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2007年12月18日 (火)

ヨツボシヒョウタンナガカメムシの幼虫


 ヨツボシヒョウタンナガカメムシは10月27日に紹介しましたが、幼虫の写真がまだ沢山残っていますので、今日はそれを掲載することにします。


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オオケタデに集るヨツボシヒョウタンナガカメムシの幼虫

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2007/10/05)



 このヨツボシヒョウタンナガカメムシは、「四丁目緑地」ではオオケタデ(オオベニタデ)、オオイヌタデ、エノコログサ(ネコジャラシ)の何れにも集っていましたが、「三丁目緑地」、「七丁目緑地」ではエノコログサ、4丁目や3丁目の空き地では単子葉植物の多い草むらに居ました。更に11月下旬には、我が家でも1頭見付けました。これまで紹介したカメムシ類の内で最も広範囲に分布する最普通種の様です。

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オオイヌタデに居たヨツボシヒョウタンナガカメムシの終齢幼虫(2007/10/11)



 幼虫の体長は6mm以下で、かなり速く歩きます。全体的に少し赤味を帯びた黒色をしており、触角も長いので、アリと見間違えてしまいます。この大きさの黒っぽいカメムシには、アリと見分けが付き難いのが他にも色々いますが、一種の擬態なのかも知れません。

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エノコログサの上を歩くヨツボシヒョウタンナガカメムシの幼虫

芒が邪魔して歩き難い(2007/10/05)



 このヨツボシヒョウタンナガカメムシは、一応斑点米カメムシとしてその名が知られています。しかし、Internetで検索してもあまり害虫としては登場して来ませんから、アカスジカスミカメやアカヒゲホソミドリカスミカメ(イネホソミドリカスミカメ)の様な「大害虫」ではない様です。

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エノコログサの芒の上を歩くヨツボシヒョウタンナガカメムシの幼虫
(2007/10/11)



 ヨツボシヒョウタンナガカメムシの越冬形態は調べても良く分かりませんでした。しかし、他の多くのカメムシ同様、成虫で越冬するものと思われます。この幼虫達も既に成虫となり、今頃は何処かに潜んでジッと春が来るのを待っているのでしょう。


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