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2007年5月29日 (火)

ニワゼキショウ


 昭和から平成になって無くなったものの一つが空き地だそうです。確かに、「開いている土地」は沢山あるのですが、多くは柵がしてあって中に容易に入れない様になっています。私の住んでいる町などでは、頑丈な針金の網で出来た柵で囲ったり、酷いところになると金属板を使って中が見えない様にしている所もあります。

 それでも、所々、縄を張っただけで中に入れる所があります。そんな、空き地の一つにニワゼキショウが沢山咲いていました。


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白花のニワゼキショウ(2007/05/20)



 子供の頃には彼方此方によく咲いていた草で、懐かしい草の一つです。特に、昔多かった芝生を植えた御屋敷の庭に、芝生に混じって生えていた様な気がします。

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赤紫のニワゼキショウ(2007/05/20)



 北米原産の帰化種ですが、とても可憐な花を着けます。北米原産と言うと、ヒメジョオン、ヒメムカシヨモギ、セイタカアワダチソウ、オオハンゴンソウの様な、ヒョロヒョロして先の方にゴショゴショと花の着くキク科植物を思い浮かべます。しかし、中にはこういう愛らしい花もあるんですね。

 ちなみに、ニワゼキショウはアヤメ科に属します。

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白花ニワゼキショウの花(2007/05/20)



 全体が淡赤紫色の花を着けるものと、白色で中心部が紫色の花を着けるものがあります。分類学的にはかなりの混乱があるらしく、同じ種類なのか別種なのか良く分かりません。

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赤紫ニワゼキショウの花(2007/05/20)



 実生で増えますから、もう少ししたら種子を採って来て、自宅の庭に播いてみようと思っています。こう言う花なら、増えても大して困りません。


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