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2008年1月14日 (月)

クロスジホソサジヨコバイ


 先日、仙川に続いて三丁目緑地に行って来ました。越冬中の虫を探しに行ったのです。

 ゴミムシやカメムシも居ましたが、一番沢山見つかったのはヨコバイの仲間でした。みな、普段は見ない顔ぶれです。暖かい季節には樹の上の方で暮らし、寒くなると樹下に降りて来て灌木の葉裏で越冬する連中の様です。

 今日はその中からクロスジホソサジヨコバイを紹介します。


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クロスジホソサジヨコバイの雌.体長約5mm

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2008/01/11)



 白、黄、赤、黒の混じった綺麗なヨコバイです。大きさは翅端まで5mm前後、ヨコバイとしては中程度と言えるでしょう。

 尤も、雄の方(下の写真)は赤味が少なく、雌の方がずっと綺麗です。雌の方が色鮮やかと言うのは虫の世界では珍しい例です。

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クロスジホソサジヨコバイの雄.雌の方が色鮮やか(2008/01/11)



 ヤツデの葉裏に多かったので、始めはヤツデに寄生する種類かと思いましたが、バラン(葉蘭)やシュロの葉裏にも居ました。冬以外の季節に寄生する植物が何なのか調べてみると、ナラ類に寄生する様ですが、詳しいことは良く分かりませんでした。

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横から見たクロスジホソサジヨコバイ(雌)(2008/01/11)



 このヨコバイ、翅端に黒斑が一対あり、背面から見ると眼の様にも見えます。始めて見たときはどちらが頭なのか一瞬迷いましたが、この類のヨコバイの形からして、尖った方が頭なのは明らかです。

 頭の方向を間違え易いので、「マエムキダマシ」の別名を頂戴している様です。

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正面から見たクロスジホソサジヨコバイ(雄)

この仲間は頭が匙の様で細いのでホソサジヨコバイの名がある

(2008/01/11)



 クロスジホソサジヨコバイとは随分長い名前です。これは黒いスジのあるホソサジヨコバイの意で、ホソサジヨコバイ類は一つの亜科(科とする場合もある)を作っています。尤も、種類は多くなく、九州大学の目録にも4種しか載っていません。

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クロスジホソサジヨコバイの終齢幼虫.尾端に黒斑が1対ある(2008/01/11)



 成虫ばかりでなく幼虫も沢山おり、かなり若齢の個体も居ました。特に越冬形態というべきものが無く、周年発生の途中で冬が来たと言う感じです。南方系の昆虫なのでしょうか。

 調べてみると、「クロスジホソサジヨコバイは南方系の種類で関東では殆ど記録がない」、と書いているサイトがありました。例によって温暖化のもたらす所で、今、東京では普通種の様です。

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クロスジホソサジヨコバイの若齢幼虫.若齢でも黒斑がある(2008/01/11)



 このヨコバイを撮った日は春の様に暖かな日で、撮影中にヨコバイが飛んで逃げてしまい苦労しました。今日はこの冬一番の寒さの様なので、買い物がてら、またヨコバイを探してみるつもりです。


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