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2007年11月 4日 (日)

アカヒメヘリカメムシ


 旅行に出て少し滞っていた「四丁目緑地に居たカメムシ」の続きです。

 今日はアカヒメヘリカメムシを紹介します。前回のスカシヒメヘリカメムシと同じヒメヘリカメムシ科に属し、属は違いますが、よく似ています。

 特に羽化したばかりのスカシヒメヘリカメムシと似ています。しかし、このアカヒメヘリカメムシの方がやや大型であること、小楯板の後端が白くないこと、胸部頭部には殆ど斑紋が見られないこと、等で区別が付きます。


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オオイヌタデの花穂に留まるアカヒメヘリカメムシ.体長約8mm、

スカシヒメヘリカメムシよりも少し大きい

(クリックで拡大表示、以下同じ)

(2007/10/11)



 このカメムシも、これまでに紹介したスカシヒメヘリカメムシヨツボシヒョウタンナガカメムシと同様、イネ科の植物にも寄生するのですが、農業上の害虫としては特に問題にされてはいない様です。

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横から見たアカヒメヘリカメムシ.やはり毛が多い(2007/10/11)



 四丁目緑地ではアカヒメヘリカメムシはごく少なく、10月11日にオオイヌタデに居たのを見ただけです。尤も、沢山居るスカシヒメヘリカメムシに紛れて分かり難かっただけかも知れません。

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アカヒメヘリカメムシの5齢幼虫(2007/10/11)



 幼虫も1頭だけ見付けました。腹部が綺麗な黄緑色をしています。親とは随分色が違うので、始めは別のカメムシの幼虫かと思いましたが、家に帰って調べたところ、アカヒメヘリカメムシの5齢幼虫であることが分かりました。

 カメムシと言うのは、不完全変態であるにも拘わらず、幼虫と成虫で驚くほど色彩が異なる種類が沢山あって苦労させられます。


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