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2007年10月の19件の記事

2007年10月28日 (日)

スカシヒメヘリカメムシ

 「四丁目緑地」に居たカメムシの続きです。
 オオイヌタデには集っても、エノコログサ(ネコジャラシ)には殆ど居なかったのが、このスカシヒメヘリカメムシです。ヒメヘリカメムシ科に属す、体長約7mmの比較的小さなカメムシです。
 普通の感覚では7mmと言うのは小さい虫だと思いますが、カメムシの仲間には2~3mmのものも沢山いるので、これでも「比較的小さな」方なのです。

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スカシヒメヘリカメムシ.体長約7mmで翅が透明
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2007/10/17)

 このカメムシは体色にかなりの変異があります。下の写真はかなり黒味が強い個体ですが、赤っぽくて近縁のアカヒメヘリカメムシに似た様な感じがするものもあります。
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スカシヒメヘリカメムシ.体色にかなりの変異があるがこれは黒い方(2007/09/28)

 このスカシヒメヘリカメムシは、やはりイネその他の作物に寄生するとのことです。しかし、先日のヨツボシヒョウタンナガカメムシ同様、農業上の害虫としてはその名は余り知られていない様です。
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5齢幼虫と羽化後間もないスカシヒメヘリカメムシの成虫(2007/10/05)

 幼虫もかなり居て、成虫と一緒に数頭が固まっていることがしばしば有ります。ある種のカメムシに良く見られる習性です。
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羽化したてのスカシヒメヘリカメムシ.翅がまだ透明でない(2007/10/05)

 羽化したての成虫は、翅が不透明、色合いも薄いので、直ぐに分かります。10月上旬の時点では、上の写真の様な羽化直後と思われる個体が沢山居ました。
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これも羽化後余り経っていない個体と思われる(2007/10/05)

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上の個体を横から見たもの(2007/10/05)

 「四丁目緑地」に居たカメムシは、まだ幾種類かあります。続けて掲載したいのですが、明日から数日不在となりますので、このWeblogも暫し御休みと相成ります。

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2007年10月27日 (土)

ヨツボシヒョウタンナガカメムシ

 「四丁目緑地」のタデ類に集まるカメムシの中で、最も数の多いのはヨツボシヒョウタンナガカメムシでした。前回の「タデに集まるカメムシ」に掲載した最後の写真に写っているのは殆どが、このカメムシです。
 体長は6~7mmでかなり小さく、これがもっと小さい幼虫と一緒にオオイヌタデの花穂に無数と言っても良いほど集っているのですが、1種の保護色になってしまって、よ~く見ないと居るのか居ないのか分らない程です。

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オオイヌタデに集るヨツボシヒョウタンナガカメムシ
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2007/10/11)

 「ヒョウタン」の名が付くのは、胸部に括れがあり、虫全体がヒョウタン型に見えるからでしょう。ナガカメムシ科にはヒョウタンの名が付くカメムシが沢山居ますが、分類群としての「ヒョウタンナガカメムシ」と言うのは無い様です。
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同.少し斜めから見たもの(2007/10/11)

 このカメムシは前肢腿節が太くなっています。サシガメ科やナガカメムシ科には、こう言うカメムシがかなり居ます。サシガメの場合は獲物を捕まえるのに腕力が必要なのかも知れませんが、ナガカメムシの場合は何故こうなっているのか良く分かりません。或いは、イネ科の芒(のぎ)をかき分けるのに力がいるのでしょうか。
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裏側から見たヨツボシヒョウタンナガカメムシ
前肢腿節は太くて黒い
(2007/10/11)

 タデばかりでなく、エノコログサ(ネコジャラシ)にもこのカメムシが沢山来て居ました。イネを吸汁することもあり、斑点米の原因になるそうです。しかし、Internetを検索しても駆除に関することは殆ど出て来ませんでしたから、大した悪さはしていない様です。写真は沢山あるので、3枚連続で載せておきます。
 何時も思うことですが、小さいカメムシにとって、イネ科の芒や植物の毛と言うのは、随分邪魔な代物の様です。植物にとっては、それだけ役に立っていると言うことでしょう。
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エノコログサの上を歩くヨツボシヒョウタンナガカメムシ.その1(2007/10/04)

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エノコログサの上を歩くヨツボシヒョウタンナガカメムシ.その2(2007/10/04)

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エノコログサの上を歩くヨツボシヒョウタンナガカメムシ.その3(2007/10/11)

 次回もやはりカメムシを紹介します。暫くカメムシが続く予定です。

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2007年10月25日 (木)

タデに集まるカメムシ

 実は今まで知らなかったのですが、タデと言う植物は、まだ花被が付いている内に花の中で種子が急速に成熟してしまう様です。花被を擦ると中から熟した黒い種子が出て来ます。

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オオケタデの花穂.まだ花が着いている様に見える
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2007/10/05)

 上の写真はオオケタデの花穂です。一見まだ花が咲いている感じですが、下の方に黒い種子が見えます。  その部分だけを下に拡大してみました。花被に包まれて黒々とした立派な種子が出来ています。
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オオケタデの種子(2007/10/05)

 この種子を目当てにカメムシがやって来ます。カメムシと言うのは、植物の茎や果肉からも吸汁しますが、多くは種子から栄養を摂るのが本来の様です。口吻から唾液を送り込み、種子の中身を溶かして吸汁するのです。
 茎や果肉には、糖分はあっても、成長や産卵に必要なアミノ酸は僅かしか含まれていません。種子ならば蛋白質がかなり豊富なので、充分にアミノ酸を摂ることが出来る訳です。
 種子を餌にしない吸汁性の昆虫は、アブラムシやヨコバイの様に、必須アミノ酸を合成するバクテリアを体内に飼って、不足するアミノ酸を獲得しなければなりません。
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オオイヌタデに集まるカメムシ(クリックで拡大)
(2007/10/05)

 上はオオイヌタデの花穂に集まるカメムシです。花被はまだ残っていますが、中にはもう種子が出来ています。
 すごい数のカメムシです。多くはヨツボシヒョウタンナガカメムシの5齢幼虫と成虫ですが、手前にハリカメムシと思しき少し大きなカメムシも見えます。左上で翅が反射で光っているのは、スカシヒメヘリカメムシでしょう。
 「四丁目緑地」にはタデ類の他に、エノコログサ(ネコジャラシ)も沢山生えていて、この種子もカメムシの好物の様です。
 タデ類を目当てに来ていたカメムシは、既に4種(ブチヒゲカメムシ、ハリカメムシ、ナガメ、ホソハリカメムシ)紹介しています。これらは何れもやや大きめの目立つカメムシですが、その他にも注意しないと見えないような小さなカメムシが色々来ています。次回からはこのタデとエノコログサに来ていた小さなカメムシ達を紹介することにしましょう。

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2007年10月23日 (火)

ウラナミシジミ

 考えてみると、今年はまだ1度もチョウを掲載していませんでした。そこで今日は、久しぶりにチョウの登場です。
 ウラナミシジミ、秋になると急にこの辺りに現れるチョウです。昔は住宅地の中の我が家にもよく来ていましたが、段々と少なくなり、ここ数年は見ていません。しかし、「四丁目緑地」には数頭が来て居て、追いかけっこなんぞをやっていました。落ち着きの無い、目まぐるしい飛び方をします。

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コセンダングサで吸蜜するウラナミシジミ
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2007/10/11)

 以前紹介したオオケタデやオオイヌタデはもう花期を終えています。ウラナミシジミの御目当ては、その横で咲いているコセンダングサの様です。この花は舌状花(キク科植物の頭花の周辺にある「花弁状」の花)の無い冴えない花ですが、蜜が美味しいのか、量が多いのか、チョウはこの花を非常に好みます。昨年も、此処から少し離れたところで、この花に集まる虫を随分と撮りました。
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翅を開くウラナミシジミ(雌)(2007/10/11)

 ウラナミシジミは普段は結構敏感なチョウですが、この時は吸蜜に余程御執心なのか、等倍撮影の距離まで近づいても、まるで逃げようとはしませんでした。そこで、少し下側から撮ってみました。
 我ながら、昔の怪獣映画に出てくる蛾を想い出す迫力です(写真をクリックすると拡大表示されます)。しかし、シジミチョウは顔が愛らしいので、恐いという感じは全くしません。
 写真は沢山あるので、今日も大盤振る舞いです。
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下から見たウラナミシジミ.その1
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2007/10/11)

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下から見たウラナミシジミ.その2(2007/10/11)

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下から見たウラナミシジミ.その3(2007/10/11)

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下から見たウラナミシジミ.その4(2007/10/11)

 ウラナミシジミは春から発生しているのですが、この辺り(東京都世田谷区成城)では夏の終わりか秋にならないと見ることは出来ません。何故かと言うと、越冬出来るのは関東では伊豆や房総の南端に近い暖かい場所のみで、東京都内では冬になると死滅してしまうからです。
 暖かい地方で発生を繰り返しながら次第に北上し、夏の終わり頃になって、ようやくこの辺りへたどり着く訳です。イチモンジセセリやチャバネセセリも同じ様な移動の仕方をします。

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2007年10月20日 (土)

ホシササキリ

 以前紹介したクビキリギスを撮った四丁目の空き地には、もう少し小さなバッタも居ました。どうもこの手合いは余り得意でないのですが、ホシササキリと言う種類の様です。

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ホシササキリ.触角が長い
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2007/09/23)

 触角が長く、背中が茶色い体長25mm位のバッタです。
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ホシササキリ.何時もこう言う格好をして草にしがみ付く(2007/09/23)

 このバッタ、人が近づくと止まっている草の反対側にクルリと回って姿を隠そうとします。ヨコバイみたいなバッタです。
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ホシササキリの顔.バッタの顔というのはどうも
間が抜けて見える(2007/09/23)

 バッタ類にしては珍しく暖地では年2化し、越冬は一般的な卵越冬の様です。因みに、先日のクビキリギスは、この手のバッタにしては珍しく、成虫越冬をします。
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細い草にしがみ付くホシササキリ.産卵管がよく見える(2007/09/23)

 本州中部以西から熱帯に分布し、明るい草原を好む様です。都会の空地にも見られるとのことですが、この住宅地の中の空地にもかなり沢山居ました。

訂正:本稿は当初「ウスイロササキリ」となっていましたが、読者の「通りすがり」氏より、「本種はホシササキリではないか」との御指摘がありました。調べたところ、御指摘の通りホシササキリが正しいものと思われますので、表題を含めて内容を訂正しました(2008/08/14)

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2007年10月19日 (金)

オオカマキリ

 先日、「四丁目緑地」に生えているオオケタデの花に居たハラビロカマキリを紹介しましたが、オオカマキリも1頭来ていました。
 ハラビロカマキリと較べると、体長は1.5倍位あり、顔つきも口が尖っていて、何となくガラが悪い感じがします。

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オオケタデの花からぶら下がるオオカマキリ(2007/10/04)

 この辺りで最も普通のカマキリは、ハラビロカマキリの様で、此処のオオケタデの花には3頭も来ていました。コカマキリはハラビロより少なく、オオカマキリはもっと少ない様です。今年は、此処と我が家の2個所でオオカマキリを見ましたが、昨年は見ていません。
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オオカマキリの顔.口が尖っている(2007/10/04)

   細長くて大きなカマキリには、オオカマキリの他にチョウセンカマキリと言う種類もあります。外観は互いによく似ていますが、左右の前肢基部の間が、下の写真の様に黄色いのはオオカマキリで、赤っぽければチョウセンカマキリです。また、ここに掲げた写真からは分かりませんが、オオカマキリでは後翅の全面に模様があるのに対し、チョウセンカマキリでは透明な部分が多く、模様は一部にしか有りません。
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構えるオオカマキリ.前肢基部の間が黄色い(2007/10/04)

 オオカマキリはハラビロカマキリとは異なり、徘徊して獲物を捕らえる傾向が強い様です。ハラビロカマキリは何回行っても同じところで待ち伏せていましたが、このオオカマキリは、次に行ったときには、もう何処にも見当たりませんでした。

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2007年10月18日 (木)

イネホソミドリカスミカメ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)

 今日は久しぶりに「三丁目緑地」に居た虫を紹介します。イネホソミドリカスミカメです。かつては、アカヒゲホソミドリカスミカメ(赤鬚細緑霞亀)と言う長い名前で呼ばれており、それ以前はアカヒゲホソミドリメクラガメと呼ばれていました。「メクラガメ」が「カスミカメ」に変わったのは、「メクラ」が差別用語だと言うことの様です。科の方も、メクラカメムシ科からカスミカメムシ科に変わりました。尤も、このグループのカメムシに「メクラ」がの名が付いたのは単眼が無いことに由来しているのですが、単眼は無くても複眼はあるのですから眼はチャンと見え、「メクラ」と言う名称は不適切である、と言う理由もある様です。

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イネホソミドリカスミカメ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)
かつての名前の通り触角が赤い
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2007/10/12)

 非常に小さなカメムシです。イネ科の草むらからウンカの様に四方八方に飛び散ります。大きさは翅端まで5~6mm、幅は1.2mm位しかありませんから、肉眼ではゴミだか虫だか区別が付かない程度です。とてもカメムシとは思えませんでした。マクロレンズで覗いてみて漸くカメムシだと気が付いた次第です。
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全長5~6mmのごく小型のカメムシ(2007/10/12)

 写真を詳しく見てみると、触角は赤ですが、第1節は紅白の染め分けになっており、符節も赤味を帯びています。体の方は細く緑色、名前の通りです。
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ウンカの様に足許から沢山飛び立つ(2007/10/12)

 一見爽やかな感じの綺麗なカメムシですが、そうとも言っていられない様です。Internetで調べてみると、このカメムシ、これまでのカメムシとは一寸事情が違っていました。
 普通は、検索をすると「虫屋」の書いたページが沢山出てくるのですが、この虫に限ってはその様なページは皆無に近く、駆除やその為の基礎的な研究に関するものばかりが約15,000件もヒットして来ました。これはかなりの「大害虫」の様です。
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この様に留まっていると、肉眼では識別できない(2007/10/12)

 調べてみると、イネホソミドリカスミカメ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)を含むカスミカメムシ科には、米や麦の子実を吸汁して斑点を付けてしまう害虫がかなりいる様です。米の精製については良く分かりませんが、恐らく斑点米を健全な米粒から分離するのは、技術的にかなり困難なのではないでしょうか。ごく少しでも斑点米が混入すると、全体としての商品価値は殆ど無くなってしまうのかも知れません。
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触角第1節は赤白のツートンカラー(2007/10/12)

 「三丁目緑地」に居たカメムシが、こんな「悪者」だとは思ってもみませんでした。しかし、この辺りにはもう水田や小麦畑はありませんから、此処に居る限り悪さは出来ません。イネ科の雑草の種子に斑点を付けても、誰も困らないでしょう。かえって、この辺りに生息する捕食者の餌を安定供給するのに役立っているかも知れません。
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符節も赤く、その先端は黒っぽい(2007/10/12)

 この虫に関する「虫屋」の書いたページはごく少ししかなく、大きくて鮮明な写真も殆ど無い様です。そこで少し多目に写真を貼り付けておきました。

追記:全国農村教育協会の「日本原色カメムシ図鑑第2巻」に於いて、アカヒゲホソミドリカスミカメの名称を短くイネホソミドリカスミカメと変更することが提唱されているので、それに従い題目を含むカメムシの名称をアカヒゲホソミドリカスミカメからイネホソミドリカスミカメに変更した。これに伴い、本分の一部も変更した(2007/12/05)。

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2007年10月17日 (水)

オオヨコバイ

 今日の主人公はオオヨコバイです。体長約1cm、ヨコバイとしては大きな方で「大横這」の名を貰っています。撮影したのは先日のクビキリギスと同じ4丁目にある空き地ですが、「三丁目緑地」にも「四丁目緑地」にも沢山居るこの辺りでは最も普通のヨコバイです。

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オオヨコバイ.複眼の間にある黒い2つ斑紋の左右に
白い単眼が見える.(クリックで拡大写真表示、以下同じ)
(2007/09/23)

 イネ科の植物が好きらしく、草むらに行くと必ずと言っても良い位居ます。しかし、我が家の様な住宅地のど真ん中では昔から見たことがありません。住宅地の中に居るヨコバイは、もっと大きなツマグロオオヨコバイだけの様です。
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横から見たオオヨコバイ.脚には棘が多い(2007/09/23)

 イネ科の植物が好きらしいのですが、Internetで検索しても「オオヨコバイによる被害」とか「オオヨコバイの駆除」と言う様な題目は見当たりません。農業上問題になる虫ではない様です。
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オオヨコバイ.その3(2007/09/23)

 ヨコバイに似た虫にハゴロモ、ウンカがあります。しかし、ヨコバイはセミやアワフキムシに近く、ハゴロモ、ウンカとは少し離れた仲なのです。上の写真で、複眼の間に白い単眼が見えますが、ハゴロモ、ウンカでは単眼は複眼の下の方にあり、上からは見えません。また、ヨコバイ類には肩板がありません。脚基部の構造にも違いがあるのですが、これは捕まえてみないと一寸分からないでしょう。
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真っ正面から見たオオヨコバイ.口吻がよく見える
(2007/09/23)

 ヨコバイ類は沢山居ても写真を撮るのが結構厄介な虫です。葉裏に止まることが多いし、枝などに止まっても近づけばクルリとその反対側に逃げてしまいます。こう言うときは、横に這って回り込むので、ヨコバイの名があるのでしょう。
 小さな虫なので、余り細かく見る機会は少ないと思いますが、写真に撮って拡大すると、中々おどけた顔をしています。
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オオヨコバイの顔は一寸おどけている(2007/09/23)

 子供の頃には仙川や野川沿いに水田もあって、イネの害虫として有名なツマグロヨコバイやその他のヨコバイ類が色々居ました。しかし、今ではこのオオヨコバイとツマグロオオヨコバイの2種しかこの辺りには居ない様です。

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2007年10月15日 (月)

ホソハリカメムシ

 少し前にハリカメムシを紹介しましたが、今日は非常に良く似たホソハリカメムシを掲載します。これも「四丁目緑地」に生えているオオケタデに居たものです。
 ホソハリカメムシはハリカメムシとは異なり、イネ科の植物にしか寄生しないらしいので、始めはハリカメムシが撮影した角度でこの様に見えるのかと思いましたが、やはりホソハリカメムシの様です。周りにはイネ科の雑草が沢山生えていますので、たまたまオオケタデの上に留まっていたのかも知れません。

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ホソハリカメムシ(クリックで拡大写真を表示、以下同じ)
(2007/09/28)

 ハリカメムシと較べて、ホソハリカメムシは全体に細めで、肩の棘が少し小さく余り隆起していません。触角の感じも少し違います。
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ホソハリカメムシ(2007/09/28)

 正面から撮った写真を、以前のハリカメムシのものと比較すると、肩の怒り方が違うのがお分かりと思います。
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正面から撮ったホソハリカメムシ.肩の棘がほぼ水平に出ている(2007/09/28)

 ヘリカメムシ科には、ハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ヒメハリカメムシがおり、他にホソヘリカメムシ科にホソヘリカメムシが居て、マコトに面倒なことになっています。

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2007年10月14日 (日)

アカスジキンカメムシの幼虫(5齢)

 今日は一寸時間がないので、繋ぎにアカスジキンカメムシの5齢幼虫の写真を出しておきます。
 これも「四丁目緑地」に生えているオオケタデの花に居たものです。アカスジキンカメムシはキンカメムシ科に属し、成虫になると黒の地に緑金色の斑点と赤色の模様を持つ非常に綺麗なカメムシになります。「歩く宝石」と呼ばれる位です。5齢幼虫はずっと地味ですが、それでも中々良い色合いをしています。

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アカスジキンカメムシの5齢幼虫(2007/10/04)

 残念ながら写真は1枚のみです。枝を引き寄せて撮影を始めたら、カメムシ君、どうやら形勢不利と見たらしく、雲隠れの術を使ってポトリと下の藪の中に落ちてしまいました。

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2007年10月13日 (土)

シロオビノメイガ

 今日は一寸趣向を変えて蛾を紹介します。シロオビノメイガ、最近この辺りの草原を歩くと、足許から沢山舞い上がり四方八方に飛び交います。写真は「四丁目緑地」に生えているオオケタデの花で吸蜜している個体ですが、「三丁目緑地」やその他の空き地、住宅地のど真ん中にある我が家の庭にも居ます。

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オオケタデで吸蜜するシロオビノメイガ.左上はツマグロキンバエ
(クリックで拡大写真を表示、以下同じ)
(2007/10/04)

 シロオビノメイガは漢字で書くと「白帯野螟蛾」で、「白帯の螟蛾」ではありません。昔はメイガ科ノメイガ亜科に属していましたが、今ではツトガ科ノメイガ亜科となっています。
 この類の蛾は、日中は直ぐに葉っぱの裏に隠れてしまうので良い写真を撮る機会が中々ありません。しかし、このノメイガは吸蜜をするので、そう言うときに撮ると楽です。
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シロオビノメイガ.鱗粉の模様が見える(2007/10/04)

 草原や庭に居る大した害もない虫と思っていましたが、調べてみると、ほうれん草、フダンソウ(ビート)等のアカザ科やケイトウ、ヒユ等のヒユ科の害虫として、駆除の対象になっている様です。しかし、まァ、草原に居る限り、大した害はないでしょう。

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2007年10月12日 (金)

クビキリギス

 我が家から「四丁目緑地」に行く途中に、余り手入れのされていない空き地があります。昨年、イシミカワオオオナモミを撮影した場所です。先日、途中で一寸寄ってみたら、やはり色々な虫が居ました。
 今日はその中から、クビキリギスを紹介します。体長6~7cmのやや大型のバッタです。

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クビキリギス.この手のバッタにしては触角が短い
(クリックで拡大写真を表示、以下同じ)
(2007/09/23)

 クビキリギスとは「首切りキリギリス」の意で、随分物騒な名前です。しかし、この虫が他の虫の首を切るのではありません。この虫は噛付くと決して相手を放さず、無理矢理放されて首が切れてもまだ首だけで噛付いている、と言うところからこの名前が付いたとのことです。
 私は子供の頃、この種のバッタに噛みつかれてえらい眼にあったことがあります。今、図鑑でそのバッタを探してみると、どうやらこのクビキリギスの様です。
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クビキリギス.細長いバッタ(2007/09/23)

 頭の先が尖っており、口が赤いのがこのバッタの特徴、触角も赤く、また、脚も少し赤味がさしています。Internetで検索すると、「口紅をしたネズミ男」と形容しているサイトが幾つかありますが、ナルホド!!と言う感じです。
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クビキリギスの頭部.口が赤く、触角も赤い(2007/09/23)

 このバッタは他の多くのキリギリスの仲間とは異なり、このまま成虫で越冬します。ですから、寒くなって来ても至って元気です。冬を越して春5月頃、低木に登ってジィーンと鳴くそうです。

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2007年10月11日 (木)

ナガメ

 昨日に続いて今日も「四丁目緑地」に居たカメムシを紹介します。ナガメ、体長7mmの小さなカメムシです。
 ナガメと言うと、「眺め」、「長目」を連想しますが、正しくは「菜亀」で、菜っ葉に付く亀虫の意です。アブラナ科の野生、栽培植物に寄生します。一応、ダイコン、カブ、ナタネ、キャベツなどのアブラナ科栽培野菜の害虫とされていますが、大発生して甚大な被害を与えることは無いらしく、害虫としては殆ど研究されていない様です。

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オオイヌタデの葉に止まるナガメ.
(クリックすると拡大写真が表示されます.以下同じ)
(2007/10/04)

 このナガメが居たのは、アブラナ科ではなくタデ科のオオイヌタデで、多くは花に付いていました。個体数は昨日のハリカメムシよりも若干少ない程度で、「四丁目緑地」に行く度にほぼ毎回見ることが出来ました。
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上の個体を横から見たところ.上からは見えない白斑が
全体の色彩を引き締めている(2007/10/04)

 かなり敏感な虫で、一寸刺激を与えると直ぐに飛んで逃げてしまいます。もう少し色々な部分を撮りたかったのですが、何時も途中で逃げられてしまい、充分撮影することで出来ませんでした。
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別の日にオオイヌタデの花に居たナガメ(2007/10/05)

 昨日のハリカメムシはヘリカメムシ科に属しますが、ナガメの所属はカメムシ科です。カメムシ科としては、アカスジカメムシ等と並んで、かなり模様の派手な方と言えるでしょう。
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正面から見たナガメ.口吻を花に刺しているように見える(2007/10/05)

 「四丁目緑地」では先日除草が行われました。しかし、幸にしてタデ類が生えている柵の奥はそのまま残っています。御蔭で、虫達もそのまま、このWeblogで紹介することが出来ます。

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2007年10月10日 (水)

ハリカメムシ

 今日はまた「四丁目緑地」に居た虫の話です。ヘリカメムシ科のハリカメムシ、体長10~12mm程度の比較的小さいカメムシです。
 イネ科、タデ科の植物に寄生し、イネにも被害を与えるとのことですが、特に害虫として注目される程では無い様です。。

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ハリカメムシ.体長11mm程度.
(クリックで拡大写真表示、以下同じ)
(2007/10/04)

 「四丁目緑地」には、オオケタデ(オオベニタデ)、オオイヌタデがそれぞれ数10本生えているせいか、行く度に見かけました。かなり居る様です。
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オオイヌタデの花にいたハリカメムシ(2007/10/05)

 肩の先がツノカメムシの様に針状に尖っていますが、ヘリカメムシ科にはこの様な形をしたカメムシが他にも沢山あります。中々カッコイイカメムシだと思いませんか。
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斜め横から見たハリカメムシ(2007/10/04)

 横から見てみると、まるで箱に脚が生えたみたいです。体や脚には殆ど毛が生えていないのが分かります。
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真横から見たハリカメムシ(2007/10/04)

 今度は正面から見てみましょう。普通のカメムシとは一寸違い、凸凹の少ないツルリとした顔をしています。カメムシは結構面白い顔をしていることが多いのですが、このカメムシの顔は余りに簡単で、撮っても余り面白くありませんでした。
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正面から見たハリカメムシ(2007/10/04)

 「四丁目緑地」で撮影したカメムシはこれでまだ2種目ですが、他にも沢山のカメムシが居ました。今後暫くカメムシが続くかも知れません。

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2007年10月 9日 (火)

キタヒメヒラタアブ(交尾)

 暫く「四丁目緑地」の虫ばかりを掲載していましたから、今日は違う場所の虫を紹介します。
 我が家から「四丁目緑地」に行く途中にある5丁目の空き地に居たキタヒメヒラタアブの雌雄です。交尾中の写真を撮るのは余り趣味に合いませんが、雌雄で丸で模様が違っているのが印象的だったので撮影しました。

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キタヒメヒラタアブの雌雄(クリックで拡大)
(2007/09/23)

 左側にいる左右の複眼が接しているのが雄で、雌では右の様に複眼が互いに離れています。
 ヒラタアブ類の腹部の模様は個体によりかなりの変異があります。一般に雄は横紋が薄いことが多い様ですが、この雄の様に殆ど消失しかかっているのは珍しいのではなかと思います。雌の方はごく普通のパターンです。
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上の写真を横から見たもの.左右が反対になっているので御注意(2007/09/23)

 このヒラタアブを撮影した空き地は、今年の春にニワゼキショウを撮った所です。定期的に除草するらしく、虫は余り居ませんでした。

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2007年10月 6日 (土)

ハラビロカマキリ

 「四丁目緑地」に生えているオオケタデには、大小様々な昆虫が沢山やって来ます。当然、虫が沢山集まれば、その捕食者も何処からともなく現れます。
 クサカゲロウの幼虫やテントウムシの様なごく小さな捕食者も居ましたが、カマキリ類も4頭以上見付けました。
 今日は、その内からハラビロカマキリを紹介します。

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オオケタデにぶる下がるハラビロカマキリ.クリックで拡大(2007/09/28)

 ハラビロカマキリは、その名の通り、体長に比して幅の広いカマキリです。体長はオオカマキリやチョウセンカマキリよりもかなり小さく6~7cmしか有りませんが、幅の方はオオカマキリ等と同じか、或いは、やや太めかも知れません。
 特に獲物の多きときなどには、お腹はパンパンに膨れて、幅1.5cm位にもなります。
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ハラビロカマキリの顔(別個体).オオカマキリよりも丸味があり柔和(2007/09/28)

 先日、我が家にいたハラビロカマキリとオオカマキリを観察したところ、ハラビロカマキリは非常に徹底した待ち伏せ型で、獲物が余り来なくても同じ所に何日も留まって居ました。一方、オオカマキリは徘徊型と言うべきで、虫が沢山来る花の上でも、彼方此方歩き回って捕食しており、虫が沢山来るにも拘わらず、2日したら行き方知れずになってしまいました。
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上の写真と多分同じ個体.約1週間後(2007/10/04)

 このオオケタデにしがみついているハラビロカマキリも、2週間以上殆ど同じ所で逆さにぶる下がっていました。恐らく、今でも同じ場所に居ることでしょう。

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2007年10月 5日 (金)

キゴシハナアブ

 今日は「四丁目緑地」のオオイヌタデに訪花していたキゴシハナアブを紹介します。Internetで検索すると沢山ヒットするので決して珍しいハナアブでは無い様ですが、この辺りは余り見た記憶がありません。しかし、その後も同じ場所で何回か見かけましたから、結構普通に居るハナアブの様です。

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キゴシハナアブ(その1)(2007/09/23)

 写真は沢山あるので、大盤振る舞いです。なお、写真をクリックすると、横幅、或いは、縦幅750ピクセルの拡大写真が別枠で表示されます。
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キゴシハナアブ(その2)(2007/09/23)

 中々綺麗なアブで、全身に毛が生えています。複眼にも細かい毛が無数に生えています。複眼に毛のあるアブは珍しくありませんが、眼に毛が生えていて、よく見えるのでしょうか、不思議です。
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キゴシハナアブ(その3)(2007/09/23)

 このアブの複眼の個眼には、色の濃いのと、薄いのと2通りあります。何故色の違いが生じているのでしょうか?
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キゴシハナアブ(その4)(2007/09/23)

 アブの仲間には、オオツマグロキンバエ、アメリカミズアブ、オオハナアブの様に眼に複雑な縞模様のある種類がかなり居ます。これも何故模様があるのか、模様が邪魔して見え難くはないのか、全く虫の世界は良く分からないことだらけです。
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キゴシハナアブ(その5)(2007/09/23)

 正面から撮った写真を最後に載せましょう。複眼の配列がよく見えます。しかし、ハナアブ類の顔は余り可愛くないですね。
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キゴシハナアブ(その6)(2007/09/23)

 国分寺崖線の下に位置する「四丁目緑地」には、まだまだ色々な虫が来ていました。当分ネタには事欠かないようです。

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2007年10月 4日 (木)

オオイヌタデ

 「四丁目緑地」にはオオケタデ(オオベニタデ)と一緒にオオイヌタデも生えています。オオケタデはタデ類では最も大きく高さ2mになりますが、オオイヌタデも170cm位に成長しているものがありました。図鑑には高さ120cmと書かれていますから、かなり良く生長していると言えます。

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オオイヌタデの群落(2007/09/23)

 オオイヌタデもオオケタデ同様、昔は良く生えていた植物ですが、最近、この辺りでは殆ど見かけません。オオケタデと同じく、何故、ここに沢山生えているのか不思議です。
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オオイヌタデの枝先(2007/09/23)

 花の色は桃色ですが、白っぽく薄汚れた感じで、オオケタデの様に綺麗ではありません。
 このオオイヌタデにも色々虫が来ています。しかし、オオケタデの方が沢山来る様です。
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オオイヌタデの花穂(2007/09/23)

 それでも、面白いアブが来ていました。次回はこのアブを紹介する予定です。

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2007年10月 3日 (水)

オオミノガの幼虫(オオミノムシ)

 「四丁目緑地」に生えているオオケタデ(オオベニタデ)に懐かしい虫が付いていました。オオミノムシ、オオミノガの幼虫です。昔は冬になると、庭の木々の彼方此方にこのオオミノムシがぶら下がっていて、中々風情があったものです。もうこの様な大きなミノムシを見なくなってからどれ位経つでしょうか。20~30年ぶりと言う感じがします。
 大阪方面では、中国で天敵退治に導入されたと言うオオミノガヤドリバエが侵入して、オオミノガは壊滅状態だそうですが、この辺りでは、それ以前から著しく減少していると思います。

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オオケタデに付いたオオミノガの幼虫(2007/09/23)

 オオケタデに一生懸命くっ付いているミノムシを剥がすのも気の毒なので、今日はこの写真1枚だけです。
 このまま越冬して、来年の夏頃に羽化するのだそうですが、チャンと成虫になって欲しいものです。

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