲載したシャクチリソバの群落があります。時々、根元から刈られてしまいますが、強靱な植物なので、その程度ではへこたれません。今日は、その群落の中に居たマドガ(窓蛾)を紹介します。マドガ科に属し、日本には1属1種しか居ない、独特の姿をした蛾です。
 ヨコバイ類の写真を撮る為にシャクチリソバの群落の中に入って行った時、繁った葉っぱの下から飛び出してきました。しかし、シャクチリソバが幼虫の食草ではありません。食草は、キンポウゲ科のボタンヅルです。

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マドガ.開帳15mm程度の小型の蛾
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/19)

 写真は蛾が画面一杯になる様に拡大してあります。これを見るとかなり威勢の良い蛾の様に見えますが、実際は開帳15mm程度の小さな蛾です。しかし、白、黒、黄のコントラストが強く、かなり目立ちます。もし、これが開帳10cm近くもあったら、イボタガやオオミズアオの様に有名になったでしょう。
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正面から見たマドガ.翅の拡がりが格好良い(2008/05/19)

 マドガは昼行性で、花に吸蜜に来たり、地面に降りて吸水することもあるそうです。写真は全て葉の上に留まったところを撮っています。こういう、葉の表に留まる蛾は昼行性の様です。夜行性の蛾ならば、日中は葉の裏に逃げ込みます。
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斜め横から見ると、歌舞伎役者の様(2008/05/19)

 昔は、成城の町にも色々な蛾が居たのですが、最近は少なくなりました。夏になっても、街灯の周りで飛び回っている蛾を見ることはまずありません。余り沢山街灯に群れるのも困りものですが、全く居ないと言うのもかえって不気味な感じがします。

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2008年6月 1日 (日)

アオサギ

 今日は気分転換に仙川(川の仙川)で撮ったアオサギを紹介します。
 アオサギは野川では常連ですが、仙川で見るのは、実は、これが初めてです。尤も、この時期に仙川に行ってもカルガモ位しか居ないと思っていたので、これまで余り行ったことが無かったからかも知れません。

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仙川のアオサギ.ジッと一点を見つめている
今日の写真は全てISO1600で撮影
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/21)

 アオサギは日本産では最大のサギ(サギ科)です。同じく仙川で屡々見かけるコサギは翼長240~283mm(新しい図鑑が本の山に隠れて見えないので、昔の図鑑に拠っています)なのに対し、アオサギは417~475mmで実に2倍近く(約1.7倍)あります。・・・と言ってもツルよりはずっと小型です。タンチョウヅルの翼長は625~664mm、アオサギの約1.5倍です。
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アオサギの頭部拡大.嘴と眼が黄色(2008/05/21)

 サギとツルとは一見似ていますが、ソモソモ、所属する目(分類学上の目、科の上、綱の下)が違います。サギはコウノトリ目サギ科、ツルはツル目ツル科に属します。
 コウノトリ目にはサギ科の他に、コウノトリ科、トキ(ヘラサギ)科等があり、一方、ツル目にはツル科の他に、ヤンバルクイナで有名になったクイナ科その他の多くの科があります。全然違ったグループなのです。
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首を前後させながらゆっくり歩く(2008/05/21)

 コウノトリ目とツル目で何処が違うのかと言われると、素人の私は困りますが、コウノトリ目に属す鳥の脚の後指は長く、物に掴まることが出来て木の上等に巣を作れるのに対し、ツル目の鳥は後指が短く、地上でしか生活出来ません。外見は似ていても指の構造が違うので、生態は大きく異ならざろうを得ないのです。
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ノッシノッシと反対方向へ(2008/05/21)

 難しいことはさて置き、このアオサギは7丁目の橋を少し北に遡った所で撮りました。コサギもよくこの付近に居ます。岸に草が生えていて小魚その他の餌になる生き物が隠れるのに都合が良いのでしょう。
 浅い所を首を前後させながらゆっくりノッシノッシと歩いたり、或いは、何かを狙っているらしく、一点を睨んでかなり長い間ジッとしていることもありました。
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アオサギの飛翔.首を縮めて飛ぶのがサギ類の特徴
ISO1600で撮影したものを部分拡大したので暗部がザラ付いている
(2008/05/21)

 真横で写真を撮っていても逃げませんでしたが、やがて飛び上がりました。普通、仙川で水鳥が飛ぶときは川筋に沿って真っ直ぐ飛びます。しかし、この辺りは木が少ないせいか、このアオサギ、途中で旋回して戻ってきました。
 飛翔中の鳥など撮るつもりは全く無かったのですが、これは撮れると思い、咄嗟に焦点を合わせて2枚だけ撮りました。これまで飛んでいる鳥など一度も撮ったことが無いにも拘わらず、不思議なことに、2枚ともチャンと撮れていました。
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アオサギの雄大な飛翔.このまま飛び去っていった
(2008/05/21)

 今日の写真は、成城大学付近の暗い所で撮っていた時の設定を戻すのを忘れた為、すべてISO1600で撮ってあります。2番目の写真は、4番目とほぼ同じ大きさに撮った写真の部分拡大ですが、それでも何とか使えます。最近のカメラは随分進歩したものだと我ながら感心しています。

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