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2008年5月27日 (火)

クロクシコメツキ?

 今日はコメツキムシの仲間を紹介します。このWeblogでコメツキムシは初登場です。
 甲虫類には外見の似た種類が多く、種の判別に苦労することが多いのですが、今日のコメツキムシも特徴的な形態や斑紋を持っていないので、種の判別には苦労させられました。
 多分、クロクシコメツキだと思います。しかし、自信はありません。何しろ、コメツキムシ科は世界で10,000種、日本でも約600種は居るというのですから・・・。

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ヒメジオンに居たコメツキムシ
多分クロクシコメツキと思うが自信はない
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/05/16)

 写真は「四丁目緑地」に生えているヒメジオンにいた個体です。「四丁目緑地」では同じ様なコメツキムシを何度も見ましたが、多分皆同じ種類だと思います。全体としては、かなりの数居るでしょう。
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ストロボの光に驚いてヒメジオンを上下するコメツキムシ(2008/05/16)

 コメツキムシ類の幼虫は、腐朽した樹の樹皮や木部、或いは、腐植土中に棲んで、穿孔虫やコガネムシ類の幼虫などを食べるものが多いそうです。甲虫の中では、珍しく「益虫」に属す訳です。
 しかし、クロクシコメツキやマルクビクシコメツキ、コガネコメツキ等の幼虫は、土中に生活して植物の根を食べます。こちらは「害虫」になります。
 面白いことに、これらの害虫の幼虫は、農業関係者の間では、ハリガネムシと呼ばれているそうです。勿論、カマキリに寄生するハリガネムシとは全くの別物です。
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葉の先でこれからどうするか迷っている?
跗節先端ではなく、基部に近い部分で体を保持している(2008/05/16)

 テントウムシには、それによく似たテントウムシダマシやテントウミジンムシなどのグループが居ます。コメツキムシにも同様に、コメツキダマシとコメツキモドキが居ます。コメツキモドキ科の昆虫は余りコメツキムシとは似ていませんが、コメツキダマシ科は非常によく似ています。一般に頭が大きく尻すぼみになっている種類が多いのですが、中には外見上はどう見てもコメツキムシとしか思えないものも有ります。
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上唇が見える(2008/05/16)

 検索表に拠れば、コメツキムシ科とコメツキダマシ科の違いは、前者では触角が眼の直ぐ近くに位置するのに対し後者ではやや離れていること、前者では外部から上唇が見えるのに対し後者では見えないところにあります。
 しかし、もっと簡単な方法があります。虫をひっくり返して平らなところに仰向けに置くと、コメツキムシならばやがて動きを止めたかと思うとパチンと勢いよく撥ね跳びます。
 コメツキダマシ類は撥ね跳ばない様です。私自身はコメツキダマシを捕まえたことがないので試してみたことも当然ありませんが、保育社の原色日本昆虫図鑑(上)のコメツキダマシ科の解説には「腹を上にしておいてもはねない」と書いてあります。
 しかし、まァ、世の中には変わった人が居るのと同じく、コメツキムシにも撥ね跳ばない種類があるらしいので、厳密にはやはり検索表に拠るのが一番安全です。

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