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2008年5月24日 (土)

ヘラクヌギカメムシ

 今週は晴天に恵まれたので、三丁目緑地や四丁目緑地に行って来ました。随分と色々な虫を撮りましたが、その前に、先週四丁目緑地で撮った虫を先に紹介しなければなりません。
 今日は、ヘラクヌギカメムシ、体長12mm前後の中位のカメムシです。

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ヘラクヌギカメムシ.カメムシ科に似ているがクヌギカメムシ科に属す(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/16)

 ヘラクヌギカメムシはカメムシ科ではなく、クヌギカメムシ科という別の科に属します。クヌギカメムシ科には臭線の開口部に棘状突起がありますが、カメムシ科にはありません。
 臭線の開口部は、中肢基部と後肢基部の間にあり、体の真ん中ではなく正中線より少し外側に位置します。下の写真でもそれらしき物が見えています(写真をクリックして拡大して見て下さい)。
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真横から撮ったヘラクヌギカメムシ.中肢と後肢の間に
突起の様なものが見える。気門は黒くない
(2008/05/16)

 クヌギカメムシ科には、背側から見ると殆ど区別の付かないクヌギカメムシ、ヘラクヌギカメムシ、サジクヌギカメムシの3種が居ます。この内、クヌギカメムシは気門が黒いので区別は簡単です。ヘラかサジかは、雄の場合、生殖器を見れば分かりますが、雌は容易に区別が付かないそうです。この個体は雌ですから、実を言うとヘラかサジか分からないのですが、東京都内の記録を見ると、最近はサジクヌギカメムシの報告は無い様なので、ヘラクヌギカメムシと判断しました。
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正面から見たヘラクヌギカメムシ.眼は触角の後(2008/05/16)

 ここに掲載した写真は全て5月16日に撮影したもので、その時はこの1頭しか見ませんでした。しかし、22日に四丁目緑地の少し藪になった所に入ってみると数頭が居ました。この辺りではごく普通の種の様です。
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斜めから見たヘラクヌギカメムシ.眼が赤い(2008/05/16)

 「石神井公園の昆虫」というサイトに拠ると、クヌギカメムシはクヌギ、ヘラクヌギカメムシはコナラを好むそうです。四丁目緑地の付近には、コナラもクヌギも沢山あります。ヘラの付かないただのクヌギカメムシも居るかも知れません(なお、世田谷区の本来の植生はシイ・シラカシ等の常緑樹林で、この辺りに多いクヌギ、コナラ、イヌシデなどはシイ・シラカシ等を切った後に薪炭用として植えられたものだとされています)。
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ミツバツツジ(の類)の葉上を歩くヘラクヌギカメムシ.
直ぐ近くのナラ類から飛んできたのであろう
(2008/05/16)

 秋に比べやはり春は虫が多く、写真が沢山溜まってしまいました。更新頻度を高める必要がある様です。

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