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2007年12月 1日 (土)

トサカグンバイ


 成城3丁目に、「お茶坂」と呼ばれている、国分寺崖線を直角に下る急坂があり、その横が「三丁目緑地」への入り口の一つになっています。

 この入り口付近の草地には結構色々な虫が居て、これまでにもそこで撮った虫を随分紹介していますが、先日その入り口で、少し大きめのグンバイムシを見付けました。


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アセビの葉上を歩くトサカグンバイ

(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2007/11/15)



 体長約4mm、アセビに付いていたグンバイムシで、調べてみるとトサカグンバイと言う種類でした。

 このグンバイムシは、普段はクスノキ科、バラ科、ツツジ科、カキ科などの様々な樹木に寄生していますが、寒くなるとアセビに寄生転換して、産卵、越冬(或いは、越冬、産卵)するのだそうです。

 アセビに付いていたのは、必然的だった訳です。

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翅に光が当たってステンドグラスの様(2007/11/15)



 御存知の読者も多いと思いますが、グンバイムシは、実は、カメムシの仲間です。カメムシ目、トコジラミ下目、グンバイムシ上科のグンバイムシ科に属します。トコジラミ下目には、トコジラミの他に、カスミカメムシ科、サシガメ科、ハナカメムシ科、マキバサシガメ科等、「カメムシ」の名が付く仲間も沢山入っていますから、グンバイムシはレッキとしたカメムシの仲間だと言えます。


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横から見たトサカグンバイ.眼が赤く光っている.

頭の上には大きな風防の様なものがある(2007/11/15)



 しかし、トコジラミをカメムシと言わないのと同じく、グンバイムシはグンバイムシですから、ここでは「昆虫(カメムシ)」のカテゴリーではなく、「昆虫(グンバイムシ)」に入れてあります。

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正面からみたトサカグンバイ.(2007/11/15)



 写真を見ると、このグンバイムシの眼が赤いのが一寸気になります。写真は総てストロボ同期で撮影していますので、赤目現象がグンバイムシでも起っている様な感じです。しかし、赤目現象は毛細血管の血の色が反射されることで起こります。グンバイムシには赤い血は流れていませんから、別の理由で赤く見えるのでしょう。或いは、実際に赤いのかも知れません。

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トサカグンバイが飛び出す瞬間(2007/11/15)



 グンバイムシの動きは、アブラムシの有翅型などと同じく、かなり緩慢です。しかし、これもアブラムシの有翅型と同じく、突如として飛び出します。上の写真は、その一瞬を捕らえたものです。

 本当は、飛ぶところを撮るつもりではなく、単に葉の先端にいるのを横から撮るつもりだったのですが、シャッターを押した瞬間に翅を拡げたので、偶々こう言う写真が撮れてしまったのです。

 全くの、まぐれ当たりです。


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