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2007年6月の5件の記事

2007年6月23日 (土)

クロナガタマムシ?

 最近よく行く「三丁目緑地」には、コナラが数本植えられている所があります。そのコナラの幹に巻いた麻布に15mm強のコメツキムシの様なものが止まっていました。
 近づいて良く見てみると、コメツキムシではなく、青緑色の金属光沢を放っています。ナガタマムシの1種です。

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クロナガタマムシ? 体長15mm強、金属光沢を放っている(2007/06/15)

 どうも、この類の虫は得意でないのですが、多分クロナガタマムシだと思います。コナラに付くナガタマムシは他にもあり、自信はありません。
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クロナガタマムシ?.色も形も美しい(2007/06/15)

 幹の周りをかなり速く歩くので、写真を撮る方は木の周囲をグルグル回らねばならず、結構苦労させられました。
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横から見たナガタマムシ.一部被写界深度を外れている(2007/06/15)

 タマムシは流石に綺麗な色をしています(写真をクリックすると拡大表示されます)。こう言う綺麗な虫が沢山いると良いのですが、ナガタマムシを成城で見るのは、実に数十年ぶりです。住宅地のど真ん中にある我が家では昔から殆ど見ることはありませんでしたが、三丁目緑地の近くに住んでいる友人は、高校生の頃、数頭の標本をものにしていて、羨ましく思ったものです。
 数日後にも、また同じ所でナガタマムシを見付けました。12mm位の小型の種類で、この時は写真を撮る暇もなく逃げられてしまいましたが、まだこの辺りにはナガタマムシがかなり居る様で、安心しました。

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2007年6月21日 (木)

マダラホソアシナガバエ(マダラアシナガバエ)

 前回「三丁目緑地」に行ったときに少し収穫があったので、また行ってみました。今日のマダラホソアシナガバエ(マダラアシナガバエ)はその時撮ったものです。
 自宅でも時々見かける虫ですが、非常に敏感で、ストロボで撮ると殆どが飛び上がって焦点の外れた写真になってしまいます。ストロボを使わないときには飛び上がりませんから、ストロボの光が次第に増し始めるのを感知して飛び上がるものとしか思えません。信じ難い程の素早さです[現在のストロボはP-TTLと呼ばれる発光制御機構を採用しており、本発光の前に数回のプレ発光を行って露出の調節をします。光に敏感な「ハエ」類はこのプレ発光に反応して飛び上がり、本発光の時には既にそこに居ない、と云うことになります]。
 しかし、この時は何故かストロボに反応しないことがあり、なんとか写真にすることが出来ました(どの記事でも同じですが、写真をクリックすると拡大像が表示されます)。

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マダラアシナガバエ.その1(2007/06/15)

 マダラホソアシナガバエはアシナガバエ科に属しますが、アシナガバエ科は実はハエではなくアブ類に属します。カ、ハエ、アブ等の属す双翅目には、「ハエ」と付いてもカやアブであったり、或いは、「アブ」と付いてもハエであったりして、その名称は混乱しています。
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マダラアシナガバエ.その2(2007/06/15)

 アシナガバエ科は捕食性で、ムシヒキアブの様に小昆虫を捕らえて体液を吸います。
 マダラホソアシナガバエは、少し開けた日当たりのある場所で、葉の上をせわしく行ったり来たりしているのを見かけます。獲物を探しているのでしょうが、未だに虫を捕らえたところを見たことがありません。ムシヒキアブ類ほど狩りの名人では無いのかも知れません。
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マダラホソアシナガバエ.その3(2007/06/15)

 マダラホソアシナガバエは体長5~6mm位ですが、もう少し小さいアシナガキンバエ[その後の検討に拠り、これはアシナガキンバエではないことが分かりました。取り敢えず、ここでは”ニセ”アシナガキンバエとしておきます]と言うやはり金色に輝く虫がいます。これもアシナガバエ科に属し、非常に敏感で写真の撮り難い虫です。その内、紹介することもあるでしょう[その後、上記の「”ニセ”アシナガキンバエ」として掲載しました]。

[追記] 多くのサイトで「アシナガキンバエ」として掲載されている虫は、その後の検討で別亜科に属す別種であることが分かりました。また、ストロボの発光についても理解に誤りがありましたので、これにも訂正を入れておきました。[]の中がその訂正部分です。(2011/02/08)

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2007年6月16日 (土)

オオウンモンクチバ

 先日、三丁目緑地に生えているヒメコウゾの果実の写真を撮りに行った時、ついでに横にある空き地をチョット覗いてきました。
 春に見に行ったときには、虫は殆ど何も居なかったのですが、今回は多少居ました。今日はその中から、オオウンモンクチバを紹介します。
 横幅5cm近いかなり大きな蛾です。類似した近縁種が幾つかありますが、オオウンモンクチバで間違いないと思います。少し赤味を帯びた色合いをしています。

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オオウンモンクチバ(2007/06/11)

 昼間でも活動することのある蛾だそうです。確かに、飛んで逃げても葉裏ではなく、陽の当たる所に平気で止まりました。
 食草は、主にクズ、フジ、ヌスビトハギ等のマメ科植物で、イネ科の葉も食べるようです。
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オオウンモンクチバの顔(2007/06/11)

 昆虫は真っ正面から撮ると、表情豊で意外な写真が撮れることが多いのですが、このオオウンモンクチバの場合は余り面白い写真になりませんでした。

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2007年6月15日 (金)

ヒメコウゾ

 春に明正小学校に隣接する三丁目緑地に行ったとき、ヒメコウゾの木を見付けました。丁度花が咲いていましたが、その写真は掲載しないままお蔵になっていました。

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ヒメコウゾの花.栗の毬の様なのが雌花、丸いのが雄花
(写真クリックで拡大表示、以下同じ)
(2007/04/26)

 今丁度、果実が熟ていますので、実と一緒に花の写真も載せることにしました。
 ヒメコウゾはクワ科に属し、雌雄異花で雌花と雄花があります。栗のイガの様なのが雌花で、丸いブツブツのあるのが雄花です。雌花は枝先、雄花は枝の基部に着きます。
 和紙の原料になる「ヒメ」の付かない只のコウゾは独立の種ではなく、このヒメコウゾとカジノキの雑種なのだそうです。
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ヒメコウゾの花.開花中の雄花が見える(2007/04/26)

 ヒメコウゾの果実は、クワの実とは異なり、真ん丸で直径1.5cm、大きいものでは2cm近くあります。透明感のある綺麗な橙色で、宝石の様に輝いています。  食べてみましたが、とても甘く果汁に富んでいました。しかし、一寸青臭さがあり、見かけほど美味しくはありません。眺めるだけの方が良いようです。
 しかし、私が子供の頃ならば、まだ日本は貧乏でしたから、これでも喜んで食べたと思います。当時は、とても酸っぱいガマズミの実でさえ食べていました。
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鈴成りのヒメコウゾの果実.緑色のは未熟果(2007/06/11)

 未熟なものは熟したものの2/3位の大きさしかありません。どうやらヒメコウゾの果実は2重S字曲線(シグモイド)型の生長をするようです。
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ヒメコウゾの果実.未熟果はずっと小さい(2007/06/11)

 果物の生長の仕方には、S字曲線型と2重S字曲線型があります。2重S字曲線型の場合は、果実の大きさが生長途中で一旦止まり、成熟するときにまた急激に大きくなります。モモ、ブドウ、ブルーベリー等がこの型に属します。
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ヒメコウゾの果実の拡大.宝石のように美しい(2007/06/11)

 果実は非常に沢山成っていて、重さで木の枝が地面に付くほど垂れていました。明正小学校の直ぐ下ですが、今の子供達は誰もこの様な果実を食べたりしないようです。

[訂正] 雄花と雌花が逆になっていましたので訂正致しました。混乱を招いたかも知れません。お詫び申し上げます(2010/05/25)

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2007年6月 9日 (土)

キタヒメヒラタアブ

 この町で、最近一番多いヒラタアブがこのキタヒメヒラタアブです。体長8~11mm位の小さな、しかも体の細いアブですから、虫に興味のない方には、恐らく目に映らないと思います。
 空中静止と「瞬間移動」を繰り返しながら飛んでいますが、時々、草木の葉等に止まります。トンボと同じく、尖ったもの先端がお好みの休憩所の様です。

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キタヒメヒラタアブ(雌).スプーンの様な形をした平均棍がよく見える(2007/05/20)

 上の写真の様に眼と眼の間が開いているのが雌で、雄は下の写真の様に左右の眼がくっ付いています。
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キタヒメヒラタアブ(雄)(2007/05/20)

 ハナアブ科に属しますが、大きなアシブトハナアブやナミハナアブ等の幼虫が汚水に発生するオナガウジ(尾長蛆)なのに対し、ヒラタアブ類の幼虫は草木の上を徘徊してアリマキやハダニの様な微小な昆虫を餌にします。
 テントウムシ(ニジュウヤホシテントウを除く)と並んで、園芸家の味方です。
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空中静止するキタヒメヒラタアブの雄(2007/05/20)

 昆虫は一般に2対の羽を持ちますが、カやアブ、ハエにには前方の1対しかありません。後の1対は平均棍と呼ばれる棍棒状あるいはシャモジ状の構造に変化しています。この平均棍は飛行するときにジャイロコンパス的な役目を果たしており、実験的にこれを削除すると全く飛べなくなるそうです。上の写真の様に、空中静止が得意なのも、この平均棍のおかげの様です。

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