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2008年2月26日 (火)

ニジュウヤホシテントウ


 些か多忙で、更新する暇がありません。今月は、今回でまだ2回目の書き込みですが、後4日で3月になってしまいます。少しサボり過ぎの様です。

 今年撮った写真は有るのですが、今日は、「三丁目緑地」で今行われている環境整備工事(=環境破壊工事)で無くなってしまった草原で、昨年の7月に撮った、ニジュウヤホシテントウを紹介することにします。


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ニジュウヤホシテントウ.体に毛が多く艶がない

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2007/07/27)



 ニジュウヤホシテントウはよく知られている様に、テントウムシの中では少数派の植物食のテントウムシです。オオニジュウヤホシテントウ、ヤマトアザミテントウ、エゾアザミテントウ等によく似ていますが、これらはみな、マダラテントウ亜科(Epilachinae、マダラテントウ族Epilachnini)、マダラテントウ属(Epilachna)に属し、何れも植物食です。

 アブラムシやカイガラムシを食べるのと植物食では随分違う様な気もしますが、歯は何れも咀嚼型なので、形態的には普通のテントウムシ類と余り違いはない様です。しかし、この仲間は体に細毛が密生しているので、この辺りでよく見るテントウムシとは異なり艶が有りません。

 よく見かけるナミテントウヒメカメノコテントウナナホシテントウキイロテントウ等はみな毛が無く艶があります。しかし、体に細毛が生えているテントウムシは種類の上からは非常に多く、テントウムシ全体を見ると、艶の有る方が少ない位です。

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ニジュウヤホシテントウの顔.普通のテントウムシによく似ている(2007/07/27)



 ニジュウヤホシテントウはジャガイモなどの害虫として知られています。三丁目緑地で何を食べていたのかは、実は、良く分かりません。葉が殆ど丸坊主になっていて、種類の判別が出来なかったからです。ジャガイモだけでなく、色々なナス科植物の葉を食べるとされています。

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横から見たニジュウヤホシテントウ.毛が光って見える(2007/07/27)



 ニジュウヤホシテントウは、ナナホシテントウと同じく、昔は我が家の庭でも見ましたが、最近は全く見ることがありません。悪玉テントウムシの1種とは言え、久しぶりに見付けてとても懐かしい思いがしました。しかし、世田谷区の環境整備工事とやらで、その生息地は完全に潰されてしまいました。


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