« 2007年7月 | トップページ | 2007年10月 »

2007年9月の6件の記事

2007年9月30日 (日)

イトカメムシの幼虫

 前回、カメムシを掲載しましたが、カメムシと言えば、以前プラタナスグンバイの写真を撮っていたときに、面白いカメムシが居たのを想い出しました。駅前北口のプラタナスの葉に居たものです。
 イトカメムシ科のイトカメムシの幼虫です。全体に細長いカガンボの様なカメムシで、体長は4mm弱。もう少し写真を撮りたかったのですが、見失ってしまって、写真はたった1枚しかありません。

_070921_0
イトカメムシの幼虫(2007/09/21)

 まだ幼虫です。成虫になると、各腿節の末端が膨らみます。吸汁性昆虫の居るところにはその捕食者もいることが多いので、始めはサシガメの1種かと思いましたが、違いました。広食性で色々な植物に付く様です。
_070921_0a
上の写真の部分拡大(2007/09/21)

 1枚しか写真がないので、その部分拡大を示しておきます。結構可愛い顔をしています。
追記:本稿は始め「ヒメイトカメムシ(5齢幼虫)」となって居ましたが、ヒメイトカメムシではなくイトカメムシの幼虫であることが分かりましたので、表題と一部本文を訂正しました(2008/08/14)。

| | コメント (0)

2007年9月29日 (土)

ブチヒゲカメムシ

 「四丁目緑地」に生えているオオケタデ(オオベニタデ)の花に来ていた虫の2番目はカメムシです。花に来る虫と言うと、蝶、蜂、虻などを思い浮かべますが、カメムシ類も色々花にやって来ます。今日はその中から、ブチヒゲカメムシを紹介します。

_070928_0
ブチヒゲカメムシ.体長は1cm程度(2007/09/28)

 遠目には、この辺りにも沢山居るクサギカメムシに似ていますが、拡大して見ると毛だらけです(写真をクリックすると、横幅750ピクセルの写真が別枠で表示されます)。
_070928_1
斜めから見たブチヒゲカメムシ.頭の下から口吻が出ている(2007/09/28)

 色調もクサギカメムシよりずっと明るく赤味を帯び、小楯板の先が白いのが目に付きます。
_070928_3
真横から見ると、背中にも毛が沢山生えているのが分かる(2007/09/28)

 クサギカメムシと同じく広食性で、色々な植物を食べます。米を含む多くの農作物の害虫とされています。
_070928_4
頭の下から垂れている口吻が脚のように見える(2007/09/28)

 カメムシは臭い虫として知られていますが、刺激を与えなければ匂いを出すことも有りません。害虫、益虫の区別は兎も角、良く見てみると中々愛嬌のある虫だと思います。

| | コメント (1)

2007年9月28日 (金)

オオタバコガの幼虫

 今日は、前回掲載した「四丁目緑地」のオオケタデ(オオベニタデ)の花に付いていた芋虫を紹介しましょう。花を食べていた様です。体長25mm位で、緑色の下地に中々洒落た繊細な縞模様が浮いて見えます。これは緑色型なのでこう言う色をしていますが、他に黄褐色型もあります。また、この写真では縞模様が明確ですが、変異が多く、縞が消失する個体もあるそうです(写真をクリックすると横幅750ピクセルの拡大写真が別枠で表示されます)。

_070920_0
オオケタデの花を食べるオオタバコガの幼虫(2007/09/23)

 オオタバコガは同属近縁種のタバコガと並んで、農作物の害虫として知られています。タバコガがナス科の植物しか食べないのに対し、オオタバコガは野菜の他に、花卉、果樹、穀類の蕾、芽、葉、花、更に若い果実まで食べてしまう、かなり困り者の虫の様です。まァ、オオケタデの花を食べる分には別に構いませんが・・・。
_070920_1
真上から見たオオタバコガの幼虫(2007/09/23)

 かなり活発な芋虫で、写真を撮っている間にも盛んに移動し、撮影には少し苦労しました。
_070920_2
花の上を活発に歩き回る(2007/09/23)

 オオタバコガはヤガ科、タバコガ亜科に属します。成虫はヤガ科らしく胴体の太い蛾で、開長約35mm、前翅の表は灰黄褐色をしています。昼間に訪花することも多い様です。
 日本ばかりでなく、南北アメリカ大陸を除いた世界中の熱帯、温帯に広く分布し、世界的にはワタの害虫として知られているそうです。日本では94年、95年に大発生し、それ以降その数が増えて全国的な問題となっているとのことですが、アメリカシロヒトリの様な外来種ではなく、昔から日本にいる蛾の様です。最近数が増えているのは、これも温暖化に伴う現象の一つかも知れません。
_070920_3
前半部の拡大(2007/09/23)

 オオケタデに集まる虫の第1回目は芋虫でした。この花にやって来る蝶やアブは既に掲載済みの種類が多いので、今後も少し変な虫ばかりを紹介することになるかも知れません。

| | コメント (2)

2007年9月27日 (木)

オオケタデ(オオベニタデ)

 前回書いた様に、「三丁目緑地」が下草刈りに遭って駄目になってしまったので、国分寺崖線の下にある「四丁目緑地」を見てきました。今年の春、ススキの原が整備されて公園になってしまい、大いに憤慨した所です。隣が大きな団地なので、その後もキチンと整備されているのかと思ったら大間違い、草ボウボウで、虫が沢山やって来る雑草もシッカリ繁っているので安心しました。
 特にこのオオケタデとオオイヌタデが一寸した「群落」を形成していました。昨年は全く見なかったものです。タデ類の種子はかなり大きく、風で飛んでくる様なものではありません。誰かが種子を蒔いたとは考え難いので、公園にするときに入れた埴土の中に種子が含まれていたのでしょうか。

_070920_2
オオケタデ.高さ2mに達する大型のタデ(2007/09/23)

 オオケタデは、オオベニタデとも言われ、昔は住宅地のど真ん中にある我が家の庭にも生えていた草ですが、最近では全くと言っても良いほど見ることがありません。久しぶりに2m近い大きさのオオケタデが沢山生えているのを眺めると、子供の頃を想い出して、何となく感傷的になります。
_070920_0
オオケタデ.花は綺麗な赤い色をしている(2007/09/23)

 もう少し経ったら、種子を採って方々に蒔いてみようかとも思っていますが、その前に草刈りに遭ってしまうかも知れません。
_070920_1
花の拡大.もっと大きく撮ったものは次回に登場(2007/09/23)

 このオオケタデやオオイヌタデに色々な虫が来ていました。暫くネタには事欠かない様です。

| | コメント (1)

2007年9月24日 (月)

ベニスジヒメシャクの1種

 先日、久しぶりに「三丁目緑地」に行って来ました。ところが、これまで何回か写真を撮った場所は下草が刈られて土が露出しており、被写体になるようなものは何も居ませんでした。しかし、まだ下草刈りの途中なのか、奥の部分の一部だけが刈られずに残っておりましたので、そこで虫を探してみました。
 オオヨコバイは沢山居ましたが、比較的大きな虫はこの「ベニスジヒメシャクの1種」位のものでした。大きいと言っても、横幅25mmを少し超えた程度です。

_070916_1
ベニスジヒメシャクの1種(2007/09/16)

 このベニスジヒメシャクの仲間(Timandra属)には、本州中部に生息するものだけでも、他にウスベニスジヒメシャク、フトベニスジヒメシャク、コベニスジヒメシャクの合計4種がおり、互いに非常によく似ていて、同定は交尾器を見ないと一寸困難です。そこで、「ベニスジヒメシャクの1種」としておきます。
_070916_0
「ベニスジヒメシャクの1種」の頭部(2007/09/15)

 こう言う種類の蛾は、頭を隠す様に下にして草に留まります。どんな顔をしているのか中々見えませんが、辛うじて垣間見たのが上の写真です。眼も含めて全体的に赤い色をしています。
_070916_2
前から撮ったベニスジヒメシャクの1種(2007/09/16)

 普通に留まったときには、背面から撮る以外に写真の撮り様がありません。前から出来るだけ低い位置で撮ってみましたが、上の写真の様に、触角以外は殆ど何も見えませんでした。

| | コメント (0)

2007年9月22日 (土)

プラタナスグンバイ

 暫く更新をサボっていました。今日から再開です。
 再開第1番目は、最近話題になっているプラタナスグンバイです。遂に、成城の町にもプラタナスグンバイが現れました。プラタナスは、駅北口、成城学園正門前のイチョウ並木の西側、成城大学の西側に沿って南北に走る道の所々に植えられています。その他にもあるかも知れません。調べた範囲では、他から離れて単独に植えられている樹を除いて、殆ど総ての樹にプラタナスグンバイの寄生が認められました。
 今日の写真の虫は、駅北口に植えられているプラタナスの葉裏に居たものです。なお、掲載の写真は、何れもクリックすると横幅750ピクセルの少し大きな画面で表示されます。

_070921_4
プラタナスの葉裏に潜むプラタナスグンバイ(2007/09/21)

 9月6日から7日にかけての台風9号の風でかなり吹き飛ばされた様ですが、まだ沢山います。葉裏の太い葉脈のないところに止まっている成虫は、少し離れた位置から肉眼で見ると、一寸白っぽく見えます。しかし、上の写真の様に、太い葉脈付近に何頭も固まって張り付いているのは、肉眼では余りよく分かりません。
_070921_3
少し拡大(2007/09/21)

 成虫の体長は約3mm、かなり小さい虫です。英語でLace bugと言われるだけあって、拡大すると、中々繊細で綺麗ですが、ツツジ類の害虫として有名なツツジグンバイの方がもっと綺麗です。
_070921_1
拡大してみると、中々繊細で綺麗.体長約3mm(2007/09/21)

 幼虫は黒くて、多くの場合、太い葉脈の近くに集団を作っています。少し離れてみると、アブラムシが集っている様に見えます。
_070921_8
別の個体の拡大(2007/09/21)

 このプラタナスグンバイは、よく知られている様に、日本の虫ではなく北米原産の外来種です。平成13年に名古屋で最初に見つかり、その2年後の平成15年には東京でも確認されたとのことです。
 同じ様な外来のグンバイムシには、アワダチソウグンバイがいます。これは、既に昨年辺りから我が家の庭で猛威を振るっています。
_070921_2
幼虫は太い葉脈の近くに固まっていることが多い(2007/09/21)

 アワダチソウグンバイは、アワダチソウ類だけではなく、広くキク科の植物に被害を与えます。昨年、我が家に植えてあるシオンの1種が茶色くなり殆ど枯れてしまったのは、どうもこのアワダチソウグンバイの仕業の様です。
_070921_5
各齢幼虫の拡大(2007/09/21)

 プラタナスグンバイの成虫は、プラタナス以外の植物に着くこともあるそうですが、幼虫はプラタナスでないと成育できないとのことです。
 プラタナスグンバイに寄生されると、プラタナスの葉は枯れた様な白い色になり、酷い場合には落葉します。成城のプラタナスも既に葉が白っぽくなって来ました。
 しかし、アワダチソウグンバイとは異なり、プラタナスグンバイで樹が枯れたと言う話は聞きません。また、吸汁性昆虫に良く見られるウィルスを媒介すると言う話も無い様です。
 グンバイムシを殺す為に強力な殺虫剤を使って、周囲の生態系にまで影響を及ぼすよりは、そのままにしておいた方が良いのかも知れません。

| | コメント (0)

« 2007年7月 | トップページ | 2007年10月 »